2021-05-13 14:58 追加
女子代表副主将・古賀紗理那「得点をとることとサーブレシーブに集中すること、コートでボールが動いている時に積極的に声をかけることが私の役割」 囲み会見全文
女子日本代表 古賀紗理那選手 囲み会見全文
全日本代表 女子
5月12日にリモートで行われたバレーボール女子日本代表・古賀紗理那選手の囲み会見コメントをお届けする。
――5月1日の中国戦ではチーム最多の17得点を挙げました。ご自身のプレーとチームの評価を教えてください。また、副キャプテンとして中国戦やこれまでの合宿で取り組んだことを具体的に教えてください。
古賀: 中国戦ではストレートで負けてしまいましたが、 特に3セット目は競る場面が多くて、 3セット目の良かったところは、サーブレシーブからチーム全員でしっかりコンビを組めて、中国のブロックを少し拡散させることができたのがレセプションアタックで基本的に1回で切れていた要因だったと思います。 そこは3月からの合宿で積み上げたものが出せたのではないかと思います。
今年から副キャプテンになりましたが、 私がやることはまずはコートの中で点数を取るという自分のポジションのところを集中し、サーブレシーブも狙われると思うので、そこを集中してやること。そして、自分のプレーだけにならずに、チームが劣勢の場面の時にどうやって点を取るべきかということを気づいたことはどんどん発信していくというのが自分の役割かなというふうに思っています。
――世界ランク1位の中国と対戦して、日本との違いをどのように受け止めましたか? 先日の会見でご自身が掲げたメダル獲得という目標のために、チームやご自身が取り組んでいることを具体的に教えてください。
古賀:中国はブロックが高く、シャット本数も中国戦は実際に多かったですし、シャットされなくても抜けたところにしっかりレシーバーがいるというところがすごかったなと試合をして感じました。オフェンスの部分ではコース幅を持って、スパイカー一人ひとりが決められる技術がさらに必要になると思いました。また、ハイセットの場面での被ブロックが中国戦に関してはすごく多かったので、私も含めてハイセットを得点にする技術も必要です。個人としてもチームとしても、決められる技術を身につけていくべきなのではないかと実感しています。
――IOC国際オリンピック委員会は今月6日にオリンピックに参加する各国の選手団にワクチンを提供するという発表をしました。この発表をどのように受け止めていますか? ワクチンの接種は義務ではありませんが、受けるつもりはありますか?
古賀:そこは自分の中ではまだ考えてなく、チームの決定などに従いたいと思っています。
―― 東京オリンピックの開催をめぐっては、国内外でさまざまな意見が出ています。テニスの錦織選手や大坂選手が意見を述べていましたが、古賀選手はアスリートとして、どのような意見を持っていらっしゃいますか?
古賀:私は人の命が一番大切だと思っているので、それを一番に考えるのはもちろん大前提です。でも、もし開催するとなったら、皆様にしっかりと応援してもらえるような大会であってほしいと思っています。
――有明アリーナでプレーをした印象や、体育館の特徴を教えてください。
古賀: 本当に会場が広くて、観客席もたくさんあって、最初の練習の時は「広いな」という感覚だったのですが、実際に試合や練習をしてみて、慣れるとすごくやりやすい体育館だなというのが一番印象に残っています。
――ネーションズリーグについて。長い大会になりますが、どのようなイメージを持って、どのような目標で挑みますか?
古賀:東京オリンピック前に各国のチームと対戦できる、とてもいい機会だと思っているので、長丁場ではありますが、しっかり戦い抜きたいということが一番です。そして、試合をするからには、その時々の状況などでメンバーが入れ替わったとしても、勝ちにこだわって強い集団になっていけたらいいなと思います。
――ここから12名を懸けた熾烈な戦いになっていくと思いますが、前回はその12名に入る厳しさを体験しました。現在はどのような心持ちでその競争に臨んでいて、その中で私はエースだと堂々と胸を張って言える自信があるかを教えてください。
古賀:東京オリンピックは12名ということで少ない人数ではありますが、それまでにネーションズリーグがあり、その段階ではメンバーは固定されないと思うので、選手が入れ替わる中での自分の役割を常に設定できるようにというのは、3月の合宿に入ってからずっと自分の中で意識して取り組んでいます。例えばセッターが誰になったとしても、そのセッターの強みを活かせるような試合にしなければならないと思っていますし、自分一人で考えるのではなく、チームで勝つためにというのを常に考えつつ今年はやっているので、そこはブレないように継続していきたい。それが自分の役割だと思うので、意識して、これからもやっていきたいと思っています。チームが苦しい時に絶対に点をとるという強い気持ちで常に試合に入っているので、そういうところでしっかり存在感を出して、これからもやっていきたいと思っています。
――先ほど、中国戦の第3セットはチーム全体でコンビを組めていたとお話しされていましたが、去年、今年と相原(昇)コーチも入ってやってきた中で、それが最もよく表れていたと思うのはどのような攻撃の場面でしたか?
古賀:パスが返った時のサイドの速いトスと、クイックを絡めたバックアタックというのは去年もやっていましたし、今年も精度を上げてやってきました。そこはさらに精度を上げるべきなのはもちろんですけど、パスが返った時は確実に決めるというのをチームの約束事として意識してやっている部分でもあるので、中国戦の第3セットでもよかったのではないかと思います。
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