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インタビュー

2019-09-27 13:32 追加

大竹壱青「どんな状況でも自分にとってプラスになる経験と捉えてチームに貢献していきたい」

大竹壱青 ミニインタビュー

全日本代表 男子

 10月1日に開幕するワールドカップ2019男子大会の出場選手16人に選ばれたオポジットの大竹壱青選手。久原翼選手とともに初戦を戦う福岡でチームに合流する。初めてのワールドカップに臨む大竹選手に話を聞いた。

――昨シーズンのVリーグでは新人賞を受賞されましたね。日本代表でもライバルの西田有志選手と2人で選ばれました。

大竹:新人賞は一生に一度しかいただけないものなので嬉しかったです。僕を使い続けてくれたチームに感謝しています。

――その後、アジアクラブ選手権にも出場されましたが、日本代表ではなくパナソニックの一員として世界と戦った感想は?

大竹:この大会は清水(邦広)さんが主に出場されていて、コートに立つ機会が少なかったことは悔しかったのですが、それもいい経験になりました。いい時も悪い時もあって、その時々の状況を受け入れて、自分にとってプラスになる経験と捉え、チームのために頑張るしかないと思うので。

――その思いは日本代表でも同じですよね?

大竹:そうですね。同じポジションには西田も清水さんもいますので、負けないように覚悟を持って頑張らなければならないと思っています。

――以前、西田選手には高さでは負けないとおっしゃっていましたね。

大竹:はい。自分らしさを前面に出し、持ち味を伸ばしていけるように頑張っていきたいです。ただ、やはり、西田には自分にはないすごいところがあるなとも感じています。

――例えばどんなところ?

大竹:若いのに肝が据わってるところ。メンタルの部分は見習わなければならないと思っています。彼はVリーグ中はチームを背負ってやっていましたので、僕とは違う成長の仕方をしてきたのではないかと思います。僕は周りの人に支えられながらやってきましたので、成長したのかどうかは周りの人が評価することですが、やってきたことは自分の中でプラスになったとは思っています。僕のチームには(ミハウ)クビアクさん、福澤(達哉)さん、永野(健)さんなどのすごい先輩がいて、声をかけてもらいながらのシーズンでした。

――先輩たちから言ってもらったことで印象に残ってることはありますか?

大竹:リーグの序盤、無理な状況の時にフェイントなどでうまくつないでやっていこうとしていたら、クビ(クビアク)さんに「お前はオポジットなんだから、基本は思い切り打っていい。そこでお前が打たなかったらセッターも悩んでしまう。思い切り攻めていいんだよ」と。そこで僕の中の軸がひとつ固まったなと感じました。

――サーブやブロックなどの成長についてはいかがですか?

大竹:ブロックはあまり得意ではない方だと思っています。サーブは劣勢な場面でも思い切り攻めていくようにしています。オポジットってなぜか相手の24点目でサーブが回ってきたりしやすいのですが…。

――ブロックについてはお父様(92バルセロナ五輪代表のミドルブロッカー・大竹秀之さん)からアドバイスをもらうことは?

大竹:もちろん教えてもらうこともあります。僕はもっとブロックがうまくなっていかなければならない選手ですが、下手くそなので(笑) 課題のひとつですね。

――お母様の大竹秀子さんは栄養士であり、アスリートフードマイスターでもあるそうですが、体を作るための食生活についてアドバイスを受けることもあるのでしょうか?

大竹:はい、相談もしますし、影響を受けて自分でも勉強しています。食べたいものを食べるだけでなく、ちゃんと考えなければならないなと。最近は少しは知識も増えたかなと思っています。

――現在は怪我のない体が維持できていますか?

大竹:そうですね。悪いところもなく、元気なので、頑張りたいと思います。

――今日はありがとうございました。

【プロフィール】
大竹壱青(おおたけ いっせい)
1995年12月3日、神奈川県横浜市生まれ。父はバルセロナ五輪代表の大竹秀之、姉の里歩(デンソー)も日本代表経験を持つバレー一家に育つ。サレジオ中→東亜学園高→中央大と進み、2018年、パナソニックパンサーズに入団。オポジットとして活躍し、2018-19シーズンのV1リーグ新人賞を受賞。2014年、東京五輪の強化指定選手である「Team CORE」のメンバーに選出され、2015年に日本代表に初招集される。2018年世界選手権出場。201cm、98kg。


写真:FIVB

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