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バレーボールマガジン>インタビュー>カーテンコール 星城高校監督・中根聡太さん「長期的な目標は、Vリーガー、代表に入るような選手を育てたい。直近はまず愛知県予選を抜けること!」

インタビュー

2021-11-26 20:02 追加

カーテンコール 星城高校監督・中根聡太さん「長期的な目標は、Vリーガー、代表に入るような選手を育てたい。直近はまず愛知県予選を抜けること!」

中根聡太インタビュー

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カーテンコール・中根聡太さんの後編は、西田有志とともにジェイテクトSTINGSに入社し、内定新人として活躍。そこからなぜ電撃的に引退を決めたのか。ジェイテクト史上初のリーグ優勝の立役者として振り返ること、そして今の目標を聞いた。

――高卒新人と同期で入社して内定として西田選手と一緒に活躍して、入ったばかりの黒鷲でも準優勝までやって、手応えは感じました?

中根:でも、黒鷲の準優勝はのりと勢いだけの準優勝だったんで、そんなに手応えはなかった。宝くじがあたったような感じ。力のある選手は確かにいた。自分に力があるかといわれたら、ないのもわかっていた。だけどその中でちょっと勘違いしていた自分もいた。次のシーズンは全然うまく行かなかった。力がなかったから。ベンチ外で。そこが僕のすごい人生のターニングポイントで、あの出られなかったワンシーズンが…。あのシーズンだけなんですよね、試合に出れなかったのは。それまで小中高大ぜーんぶ出てたんですよ。そのシーズンだけだったんです。バレーボールやらせてもらえなかったのは。すごく辛くて。試合に出られない選手ってこんな気持なんだ。でも腐らずに頑張ってたんです。そんな自分が嫌で嫌で。しかたなくて。出てないのに見に来てくれる親に申し訳なくて、つらくてしかたなかったから、ベンチには入ろうと思ったのが次のシーズン。やめると決めたシーズン。セッターでベンチに入るためには2つ枠があるから、久保山さんがいて小林がいて、3人のうち2番手までに入れば、俺はもうオッケーだと決めてた。2番手までに入ることにフォーカスしてました。その2番手に入るまでのリーグまでの、テスト期間というか見られる期間をすごく頑張って、何で見られているか、何で決められているかを、去年でわかってたから、そこにフォーカスして、すごく練習した。それで2番手に入れた。

――大事なとこをさらっと流しましたが、やめると決めたのはなぜ?

中根:前年のシーズンが、つまらなかったから。こんなふうに試合に出ないシーズンを過ごすくらいだったら、何も自分のプラスないなって。自分を嫌いになるだけで終わるなって。自分が試合に出ない1年と、教員になって指導者になって色々学ぶ1年って全然違うなと。試合に出ないと、Vリーグでの価値ってないんですよ。結果を残して試合に出ることが価値なんですよ。その価値がない自分はただの給料泥棒だから。だったら結果が出なくても学べる方を選んだほうがいいなとか、まだまだわかんないなとか。でも、たくさんのキャリアが必要な方を早く始めたほうがいいんじゃないか。それはありました。それで、1年目だめでもうやめようと思った。その代わり1年で自分を結果を残すんだと。俺はこの1年で結果を残して、きれいにやめて、こっちの側に戻ってこれたら最高だなと思っていたら、できすぎた結果だった。

――漫画みたいな終わり方じゃないですか。やめるって決めて、どんどん出場機会が増えて、それで優勝。

中根:やめるって決めたからこそできたことだと思っています。

――途中でゆらぎはしなかったんですか?

中根:それはない。
揺らぐのはなかった。本当にない。今でも後悔してない。

――最高の花道を…
中根:作ってくれたいろんな選手たちに感謝します。いろんな全てを支えてくれた方々にも。

優勝する力がすごくあったわけじゃないと言われたりもしましたが。自分たちを疑っていたという感覚のほうが近いかな。力はあるけど、発揮できたことがないし、力があるか、そもそもやって見ないとわかんないじゃん。

――決勝について。ファイナルステージを相手が勝ち上がってくるのを待ってたわけですけど、それで勝ち抜いて、ファイナルへ。その一週間で無観客になったり激変したじゃないですか。

中根:やってもらわないと困るよって。本当は天皇杯が3月になって、天皇杯で勇退するはずだったんですけど。天皇杯もないともうそのときにはわかっていたから、「まじでこれがラストだ。ファイナルが俺の現役ラストの試合になる」と思いながら入った。

――誤報も流れましたよね。中止になるって。

中根:そう。ですぐスタッフとかが上に電話しました、運営に。マジですかって聞いて、いや、誤報だって。よかったって。

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