2020-11-13 19:52 追加
パナソニック清水邦広「今季はサーブのスピードにこだわっている」ティリ監督「Vリーグは過小評価されている」
SV男子
――清水選手に。今日久しぶりにスタートから出られていた永野選手の存在感についてどう考えていますか。
清水:本当に声で引っ張っていくタイプですし、そういった意味では本当に、プレーをもそうですけどしっかりと声でチームをまとめていく。本当に劣勢な場面ではすごく頼りになりますし、そこに僕たちも甘えているだけではだめだと思う。永野さんが入ったことで、しっかりとまとまったチームになっていたんじゃないかなと思います。でも本当に(永野と伊賀の)両リベロともすごく持ち味のいい選手ですので、こういった試合をもっともっと、強いサーブの時には僕たちがもっともっとサイドアウトをしっかりきらなきゃいけない。助けてもらうだけじゃなく、こっちも助けなきゃいけないというのを心掛けて戦っていけたらいいかなと思います。
――今日は競った場面でいいサーブを打たれていたと思うのですが、ご自身の手ごたえや狙いなど教えてください。
清水:サントリーというチームはどちらかというとミスの多い、リスクを負いながらも攻めて強いサーブを打っていくスタイルのチームですので、今日なんかはパナソニックとしてはものすごくミスが多かった。一緒になってミスをしてしまった部分がやはり多かったので、僕も強いサーブを打っていましたけど、プラスチームとしてミスを重ねてしまったので、もっとミスを抑えながら強いサーブを打つ。それは僕だけじゃなく全選手がそれを認識して、パナソニックサーブで勝負するときに、ビッグサーバーがいるわけではないので、どっちかというとチーム、組織として、戦術で狙ってそこからのブレイクを狙っている。今日に関してはすごくミスが多かったのかな。チームとして、もともとミスを抑えながらしっかりブレイクチャンスを狙うっていうのを心掛けてやっていければいいかなと思います。
――山内選手に。相手のムセルスキー選手がミドルでブロックについていて、マッチアップする機会が多かったと思いますが、この2日間の対戦で感じたことや、手ごたえ、反省点などあれば教えてください。
山内:昨日最初からムセルスキー選手が真ん中でブロックするケースが、昨日今日と多かったんですけど、やっぱりそれに対して高さではなかなか厳しいものがありました。そこは早さであったり、幅であったり、もっといろんなコンビネーションをセッターと作り上げていけたらAパスであったり、パスがきれいに返った際にはいいコンビネーションでもっと楽に決められる展開がある。セッターもそうですし、それをすることによって両サイドにムセルスキー選手が行けなくなったり、1枚になったりするケースを作れたらいいのかなと思います。
――Vリーグでムセルスキー選手のような世界レベルの高さのある選手と対戦できるということは、やはり代表での活動にとってもいい経験となりますか。
山内:そうですね。世界と代表で戦うとなるとやはりあれくらい大きい選手、まあムセルスキー選手ほどではないですけども、僕より高い選手が全然いるので、日本でそういった経験、マッチアップができるのは、代表に行ってどうしなければいけないってならない、日本のVリーグからどうしないといけないってなって対策して、そのまんま代表の方にもつながるかなと思うので、非常にいい経験です。
――清水選手に。サーブのスピードが上がっているように見えたのですが、今シーズンはそのあたりを意識されたりしているのでしょうか。
清水:スピードに関してはこの夏場で、サーブ自体のスピードを上げる練習を心掛けてやっていた。コースというよりは多少コースが甘くなっても、強いサーブで、正面でも弾くような強いサーブを意識しながらやっています。
――去年は緩急をつけたサーブを打たれていた印象でしたが、やはりスピードの必要性を感じられたのでしょうか。
清水:そうですね。去年はどっちかというと極力ミスを少なくして、(パワーは)7割8割でコースを狙っていくスタイルだったんですけど、今日はどっちかというとミスはもちろん少ない方がいいんですけども、リスクを負いながら、人というよりはエリアを分けて、エリアに思いっきり強いサーブを打つというのを心掛けて今シーズンはやっています。
――そういうサーブに切り替えられた理由はなんだったんですか。
清水:世界に対したら、サーブがひとつの日本の武器になってくると思うので、そういった意味では僕自身もやっぱり、リスクを負わないサーブというよりは、しっかりもっともっとビッグサーバーに近づけられるようなサーブを心掛けてやっていかなければいけないというのもありました。この夏場を通して、サーブのスピードを上げていく、それはトレーニングもそうですし、サーブの練習で常にMAXのサーブを打つことによってちょっとずつスピードを上げていくっていう練習をやっていたので、それが少しずつ試合の中で機能したんじゃないかなと思います。
――具体的に何キロ上がりましたか。
清水:夏場はMAX119km/hとか120km/hくらいいけたんですけど、どうしてもサーブは試合になると少しスピードが落ちてしまうので、そこをもっともっと120km/hに近づけられるような、試合の時でもそのくらいのサーブに近づけられれば、115km/hを超えたらけっこう(レシーバーが)弾く確率が高くなる。リベロであってもレシーバーに関係なく崩していける強いサーブになってくるというのは、もうデータで出ているので、そこを心掛けてやっていけたらいいかなと思います。
――ということは5,6km/h上がったということでしょうか。
清水:そうですね。もともとMAX120km/h前後いっていたんですけど、どっちかというとリスクを抑えながらサーブを今まで打ってきたので、今は思いっきり強いサーブを常に心掛けて打つようにしています。
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