2021-01-31 09:00 追加
東レ・黒後愛主将「私が熱く燃えていかないと駄目だなと思いました」 V1女子記者会見
SV女子
●越谷章監督
出だしの部分は悪くなかったのですが、今週はラリー中の1本目、2本目のセットの精度だとか、そのあたりが悪く、最初ラリー中のアタックが決まりませんでした。サーブで崩しているのに、その(相手が)ハイセットのところをしっかり(ラリーを)取り切れていなかったのが終盤でやられた要因でした。あとはパスは返していたのですが、出だしの攻撃のコンビネーションを含めて打ち切れないボール(セット)があり、勿体ないところが多く出ました。
2セット目は序盤のコンビネーションのミスから一気に行かれて、途中からセッターを白井に代えましたが、非常に頑張ってくれました。今日の勝利の要因は白井が頑張ってくれたことと、そこから攻撃が非常に機能したことではないかと思います。
――白井選手が入って両サイドの選手が決まるようになったが、どういう点が良かったか?
越谷:白井に関してはクイックがほとんどありませんでした。それは今後の課題です。それよりもうまく3人(石川真佑選手、黒後愛選手、クラン・ヤナ選手)に散らして上げて、いいポイントで打たせていました。バックアタックもラリー中も含め非常に多く使えていたので、その点が良かったです。(相手にとっては)3人がどこから打ってくるのかわからない展開になったのではと思います。
――2セット目交代から戻った石川選手や、黒後選手が途中から相手のサーブのターゲットになっていたが踏ん張り切れたりなど、各選手がどういういい部分を出していたか?
越谷:皇后杯の決勝で似たような展開になって(注:東レは敗戦)、そうなったときにこのままでは一緒で、一人ひとり何か変えないといけないと思うんですが、雰囲気や自分から(セットを)呼びに行くとか攻める姿勢を少し出しただけでも大きく変わったので、まずはそういうところからです。そこから相手がどう狙ってきているのかを対策でしっかりカバーしながらやっていったのが良かったのではないかと思います。
普通だったら0-3で簡単に負ける展開でしたが、劣勢な場面でもあきらめず「やってやろう」と。石川は一回交代し、相当悔しかったと思いますが、そこから巻き返してやろうという闘争心が黒後、ヤナを含め全員が出せたのが良かったです。
――皇后杯の決勝が今シーズン唯一の敗戦ですが、意味のあるものでしたか?
越谷:負けというのは本当に嫌ですが、(決勝の)相手のJTさんのほうがいろいろ経験をしていると思います。毎回優勝争いに絡みながら優勝できずにいて昨シーズン頂点を狙えていたので。こちらは波があり優勝争いもしていませんし、若い選手が多いので簡単には勝てないんだなと。いくら調子が良いからとはいえ、大事な部分にプレッシャーがかかるという場面でまだまだでした。選手全員それを忘れていないので、悔しさを経験したのは今はよかったと思っています。
――皇后杯の時は選手交代をしない選択を取ったが、今回交代したのは?
越谷:開幕前から、12月の皇后杯が終わるまでは、何があってもローテーションを回さないでやろうというのは自分の中で決めていました。後半のシーズンになって相手もいろいろやってくるだろうし、良いかはわかりませんがローテーションを回すだとか、終盤に向けて選手を使ってどう出るかというのを見たかったので交代しています。これからも苦しい場面で出すかもしれません。
――今日の黒後キャプテンの存在感はどのように見えたか?
越谷:開幕から非常に頑張ってくれています。最近ちょっと元気がないなと…。今日は途中からスイッチが入りましたが、凄い苦しんでいるのではないかと思います。それを経験しながらなのですが、今日のような力は発揮してほしいです。ほかのメンバーが大人しいので、淡々とやるよりも感情をむき出しでプレーをしたほうがチームの士気も上がるのではと思っています。
――普段は固定で出場し続けている石川選手を2セット目交代した意図は?
越谷:石川は今まで1回も代えていないはずなのですが、ここは1回休ませないといけないのかなと思いました。このままやっても彼女の思考はネガティブなままで(試合を)終わってしまうので、1回外れることでポジティブな思考になるのではないかと。頭のいい選手なので、そこを冷静に見つめなおすところが良かったのではないかと思います。
――SNSで越谷監督が練習でプレーをされているシーンが流れましたが?
越谷:コーチの時もプレーしてました。監督になってからは実をいうとずっと立ち続けているだけです。たまたまスタッフがいなかったのでプレーしました。何もアップせずやったので怪我をしなくてよかったです。対策練習の時は強いボールを打つようにはしています。スタッフが少ないので打たないといけない部分があります。
写真:黒羽白
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