2013-12-18 22:14 追加
ジェイテクト特集 監督・主将・高橋和人ら
SV男子
若山智昭主将
キャプテンに就任したのは2012年5月に。今2シーズン目になります。
昨シーズンは、1点1点の取り方は精度にこだわってやっていったし、自分たちはチャレンジリーグで優勝したんですけど、シーズン途中では負けたこともあったから、最後まで気は抜けませんでしたね。
入社してから、チャレンジマッチは3度目でした。まさに3度目の正直での昇格で、今でも勝った瞬間のことは鮮明に覚えています。もう、うれしいというか、入社してチームとしてプレミアに上がるというのを目標にしていたので、達成感がすごくありましたね。
会社の応援の方にいっぱい来ていただいたので、やっとそれに応えられたという感謝の気持ちも強かったです。
実際に上がってみて感じたことは、スピードであったり、力強さとかがチャレンジリーグとは違う。やはり日本のトップリーグだったなという印象を受けました。
天皇杯は、リーグ開幕から二連敗してしまっているので、この大会は一発勝負の戦いですから、自分たちのバレーができるようにして、リーグにもつなげたい。
会社の待遇は、チャレンジの時は15時までは業務、16時から練習。今シーズンから、午前中のみの業務になりまして、14時から練習です。時間的にも内容としても濃い練習ができていますし、アフターケアにも多く時間を割けるようになった。
会社に対する感謝の気持ちはすごくあります。僕らは業務をしていますので、職場の理解が、いままでもそうだったんですけど、昇格してからはよりいっそう快く送り出してくれるようになりましたし、こういう業務形態の自分たちを支えてくださっている職場の親しい人たちにも感謝しています。
自分たちはチャレンジャーですから、一戦一戦昇格したときの勢いを出していきたいなと思っています。
このチームの特徴は、チーム力があって、団結力があってというチームです。仲もいいですし、いいだけでなく、試合や練習の時は、前のことを注意し合ったり、メリハリのあるチームです。
まず一勝して、そこから自分たちにとっても波に乗れるように、勝ちにこだわってやりたいなと思います。
(決勝戦を終えて)
サーブ力は負けていなかったと思いますが、組織力で最後は東レさんにやられました。うちも1セット目などはできていたと思うんですが、最後は集中力が切れましたね。しかし、堺さんとサントリーさんに勝つことができたことは、ジェイテクトにとって非常に大きい身になりました。この結果を必ずリーグにつなげたいと思います。
高橋慎治
――ちょっと前のことですが、チャレンジマッチを振り返って。
昇格した今だから言えることでもありますが、やる前から自信はありました。三好さんとはここ最近7連勝くらいしてましたし。初日は最後上手く回らなくて負けてしまいましたが、力負けをしたという感触はなく、チーム内の雰囲気は全く悪くありませんでした。やってきたことは間違いない、ミスを減らせばよいと。あとは、作戦でちょっと、選手の表と裏を替えたりとか、いろいろいじったりもしたんですけどね。
2日目の1セット目、あの点差でとったときに、ちょっと「あ、これいけるな」って。ほかの選手も「上手く回り始めたな」って感じてくれたみたいで、その「上手く回り始めたな」ってところまで持って行くのが、(セッターである)僕の責任だと思っているので、それができたことがよかったです。
――天皇杯を準優勝で終えて。
今大会、うちは挑戦者、この結果を受け止めてプレミアリーグにつなげていきたい。
先週のリーグでは惜しいところまで行くけど勝ちきれない試合が続きました。先週と今大会とで、特に意識的に変えたところはありません。うちのチームは下から上がってきたので、一試合一試合をチャレンジするつもりでやっています。今回に関してはその気持ちがちょっと強かったのかなと。
――フェルナンド選手の打数が多かったようですが。
今日に関しては意識して散らすようにしていました。昨日のサントリーさんとの試合で集まってしまったので。
――会社の支援について。
本当に自分たちがバレーボールをできる環境を与えてくださっている会社関係者の方々には感謝の気持ちでいっぱいです。自分たちはそれに試合で結果を残すことで期待に応えたい。
――今日の試合で、ボヨビッチ選手に気をつけたことと、途中で浅野選手が入って感じたことは。
ボヨビッチ選手の対策は、本当にすごいプレイヤーで空いてるコースにどんどん打ってくる。自分たちはブロックの抜けるコースにレシーブを入って体で当てても何でも上げる。
