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ゲームレポート

2021-04-01 21:36 追加

サントリー山村監督「久しぶりに負けたのですが、本当に胸糞悪くて、負けず嫌いを改めて再確認できた」

V1リーグ 男子

 28日の日曜日、1セット目のサントリーの立ち上がりは、トスが合わなかったりディフェンスの連携が上手くいかない場面もあったが、タイムアウトから切り替えてサービスエースなども決まり、終盤には逆転し25-21で1セットを先取。

2セット目からはムセルスキー選手と栗山雅史選手、塩田達也選手と加藤久典選手が交代。交代した選手たちの攻撃が決まり得点を重ねていく。しかし2セット目から、ジェイテクトのブロッカー陣がサントリーの攻撃を捉え始める。終始接戦にもつれ込んだものの、2セット目は23-25の僅差でジェイテクトがセットを取り返した。

3セット目はセッターの大宅選手と西田選手が交代、ミドルブロッカーの小野遥輝選手と小川猛選手が交代、アウトサイドヒッターは藤中謙也選手と鳥飼亜斗夢選手が交代と、大きくメンバーチェンジ。試合の中盤では、喜入選手もレシーバーとしてコートインした。
要所でクイックを決めたりサーブでジェイテクトを崩したりと、中盤までは競り合う展開になっていたものの、2セット目よりも更に多くのジェイテクトのブロックに阻まれる。3セットと4セットを落とし、最終戦にてサントリーは、ジェイテクトに再び連勝をストップされる結果となった。

日曜日の采配について山村監督は、決勝に向けてメインの選手を休ませたい狙いもありながら、コートに立つ機会が少ない選手たちに機会を与えて更なるレベルアップを図り、勝ちを目指しにいったとコメント。構想としては、ムセルスキー選手と栗山選手、塩田選手と加藤選手を交代させてから2セット目を取って、次のセットから更にメンバーチェンジを行っていきたかったとのこと。

「来週の決勝にベストを尽くすために、何が一番なのかスタッフ間で話をして、今日の采配を決断したんですけれども、改めて今日負けて、負けるのはすごく嫌ですし、悔しいのをすごく実感しました。久しぶりに負けたので、どんな気分なのかなと思ったんですけど、本当に胸糞悪くて、負けたくないという負けず嫌いなんだなって改めて再確認できた。今日の負けを来週まで引きずらずに、切り替えることも重要だと思います。今日の負けは完全に僕の決断のものだと思うので、自分自身もうまく切り替えて来週に臨みたい」

今季のサントリーの強さについて、シーズンを通して山村監督と選手たちは「Aチームを苦しめるぐらいBチームも強いということ」「選手が自分の役割をしっかりと理解して行動していること」と、何度も言葉にしていた。ただ今回、普段出ていない選手が試合をすることで、山村監督も新たな気づきがあったようだ。

「今日、ジェイテクトさんはメンバーを落とすことなくて戦ってくれたので、今の力量の差は改めて感じた。AB戦でやってて、Aチームを苦しめる B チーム、B チームのレベルの高さは柳田とかが普段言ってくれて、僕らはそれを外で言ってるんですが、当然 A チームのずっと同じメンバーを見ながらやってきてるので、慣れだったり相手の特徴を知っているなど、そういう意味での対応のレベルが高い意味だったということが改めて選手たち分かったと思います。そういう意味では、今日の経験が必ず、彼らにとってプラスになると思いますし、まだまだ成長しないとここのリーグ、この日本のトップリーグで通用しないってことが分かったんじゃないかと思います」

サントリーは4月4日のファイナルで、ファイナル3の勝者パナソニックパンサーズ、あるいはウルフドッグス名古屋と戦うことになる。

写真・文:火野千鶴

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