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コラム

2021-04-19 07:30 追加

サントリー14年ぶり優勝に必要だった最後のピース~柳田将洋が海外から持ち帰ったもの

サントリー優勝と柳田将洋

SV男子

サントリーサンバーズがV.LEAGUE DIVION1MEN2020/21シーズンで圧倒的な強さを見せて、優勝を果たした。サントリーは後年監督も務めたジルソン・ベルナルドが助っ人時代に、5連覇という黄金時代を作り、常にリーグの強豪として見られていた。しかし、振り返ってみると前回の優勝から、実に14年も経っていた。前回はV・プレミアリーグ男子 2006/07シーズンに、東レアローズを3-1で破って3年ぶりに優勝した。MVPは越川優、ベスト6には越川の他、荻野正二と栗原圭介。ベストリベロが津曲勝利、レシーブ賞が荻野。新人賞が富松崇彰だったといえば、大体の世代感覚はわかってもらえるだろうか。そう、名門サントリーは、随分長い間ブランデージトロフィーから遠ざかってきた。

16年ぶりにオリンピックに出場した際の名キャプテン、荻野正二がサントリーの監督として2度任期を務め、間には5連覇の立役者、ジルソンも監督に迎えた。ジルソン監督初年度のV・プレミアリーグ男子 2014/15には、準優勝までいくことができたが、かつての主力、越川がJTサンダーズ悲願の初優勝の原動力となり、2度めのMVPをさらっていくのを目の前で見せつけられた。翌年は代表でブレイクした柳田将洋が加入し注目されたが、7位と低迷し、入れ替え戦に回ることとなった。

荻野正二が2度目の監督となってから、サントリーは徐々にチームを補強する。北京五輪での盟友朝長孝介が監督を務める大村工業高校出身の大宅真樹をセッターとしてスカウト。荻野前監督は「やっとセッターらしいセッターが来てくれた」と手放しで喜んだ。また、2018/19シーズンには、ロンドン五輪で決勝の試合途中にミドルブロッカーからオポジットにコンバートして金メダルを勝ち取った218cmのロシアの巨砲、ドミトリー・ムセルスキーを獲得。ムセルスキーはこのシーズンに得点王となるなど活躍するが、やはり優勝に至ることはできなかった。

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