2021-01-05 09:00 追加
石川祐希リモート会見「五輪は特別な舞台。正直、やってほしいが、コロナ感染した身として健康や命を最優先にしてほしい」(全文)
石川祐希 リモート会見全文
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1月4日に行われたバレーボール日本代表エース石川祐希(イタリア1部リーグセリエAミラノ所属)のリモート記者会見コメントをお届けする。
――現在の体調は?
石川:問題なく過ごしています。でも、まだ味覚・嗅覚に関しては徐々に戻ってきてはいますが、まだ半分くらいといった状況です。
(所属事務所より経過説明)
12月7日に検査を受けたタイミングでは全く症状がなかったのですが、その夜から倦怠感などの新型コロナウイルスの症状が発症。そこから3日間くらい38度台くらいの高熱が出ました。それがおさまってから咳と味覚・嗅覚の異常が出るようになりました。ステイホームというよりは、どちらかというと自宅で治療、休養していた状況でした。
――かかったときはどんな気持ちでしたか?
石川:僕も感染対策をしていたので、陽性がわかったときは、本当にどこでかかったのかわからなかったのですごく驚きましたし、不安な気持ちになりました。
――実際症状が発生して、療養中大変だったこと、つらかったことは?
石川:僕の場合は高熱などの症状があったので、どこまで症状が出続けるのだろう、どのくらいで回復するのだろうと全くわからず不安がありました。症状が落ち着いてきてからは少し気持ちが楽になりましたが、陽性が判明して3~4日くらいは症状も強かったので「どうなるんだろう」という不安な気持ちでした。
――イタリアの感染者数が多いので、みんな普通の風邪みたいに考えているんじゃないの?と思っている人もいるかもしれませんが、実際にはイタリアの人たちはどんなふうに捉えているのでしょうか?
石川:かかってる選手も多いですけど、選手それぞれで症状の重さは違いますし、僕の場合は発熱も最高で39度までいきましたし、本当に怖いウイルスだと思いました。他の選手も「かかってもいいや」とは決して思っていませんし、感染予防、感染対策はどこのチームも徹底してやっています。僕自身は怖いウイルスだと感じています。
――28日からチームに合流して復帰戦まで1週間もありませんでしたが、どんな調整をしていましたか?
石川:個別でトレーニングして、チームに合流可能になってからはなるべくチームと行動していましたし、チーム練習にもなるべく入るようにしていました。早く切り上げたりとか、うまく調整してもらって過ごしていました。
――28日にチームに合流したときの気持ちは?
石川:久しぶりにバレーボールができて、体を動かせて嬉しかったです。チームメイトやスタッフの顔を見て、会って話すこともでき、とても嬉しい気持ちでした。
――後遺症というか、今も続く症状は味覚・嗅覚の不調と、時々咳が出ると聞いています。パフォーマンスへの影響は?
石川:パフォーマンスに影響する感じは特になくて、プレーが約3週間、体を動かしてなかったので、フィジカルが弱くなり、筋力が落ちていると感じます。また、コロナに感染する前より疲労感を感じるようになってる。昨日久しぶりに試合をして、試合が1か月弱なかったので試合勘はなかったのですが、パフォーマンスには影響はなかったです。
――日本でもアスリートが感染したというニュースを聞きますが、回復したあとの(後遺症などの)影響についてはほとんど情報がないですね。
石川:他の選手で僕と一緒にかかったブラジル人選手は、味覚・嗅覚は完全に回復していると話しています。でも、呼吸がまだちょっとしづらいと練習中言っていました。彼は一緒にトレーニングしていて動きはそんなに悪くないですし、パフォーマンスはすぐに戻っていた印象です。
――人によって違うし、わからないことが多いですね。
石川:そうですね。症状も人によって違うので、本当にわからないですね…。
――昨シーズン日本に帰ってきてから、バレーボール選手に向けても感染予防をしようと働きかけたり、ご自身も予防に努めてきたと思うのですが、残念ながらこういう経験をして、改めて思うこと、バレーボールをやっている選手たちに伝えたいことは? 感染予防をしても結局かかるなら予防しても仕方ないと思う人もいるかもしれませんが、今回の経験を踏まえてどう考えますか?
石川:僕自身、感染予防は最大限にしていましたけど、かかってしまって…。でも、それでもやはり予防はするべきだと思います。僕は幸い、軽症で済みましたけど、中にはこの病気で命を落としたり、重症化して非常につらい思いをしている人もいます。ですから、かかるべきではないし、感染対策はするべきだと思います。
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