2020-12-21 12:16 追加
東レ・黒後愛主将「持ち味の攻撃ができず、守備も粘りを出せなかった」、越谷章監督「自分たちの良さを出すため、敢えてマッチアップを変えなかった」 皇后杯決勝会見
SV女子
●越谷章監督
率直に言うと監督の差が大きかったと。力の差は痛感しています。あとはしっかり対策してきましたが、ドルーズ(アンドレア)選手はやはり勝負強いなと。ここいちばんという場面でもしっかり決めていましたし、決められたことが敗因でもありました。また、(JTの)他の選手たちも大事な場面でしっかりやってきたことを出してきたなと感じました。逆にうちはまだまだ経験のなさというか、準備はしてきましたが、こういう大事な試合で力がいつもより出せなかったというところが大きいです。自分たちの持ち味の攻撃を封じられて、劣勢になったのかなと思っています。
――前回リーグで対戦した時と相手がマッチアップを変えてきたりといった変化がありましたが、それによる影響は?
越谷: マッチアップ的にはドルーズ選手と石川がかぶっていたところがあったので、そこでやられる覚悟はしていました。こちらの攻撃に関してはそれほど影響はないと思っていたのですが、もう少しいろいろ散らしていきたかったなというのはありました。でも、ヤナ(クラン)選手にボールが集まり出して決まらなくなり、その後決まらないから逆方向にトスを上げるという単調なバレーになってしまいました。また、その辺は年末にかけて、攻撃のところは作っていきたいと思います。あとはマッチアップについて、今後、動かしてきたりすると思いますが、今日は敢えて何もせずにそのままの流れでいこうと思っていました。
――決勝に臨むにあたり、この1週間、また今日当日、試合に向けて選手たちを鼓舞するためにどのような言葉をかけましたか?
越谷:「決勝だからしっかりやろうよ」とかではなく、練習から毎日いつも言い続けてきたので、特段何かするのではなく、いつも通りしっかり準備して、やるべきことをやって臨んでいこうということだけです。選手たちには「いつも通り当たり前のことを、やるべきことを集中してやるだけ」と伝えていました。でも、経験が浅く、年齢の若い選手が多いので、雰囲気に呑まれるというわけではないですが、その辺のところはある程度予想はしていました。
――ドルーズ選手に対して、どのような対策をしてきましたか?
越谷:まず、ストレートのラインのところにしっかり打ってくる選手なので、そこを最初に拾いたかったのですが、拾えず…。そうなってくるとブロックで閉めていかないといけないので、ラインにブロックで閉めましたが、クロス側のところとの連係が後手後手になったのかなと。そうなってくると冷静さを失って、一人ひとりが勝手な動きになり、対策したのとちょっと違う動きになってしまったのが大きいと思います。
――マッチアップを動かさない判断をした理由は?
越谷:今後の戦いもありますし、今日の試合をもう一度しっかり映像分析したいというのがありました。ここで動かして、逆に自分たちの良さが消えてしまってもダメなのかなと思っていました。マッチアップを外してくるのは予想がついていましたが、そのままの状態で見ていようと。結果的にダメでしたが、それを次に活かせるようにしっかり今日から分析しようと思っています。
――リーグからここまでを振り返って、チームとして成長を感じられた部分と、リーグ優勝に向けてさらに伸ばしていきたい部分を教えてください。
越谷:昨シーズンに比べて明るく元気になり、前向きさが非常にあると思います。今日はゴタゴタしましたが、ミスを引きずらずにやってこれたことが今季安定した要因なのかなと。今後、リーグに向けては、こういう勝負がかかった試合の中でもどうやって戦っていくか。スキルもそうですが、メンタル面の持っていき方が大事だと思うので、そういう雰囲気作り、練習から緊張感を持って集中して、あとは接戦になったときのゲーム展開についても対応できるようにしていきたいと思います。
写真:坂本清
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