浅野については、まだ一年目ということで、この決勝という舞台は、誰もが立てるところではないんで、ええところで上げていい経験をさせてやろうと思いながら上げていました。
本当は昨シーズンが終わった後、バレーをやめて実家に戻ることも考えていました。でも、もう一度プレミアでやりたいという気持ちもありました。そんなときに今のチームに、自分のプレイスタイルをよく理解してもらえて、移籍を決めました。前監督の長井さんが誘ってくださって、自分のプレイに合っているチームだと思いましたし。
チームの印象は、仲良しチームじゃなくて、しっかり言い合えるチームだと思うし、劣勢に立たされてもあきらめない気持ちが強いチームですね。
自分に求められている役割は 守備的なところ。サーブレシーブもそうですし、相手のスパイクのディグとかもそうですし、攻撃参加もしていかないといけないですし、トータル的にやっていかないといけないポジション。
会社の支援に対しては、スティングスがどうというわけではなくて、今までやってきたすべてのチームで、理解であったり、支援であったり、大学を卒業して8シーズンやってきてますけど、そういうのがなければここまでこれなかったと思います。
リーグは毎年優勝するチームも変わってくるし、去年までこうだったよというのが当てはまるわけではない。チャレンジから上がってきてその勢いをそのまま出して行った方がいいと思っています。プレミアをなめている人間は誰もいない。かといって萎縮もしていない。全員が自信を持ってやっているんですね。そうでなければ、開幕戦の一セット目からああやってとれるようなゲーム展開に持って行けないし。
あと、サーブは強み。たいがいのチームはちょっと点差がつけられたら、雰囲気が悪くなってずるずるいってしまうけど、いくら点差をつけられようが、何かで挽回できるというチームだなと思います。
天皇杯は、短期の試合なんで、勢いのあるチームが上に行くのも事実。このチームの勢い、乗ったときはプレミアにも負けないというのはみんな分かっている。いけるところまでしっかり天皇杯でやる。
プレミアは長い期間の試合なので、いいときもあれば悪いときもある。やっぱり監督が、誰が出ても同じように、というスタンスでやってきているので、誰が調子が悪くも同じように勝てるチーム、というのを今年一年で確立して、セットをとったり、惜しい試合でしたで終わらないように。勝たないとね。4レグのこととか見ないで、まず一勝できるようにやっていくことが大事かなと思っています。
JT 越川優
(天皇杯前に)ジェイテクトさんは、間違いなく今シーズンのダークホースです。全員がどんなときでもいいサーブを打ってくる。プレミア一年目だからといって絶対に侮れない相手ですね。
FC東京 坂本将康監督
ディフェンスがよくてサーブが強いチームという印象です。あの強いサーブが、どこまで持つのか。連戦の中でどこまであれを打ち続けられるのか。そこがポイントだと思います。人のことを心配している場合じゃないんですけどね(笑)。サーブで攻めること、全員で攻撃することはうちも同じなので。
サントリー 山村宏太主将
ジェイテクトさんの強いサーブに対して、うちのレシーブ陣も踏ん張ってくれたのですが、トランジション攻撃が出なかったことが敗因ですね。印象としては、サーブが強いというもの。しかし、どんな相手であっても、僕らはたたきのめすだけです。
東レ 米山裕太主将
(身長的には)小さいチームだと思うんですけど、その特徴を自分たちですごくわかっていて、その分全員が攻めのサーブを打って崩そうという姿勢が見られました。状況的に苦しくても攻めのサーブを打ち込んできていたし、自分たちが崩れたらエルナンデス選手に託して、という特徴的なバレー。一本芯の通ったチームだと思います。リーグになると、サンチェス選手がどこまでやるかでしょうね。でもどんな状態で来られても、そこに油断することなく勝ち抜きます。
東レ 近藤茂
サイドアウト力が非常に高い。またサーブもいいですね。ブロック力がない分、そこを強化してきていると思う。
天皇杯準優勝の勢いをつなげて、12月21日に再開されるプレミアリーグの台風の目となるでしょうか? 様々な事情により、天皇杯での原動力だったフェルナンド選手はリーグに出場することができず、サンチェス選手が参加しますが、是非みなさんもご注目ください。
写真:Michi Ishijima
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