2021-02-18 17:00 追加
柳田将洋「僕がクロスヒッターというデータはあるので、そこは意識し過ぎたところもある」山村監督「これからアウェイが続くのは、決勝に向けて良い経験」サントリー会見
V1リーグ 男子
――栗山選手と西田選手の起用の意図は。
山村:最近二枚替えという起用をしていなくて、栗山選手をオポ単独で入れたりっていうところで…。今日の試合の中でもムセルスキー選手のバックアタックが決まってないシーンっていうのがあって。今後サンバーズに厚みを持たせるうえで2枚替えが機能するかを見たかったっていうところと、西田選手もピンチサーバーで活躍してくれている中で次代を担うサンバーズのセッターの育成というところでの起用が大きな目的です。栗山に関しても、オポジットでコートに入って仕事をする時間帯がかなり少なくなっているので、そういう意味で試合勘が薄れてきていると思うので、点数に余裕があるところで仕事をさせたいっていうのもありました。試合からだいぶ離れていることもあってなかなか機能しなかった部分もあるんですけど、最後戻すことも考えたんですがそのプレッシャーも含めて経験値になると思うので、今日に関しては乗り切って欲しいという思いでコートに残したまま試合終了までいきました。
――出場機会が少ない選手の起用について。
山村:僕の起用としては、劣勢の時にいろいろ選手を入れていくというのが多くて、今日みたいな試合で二枚替えをしていくっていう考え方で、苦しい時に流れを変えるっていう使い方をしていて。コートの中で経験させるっていうのもすごく大事なんですけど、優勢の時にするのは僕は違うかなって思っていて。苦しい場面で何ができるかなっていうことを見れるし、実際そういう場面で入った選手がムードを変えてくれているので。僕の経験のさせ方は苦しい場面で仕事をしてこいっていう送り出し方です。
なかなかうちのチームは下位相手でも余裕のある戦い方ができていないっていうのも事実なんですけど、そういう時に選手を投入するっていうのはあまり考えていないです。勝たなければいけない試合、勝率が重視される展開になってきているので、このリーグの方式で行くと遊びセットはなかなか作れない。その中でどう経験させていくかっていうのはひとつの課題かなと。
ベンチに入れていない選手も数人いますけど、今のサンバーズの強さはそういう選手たちの目が死んでいない。個人名を出すと、松林や高橋…結構外から声をかけてくれたり、練習の中でも100%出し切って、少しでもうまくなりたいっていう意欲をもって取り組んでくれている。チーム全体がもっとうまく強くなりたいっていう意識をもって練習に取り組めているのが、いいムードを作って勝ち続けられている要因だなと思います。
――終盤の連続失点について。
山村:あの場面でプレッシャーかかったのは西田だと思うんですけど、栗山が後ろに下がってしまってマサがフロント…マサかクイックくらいしか点数の取りやすいところがないところで、富田くんの強いサーブが入ってきたらどうなるかっていうのは僕自身もドキドキはしてたんですけど。昨日は富田くんのサーブで追い上げられたっていうのを乗り越える意味でもいいかなと思って。大宅でも良かったんですけど、今日あそこで二枚替えした時は休ませる意図ももちろんあったので。チームとして今後のためにつながったといえますし、西田と栗山にとってもいい経験になって、プレッシャーかかる場面で活躍していかなければいけないという再確認になったと思う。サンバーズの明確な目標…Bチームが自分がコートに入るために、ああいう場面で点数を取れる方策を作っておかないといけないという部分で、西田はすごく良い経験になったと思う。強いサーブが入って崩れたときにどうやって点数を取っていくのかっていう…。ああやって追い詰められるのは、AB戦では味わえない、試合でないとわからないと思うので、経験することができて非常に良かったんじゃないかなと。
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