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コラム

2021-04-26 06:05 追加

NECレッドロケッツで古賀幸一郎さん(元WD名古屋)が指導。「選手としてのキャパシティを広げてほしい」

SV女子

新しい考え方を積極的に吸収し、充実の3日間に

 この3日間は、選手たちにとって刺激的で、これまでに経験したことのないバレースタイルを知る機会になった様子。リベロでスターティングメンバーの小島満菜美選手は積極的に古賀さんに質問し、そのスキルやバレー哲学を自分の中に取り入れようとする姿勢が印象的だった。「まず、女子とは違う考え方だなという印象を受けました。でも、アプローチの仕方が違うだけで、根本的なところは変わらないなと。ボールを落とさないことが目的であり、古賀さんはそれを追究して見つけたとり方を今回教えてくれました。リベロは返球率よりもタッチする数が大事というお話がありましたが、それは結果的にオフェンスの枚数を増やし、点をとるためにリベロがとりに行くんだと。このお話はすごく自分の中で腑に落ちました。リベロの返球率がいいからといって試合に勝てるわけではない。点数に結びつけるためにリベロとしてのポジションでできることは何なのかと考える中で、古賀さんの意見を聞けたことはよかったなと感じました」と話す小島選手。教わったことをそのまま真似るのではなく、吸収し、噛み砕いた上で自分のプレーに取り入れようとする姿勢が窺えた。

 オーバーパスについては、大学時代までは苦手で、NECに入ってから上達したという小島選手。「古賀さんは単にオーバーでとるというだけでなく、そこで相手を振るというやり方を教えてくれました。次のステップに行くためのひとつの方法を教わることができたと感じています」と話す。また、相手コートをよく見るべきという話については、「相手ブロッカーをよく見て、一度目を合わせると、相手はハッとするから」という古賀さんの言葉が印象的だったという。「私は相手と目を合わせた上でトスを振るというのはまだできていない部分だし、これからトライしていかなければならないなと思いました。サーブレシーブでの駆け引きも女子ではあまりやっているチームがないと思うのですが、そういうところは女子に新たな風を吹かせるというか、いいものは積極的に取り入れて、バレー界の発展にもつなげていけたらいいのかなと思います」

 NECは女子も40年以上の歴史があるチームである。「NECの伝統である粘り強いバレーはOGの方々から受け継がれたもので、それを継承していくのがリベロの自分の役割であると思っています。NECバレーには長い歴史があって、OB・OGの方々のおかげで今の自分たちがいることを忘れないようにと金子監督もいつもおっしゃっていますし、今回、古賀さんから教わることができたのもそのご縁のひとつですから、感謝しなければならないですね」と小島選手は話してくれた。

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