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インタビュー

2020-01-19 09:00 追加

石川祐希インタビュー後編 「100試合目の勝利とMVPは、僕のキャリアの上で非常に価値のあること。2020年はオリンピックがありますし、そこで結果を出すためにやれることはやりたい。」

石川祐希インタビュー

Others / 全日本代表 男子

日本代表のエースで、イタリア・セリエAの古豪、パドヴァでプレーする石川祐希選手にお話を伺った。後編は、パドヴァというチームのこと、2020年の抱負など。

――現在のコンディションはいかがでしょうか。

石川:非常にいいです。怪我もなく、コンディション良く過ごせている。日本から専属のトレーナーの方に来てもらい、体のケアをしてもらっている。コンディションはいいです。トレーニングはまだ完璧ではないので、もっとパフォーマンスを上げる自信はありますし、今以上のものにしていきたい。

――パドヴァというチームの雰囲気を教えて下さい。
石川:キャプテンのトラヴィカ選手と、先程話題に出たエルナンデス選手以外は年齢が近くて、若いチームです。すごくコミュニケーションも取りやすいですし、若い選手が活躍することによって、チームもどんどん生きてくると感じています。僕と同い年の選手が3人、しかもスタメンに入っている3人なので、心強いです。年齢を問わず、非常にポテンシャルが高い選手が多いので、僕たちの力が発揮できれば強豪チームにも勝っていけるチームだと思います。

――また、パドヴァの街の印象をきかせてください。
パドヴァは古い歴史のある街ですが、そういった街の史跡を訪ねたりすることはあるのでしょうか。

石川:史跡については、まだあまり行けていないです。今までモデナ、ラティーナ、シエナと住んできた中で、一番広い街です。街の中心も栄えていて、僕としては過ごしやすい。生活もしやすいですし、バレーボールも歴史あるチームなので、チームが街の一部として、多く方々に支えてもらっている印象です。

――5年目に入ったセリエAでのプレーで、シーズン最初に思っていたこと、今現在感じていること。

石川:シーズン最初は、国際大会が終わって休む間もなくすぐの合流だったので、今はやっと落ち着いてきたなと。生活のスケジュールや仲間とのコミュニケーションも円滑に取れ、新しいクラブでバレーボールと向き合うことができています。シーズン最初から感じていたことは、これまでのシーズンに比べて、僕自身がチームに馴染めるスピードが速くなったことです。1ヶ月2ヶ月で馴染めてきた。そこは語学力だけでなく、5シーズン戦ってきた中で、積み上げてきた成長の一つだと思います。自分のプレーもしやすくなったし、高いパフォーマンスが発揮できていると思っています。

――セリエ100試合目をMVPで飾り、その後もMVPを連発していますが、率直にこれらの事象についてどう感じましたか。

石川:100試合目でMVPをいただけたことは非常に幸せなことですし、なかなかないことですよね。100試合目の勝利とMVPは、僕のキャリアの上で非常に価値のあること。今5シーズン目でやっと100試合です。ただ、これで満足することは何もなく、100、200、300というようなキャリアを積んでいきたいですし、もっと強くなりたい。

――昨シーズンは全試合スタメン出場というステップを踏んだものの、チーム全体の結果は今ひとつでした。今シーズンはさらにチームの勝利とMVPという結果が出せていると思います。これまでのシーズンと、今のシーズンで違っていること、心がけていることは。
技術面・体作りの面で、昨シーズンまでと違っていることは。

石川:今シーズンの序盤は、ワールドカップが終わってすぐの合流だったので、いかに体を壊さないか。トレーニングも少し軽めからスタートしました。今は、プレーに影響するような疲労もとれ、フィジカルをもっと強くするためのトレーニングをしています。特に昨シーズンから変えていることは、ウエイトトレーニングの時間だったり内容だったりを変えています。昨シーズンもそうしてきましたが、更にレベルアップしていきたいです。

――昨シーズンはフルセットがなかなか勝ちきれませんでしたが、今季勝ちきれるようになったのはなぜでしょうか。

石川:昨シーズンはフルセットで負ける試合が多かったので、プレー中に僕を含めて、「フルセットになると負ける」というイメージが、チームの中にありました。
今のチームは、僕とエルナンデス選手以外は昨シーズンからいるメンバー。去年も上位チームに勝っているので、チーム全体に「自分たちのバレーに持ち込めれば勝てる」というイメージが共有されています。
僕自身も、今季勝負どころでしっかり決められているので、競った時に勝てるシーンが昨年よりも増えている。

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