2019-07-24 08:00 追加
Vリーガーたちへ大きなヒント?Bリーグ・元千葉ジェッツの伊藤氏が研修で講師
SV女子 / SV男子 / V女子 / V男子
セカンドキャリアを考えることの重要性「次の山を早めに探し始める」
「セカンドキャリア。競技人生とこれからの人生。上がっているシーンがあって、そのままキープしていたらわからないですが、だいたい山になっている。特に競技人生においてなってくると、年齢が大きな要素を占める。下がっていったものをまたあげるのは難しい。その山をどう大きくするか、極端な山にならないようにやってもらいたいです。一番下までに行ったところで次の山を探すのは非常に難しい。上っているところ、頂点からでは遅いからかもしれない。上り始めたところで、自分には何ができるか、次の山は何だろうと意識してもらいながらやってもらえたらと思います。
Bリーグ、注目されています。チヤホヤされています。でも、チーム数がものすごく多い。下(部リーグ)のチームもあって、チヤホヤもされてる状況ともなると、選手が引退しづらい。日本人選手自体も足りない状況なので、このままいくと、Bリーグは多分ちょっと下がると思う。チーム数が下がるときが出てくると思う。それぞれ保有している選手があぶれると思う。その時にどうにかしようと思ってももう遅い。私は去年6月に引退したのですが、その前くらいにフロントと話して、もう1年やってくれとは言われたが引退。まだ選手はできたけども、この1年選手でやるよりこの1年をフロントでやる方が面白いことが起こるし、セカンドキャリアのことを考えると、自分のことを見てフロントでやるのも悪くないと思った。意外と楽しそうにやっているなと思ってもらえると思った。それはまだ選手としての魅力が残っている内しかできないと思った。逆にそれぞれのチームのフロントの皆さんからも、選手をフロントスタッフとして迎えることでこんなことできるんだ、あれいいな、ということが起こればいいなと思った。
引退1年して経つが、選手の方から、選手の時より楽しそうにやっているなとは言ってもらえている。これをやりたいんだと準備することで、次に始まった時にはすぐに行けるというか、そもそもそっちにいくための決断を自分ができる状況にできる。競技の引退を自分で決断できる人は少ないと思う。バレーボール選手じゃなかったら、自分からバレーを取ったら何ができるのかと考えてもらえたらと思う」
「自分がどういうキャラクターをもっているのか」
「情報の発信は非常に重要。バスケット業界は、我々はアマチュアリーグをずっと続けてきたんですが、ほとんど取り上げられません。新聞に載ったとしても、スポーツ面ではなくて、社会面の地域版にちょこっと取り上げられるくらい。全日本や天皇杯など大きな大会だったりとか、偉い人が変わったとき以外、ほとんど取り上げられません。お客さんに発信しないことには何も届きません」
「SNSで拡散が起こってくると、(SNSが)メディアとして機能してくる。アカウント同士、それぞれが情報の発信する側でもあり受け手でもある」
「Twitterで(文房具メーカーの)キングジムをもじってつぶやいたらリツイートされ、スポーツに興味無い人に対してもチームの名前だったりとかBリーグを知ってもらう機会を作ることができた。バスケットボール、試合に来る人はバスケ経験者の人だけでなく、全然興味持ってない人にどうやって興味を持ってもらえるかというのは、Bリーグがずっと取り組んでいる。応援してもらうためにハッシュタグを活用している」
それはそうと50歳14日でのJ最年長ゴール記録おめでとうございます(*^▽^)/★*☆♪
— 伊藤 俊亮(Shunsuke Ito) (@e_ton34) March 12, 2017
千葉ジェッツ代表の島田です。SNSからのオファー恐縮です。うちの伊藤に絡んで頂き感謝です。私も前職で何度も貴社を訪問させて頂いておりました。懐かしい!私共は素直で何でも真に受けてしまいます。グッズ?商品開発是非ともやらせて下さい!
— 島田 慎二 (@SHIMADASHINJI) March 13, 2017
この様な展開で一気に商品化の展開へ…、そして商品化された。
最後に余談だが、千葉ジェッツはこの数年、プロスポーツチームの経営という点で大きく注目されている。島田社長の薫陶を受けている伊藤氏が話していた、スポンサード、集客、SNSの活用、選手が持つべき意識、かなり勉強や参考になる内容だった。また、千葉ジェッツは現在、さらなる集客力をアップするため自前のアリーナを建設構想を立てている。
昨シーズンから重要な転換期を迎えているVリーグ。少しでもこの日の話をチームに持ち帰って共有していることを願う。ただチームに言われて参加しました、というだけでは本当に勿体ない。
(取材:大塚淳史・高井みわ 写真:大塚淳史)
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