2020-05-07 15:18 追加
カーテンコール JT・田中美咲「バレー人生に悔いを残さないように、今季に懸けようと覚悟していました」
カーテンコール JTマーヴェラス・田中美咲
SV女子
4月21日にJTマーヴェラスの公式サイトで現役引退を発表した田中美咲選手。巧みなトス回しで6年間チームを支えた田中選手に現在の思いを聞いた。

――現役生活お疲れ様でした。今季、引退を決めた理由、なぜこのタイミングだったのか、そこに至るまでの思いを教えてください。
田中:元々ぼんやりと19-20シーズンまでというのは決めていました。18-19シーズンの最終戦(ファイナル3)が終わった時には、正直バレーをするのが怖くなりました。しかし、このままじゃ終わりたくない、終われないという気持ちはありました。今シーズンが始まる時に、自分のバレー人生に絶対に悔いを残さないように、今シーズンに懸けようと覚悟していました。
――JTでの6年間を振り返り、印象に残っているのはどんなことですか?
田中:チャレンジマッチで昇格した試合。ファイナル3に進めないと決まっている中での戦いになった16-17シーズンの最終試合。何もできなかった17-18シーズンのVリーグ決勝戦。今シーズン頑張る糧となった昨シーズンのファイナル3。念願のVリーグ優勝。忘れっぽいのに、パッと出てきただけでもこんなに…。
――6年間の中で入替戦から今季のリーグ優勝までのVリーグのほか、黒鷲旗の優勝などもあり、さまざまな節目があったと思います。嬉しかったこと、つらかったことなど印象に残っているエピソードを教えてください。
田中:試合に出ている出ていない、年齢の上下も関係なく、それぞれの想いを抱えて全員がひとつになって戦っているんだって思える時はいつも嬉しくなりました。辛いことは…、たくさんありました!(笑)
――昨シーズンのファイナル3ではあと一歩のところでファイナル進出を逃し、つらい思いもされたと思います。気持ちの整理がつかず、吉原知子監督に励まされたとどこかで語られていたと思いますが、どのように立ち直り、立て直すことができましたか?
田中:練習以外に時間を見つけて、とにかくボールを触る時間を増やしました。自分のリズムを見失ってもすぐに修正できるように、と思い、練習をしていました。
トモさん(吉原監督)は今シーズンを通して、ずっと気にかけてくれていたように感じます。
――今シーズンは控えで支える立場でしたが、ご自身は「いちばん成長できた1年だった」と語られていたと思います。吉原監督も籾井あき選手が新人ながら頑張れたのは田中選手と山本美沙選手がいたからこそだとおっしゃっていました。サポートの立場として優勝という結果を残した最後のシーズンでしたが、どのような部分で成長できたと思いますか? またサポートの難しさを感じたことはありますか?
田中:チームのために若いセッター陣が育たなければいけないということは理解してやっていました。しかしプロとしてやっている以上、試合に出て活躍したいという思いはあったので、折り合いをつけるのが難しい部分もあり、葛藤もありました。途中で出て行く難しさも知りました。
しかし立場が変わったことで見える景色もガラリと変わり、人の良い部分がたくさん見えるようになりました。そして今までのように試合に出るだけが仕事じゃない、もっと後輩に伝えなきゃいけないことがあるし、チームのためにできることはすべてやろうと思って動けるようになりました。

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