2021-02-19 05:00 追加
V1男子でブロックタッチのチャレンジ頻発 ルールが変わっていた?
SV男子
判定基準で荒れた愛知ダービー
12月5日に愛知県・ウイングアリーナ刈谷であったV1男子のジェイテクト対名古屋の”愛知ダービー”。特にジェイテクトにとって、当時首位だった名古屋とのポイント差を詰められる、重要な直接対決だった。
第1セットは27-25で名古屋、第2セットは27-25でジェイテクトという接戦で、第3セット、問題のシーンが発生した。
ジェイテクトが16-15で、名古屋のサーブ。山近哲と交代で入った永露元稀がサーブを放ち、ジェイテクトはレセプションから久保山尚がライトへトスを上げた。
そのトスがややネット際に上がり、名古屋のブロッカー2人が覆うように跳んだ。しかし、西田は冷静に、そのブロックへ左手でボールをプッシュして当てて出した。
ワンタッチアウトで西田の得点。誰もがそう思った。
ところが、名古屋のトミー・ティリカイネン監督が、チャレンジを要求した。
普通に決まったと思っているジェイテクトの選手たちは、え?何で?何に対してのチャレンジ?という表情になった。西田は苦笑いしていた。
しかし、チャレンジの判定が通常より長い。そして、チャレンジの結果が出た。
なんと、チャレンジは成功で、判定が覆り、名古屋の得点に変わった。予想外の結果に「いやいや、ないでしょ!」と驚く西田やフェリペ・フォンテレス、ジェイテクトの面々、高橋慎治監督も副審に質問や抗議をした。
さらに、火に油を注いだのが説明不足。場内には、まず何に対してのチャレンジか説明はなかった。そして、判定が出て担当員がマイクで「チャレンジは成功です。最終的に…」と言いかけたところで説明を終えてしまった(隣のスタッフから話しかけられたから?)。
今シーズンは新型コロナウイルスによる影響もあるのか、会場内のモニターでチャレンジのシーンのリプレイ映像や判定が表示されない。
加えて、この試合については何に対してのチャレンジで、どういう判断の結果で覆ったのか、はっきりした会場アナウンスもなく、映像もないので、会場にいる観客や記者には状況がわからないままであった。
後にネットでのオンデマンドで試合映像を確認して、チャレンジ直後の審判団と高橋監督の音声がわずかだが聴こえ、ブロックタッチに関する確認であるとはわかったが。
これまで、同様のプレーは、仕掛けた側(アタッカー)の得点になっていた。だからこそ、なぜ判定が覆ったのか、不思議に思えた。
16-16と同点に変わってしまい、さらに思わぬ判定だったからか、ジェイテクトの選手たちの気持ちが乱れて、プレーの精彩を欠いた。結果、第3セットを20-25で落とし、第4セットもジェイテクトは立ち直ることなく、名古屋が25-16であっさり取って勝利を決めた。
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