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コラム

2021-02-26 15:15 追加

皆から愛されるFC東京の守備職人・橘

SV男子

チーム最年長で皆のお兄さん

橘は松山工業高校から中央学院大学に進み、2010年に大分三好に加入した。2013年にFC東京に移籍加入し、リベロのレギュラーとして活躍。今シーズンは日本代表の古賀太一郎が加入したこともあって、リベロではなくレシーバーとして出場することが多い。同じく大分三好から移籍した山田要平、中央学院大学時代での同級生・手塚大と並ぶチーム最年長で、橘は精神的支柱としてチームを引っ張っている。

祝福ムードで始まった堺との試合は、フルセットの大接戦。第5セットは終盤、迫田郭志の強烈なジャンプサーブで連続エースを奪って一時14-14まで追いついたが、最後は力尽き、FC東京は2-3(25-17、18-25、25-19、20-25、14-16)で敗れた。

橘はリリーフレシーバーとして登場しては、ディグで魅せるなど活躍した。

橘と手塚は大学の同期

橘は試合後会見には登場しなかったが、会見に登場した真保綱一郎監督、長友優磨、手塚大がそれぞれ、橘に祝福の弁を述べた。

「リベロには古賀がいて、試合にはなかなか出られず、彼自身はもっと試合に出たいだろうし、もちろんフラストレーションもあると思う。ただ、練習の中では常に100%で毎日プレーしてくれる。あとは若い選手が、ただベテランというだけでなく橘という人間に対してリスペクトしている。試合に出ても出て無くてもすごい戦力になっている」(真保監督)

「とりあえず本当すごいってことすよね(笑)。230試合って。橘と同じくらい試合に出ていたら、僕も達成してるんですけど。大学4年間一緒にやってきて、大分の方にいって、大分から東京に戻ってきて、付き合いは誰よりも長い同期でもあります。その同期がVリーグの賞をもらってるのは誇らしいことだと思う。(励みになる?)そうっすね、だいぶなります」(手塚)

「僕は230試合達成した時の大分三好戦では、しっかり勝利してお祝いできたのはすごく良かったですし、ホームゲームを前に今日みたいにもう一度皆さんの前で祝って、勝利をプレゼントできたら一番良かったが負けてしまった。ただ、橘さんの存在はチーム全員の誰もが信頼している素晴らしい人なので、やっぱりコートにいるだけで安心するし、コート外でも頼りになるお兄さん的存在。勝利をプレゼントできなかったのは残念ですが、たちさん(橘)みたいなチームを引っ張っていけるような人に僕もなりたいとすごく思う」(長友)

橘がいかにチームメートたちから信頼され、愛されているか、よく伝わってきたホームゲームであった。

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