●芥川愛加選手

今日は自分たちの目標としていた2連覇を達成することができ、本当に嬉しいです。東レさんとはリーグで2戦当たっていますが、自分たちのバレーをさせてもらえない展開などで苦しめられた相手だったので、準備する時間はそれほどなかったのですが、しっかりと一人ひとりが役割を果たしてくれて、みんなで勝ち取れた勝利だと思います。ここまで来るのに苦しい時もあったし、逆に皇后杯でも優勝できたりとか、いろいろなことがあった1年だったので、最後の締めくくりが優勝という形で終われてよかったと思います。

●小幡真子主将

2連覇という目標を自分たちで立ててから、今日まで本当に苦しい期間が長かったのですが、自分たちが負けるべき時に負けて、勝つべき時に勝ったかなと思っています。もうひとつ上に行くためには、まだまだ自分たちがどうしていかなければならないのかということをもう一度考えていかなければならないと思うので、本当にこの勝ちを次に繋げていければと思います。

●林琴奈選手

今日はしっかり勝ち切れて2連覇できたことはすごく嬉しく思います。私自身、先週の東レさんとの試合で自分の力をあまり出し切れず、気持ちの部分で負けてしまっていたことがあったのですが、今日は仲間がしっかり支えてくれて、自分が一人ではないということをしっかり思わせてくれたので、心強かったし、強気な気持ちで戦うことができました。この勝ちを次に生かせるように、しっかり見直して、もっともっと成長できるように頑張りたいと思います。

――小幡主将に。「2連覇は難しかった」とおっしゃっていましたが、改めて2連覇をどのように受け止めていますか？

小幡：去年優勝したシーズンに関しては、本当に負けると悔しくて立ち向かっていくだけという感じだったのですが、今年は私たちを目標にして向かってくるチームが多くて、その中で自分たちが受け身になってしまう経験もしましたし、逆にプレッシャーを撥ね返して勝ったこともありました。2回目に勝つにあたって、いろいろな経験をさせていただいたと思います。2連覇する時は去年優勝したからホッとしている選手もいれば、本当にもう1回勝ちたいという選手もいるので、いろいろな選手の気持ちをひとつにまとめることが難しかったです。自分自身も勝ちたすぎて、いろいろきついことを仲間に言ってきたので、そういう意味では何が大事で何が必要かというのを考えるようになり、仲間に成長させられたと今シーズンは感じています。

――小幡主将に。「勝つべき時に勝った」とおっしゃいましたが、肝心な大一番で勝てる理由は自分たちのどういうところにあると思いますか？

小幡：東レさんに負けた2試合やNECさんに負けた2試合の後に必ず選手ミーティングをしていました。勝った時にもミーティングはしますが、負けた時は特にみんなで顔を合わせて何がいけなかったのかを話し合い、映像を見て確認するなど、入念に行っています。先週の東レさんに負けた試合の後であれば、「自分たちはどこを目指してるんだろう？」と泣きながら話した選手もいましたし、私もそうですけど、「本当は自分はこう思ってるよ」と何を取りにいこうとしているのか、チームとしての目標を再確認しました。勝っても負けても毎回毎回そういう反省と修正を行い、次に向かっていけたことが大一番で勝てたひとつの要素かと思います。

――小幡選手に。今日はJTのブロック決定本数が多かったですが、リベロの立場でブロックが決まると守りやすさを感じましたか？　チームのブロックについて、後ろで守っていて、どのように感じていたのかを教えてください。

小幡：ブロックが良かったのもありますが、サーブが2セット目以降、すごく良くなって、相手のCパスなどが多くなり、それによってブロックも絞りやすかったのかなと。サーブやブロックは組織立ててするプレーなので難しいと思います。私は本当に何もしてなくて、抜けてきたコースも上げられないようなリベロですが、自分がこうしていこう、ああしていこうという最低限のことはできたかなと思うし、ブロッカーやサイドの人が本当に頑張ってくれて、私は今回の試合は何もしてないなという感じです。

――小幡選手に。リベロがMVPというのは珍しいケースかと思いますが、率直な感想をお聞かせください。

小幡：私もMVPはドルーズとかかなと思っていました。「何で自分なんだろう？」という気持ちが率直な意見です。

――芥川選手と林選手に。小幡選手がMVPを獲得したことについて、どのような感想を持ちましたか？

林：私は小幡選手の名前が呼ばれた時にすごく嬉しかったです。今日だけのプレーではなく、今までのキャプテンとしての振る舞いであったり、チームを引っ張る気持ちとか、本当にどこのチームのキャプテンよりも熱いキャプテンです。選手一人ひとりをちゃんと見ているし、チームを勝たせたいという気持ちがいちばん強くて、自分もしっかりついていきたいと思っていました。小幡選手がMVPに選ばれてよかったなと思っています。

芥川：林と同じ意見になると思いますが、本当に率直に嬉しかったですし、苦しい時もそうだし、いい時も小幡の後ろからのエールとか、声とかで私自身もすごく助けられた部分が今までの試合でたくさんありました。チームのリーダーとしてもしっかりと中心になってまとめてくれて、チームがバラバラにならず、ひとつになって2連覇を勝ち取れたのは小幡の力が大きかったと思うので、獲るべき人が獲ったと思っています。

――林選手に。今日はブロックもレシーブも良かったですが、ブロックとレシーブの関係についてはどのように自己評価されていますか？

林：ブロックはミーティングの段階で誰をマークし、どこをしめるかを徹底し、確認してきたので、そこをしっかり意識してできたと思っています。レシーブ面では先ほどもおっしゃっていましたが、ブロックの位置取りやタイミングがすごく良くて、レシーバーも入りやすい位置だったので、ブロッカーあってのレシーブだったと思うので、連係できてよかったと思います。

写真：堀江丈、黒羽白

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