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会見・コメント

2021-05-18 15:03 追加

黒後愛「VNLは調子の波をコントロールすることが課題。苦しい時に1点をとれるのがエースなので、フロントだけでなく、バックローでも存在感を出したい」 囲み会見コメント

全日本代表 女子

――恐らく、中国戦は満足も納得もされていないと思いますが、代表でのご自身の立場が年々変化する中で、試合後に抱く感情の度合いなどに変化はありますか?

黒後:度合いは変わらず、いつもどんな時も悔しいです(苦笑) でも毎回、チームのみんなに励まされて、頑張ろうっていう気持ちになれます。

――少し前の話になりますが、 Vリーグでずっと連勝してきた中で、最後の最後に負けがありました。あの大事な試合の負けから意識的に変わったことだったり、代表でのプレーに生きていることがあれば教えていただきたいと思います。

黒後:意識的に変わったところは正直特にないです。やはりキャプテンをリーグを通して任せていただいたことがすごく大きかったので、その経験はここ(代表)で活かせると感じた部分が多くて、それが具体的に何かと言われると説明しづらいのですが、そこの部分を活かしていきたいなというふうには思います。

――先ほどもありましたように、中田監督の会見の中で「エースは黒後だ」というコメントがありました。そのコメントを受けて、ご自身の中で今、「自分はエースだ」と胸を張って言えるかどうかを教えてください。もし、まだ言い切れないとしたら、乗り越え切れていない壁みたいなものはどういうところに感じていますか?

黒後:自分の中ではまだ言い切れないなと思っていて、やっぱり結果が出ていないというのが一番大きな理由です。けど、このVNLで自分がどういう戦い方をできるかというところが本当に大事だと自分自身思うので、VNLを大切にしていきたいなと思います。

――先ほど中田監督から「今年は決めることだけに集中してほしい」というお話があったとおっしゃっていましたが、今年はサーブレシーブがない完全なオポジットという形でやっていて、レフトとライトどちらに入るかについても、完全にライトでサーブレシーブなしという形になっています。そのポジションごとでやりやすさ、やりにくさなど意識の変化というのはあるのでしょうか?

黒後:やりづらさや意識の変化などは自分の中では特になくて、やらなければならないポジションをしっかりやり抜くというところだけに集中したいと思っています。

――今の質問にもあったように、ライト側での攻撃を主に担う立場になっていますが、そのライト側からの攻撃の中で、ご自身はどういう存在でありたいと思って取り組んでいますか? 例えば、中国のシュ・テイなど相手は強いブロッカーが目の前にいることも多いと思いますが…?

黒後:フロントの攻撃だけでなく、バックローでも存在感を出していきたいです。ライトだけど真ん中でバックローを打ったりなど、攻撃の幅が広いオポジットでありたいなとは思います。

――先ほどから中国戦は納得のいかない結果だったというお話が出ていますが、プレースタイルは違うかもしれませんけど、古賀紗理那選手や長岡望悠選手などのパフォーマンスや活躍、普段の合宿でのパフォーマンスなど、何か技術的にとか、メンタル的にとか、勉強になっていること、参考になったことがありましたら教えてください。

黒後:紗理那さんはスパイク面で打点の高さがいつも高いところは自分も真似したいなと思うポイントです。望悠さんは目を見て毎回優しく人の話を聞いてくれて、そういう自然体でいてくれる存在に助けられているので、素直にすごいなと思います。

――中国戦では結果が残せなかったというようなことをおっしゃっていましたが、黒後選手自身、なぜ結果が残せなかったと分析していますか? 例えば、体調があまり良くなかったとか、気負いすぎてしまったとか、いろいろあると思いますが…?

黒後:意識が相手コートになかったというか、ちょっと自分の感覚にこだわりすぎていたのかなというふうには思いました。視野がセッターとアタッカーとの視野だけで、広い視野がなかったなと思います。

――代表ではオポジットのポジションに入られていて、位置的には東レでやっていたのと同じポジションですが、東レでは攻守の中心選手としてやっていたと思います。代表では同じポジションでも意識や求められるものに違いはありますか?

黒後:役割は変わりますが、状況によって対応はしていかなければならないと思うので、時にはパス、ディフェンス面での貢献も必要なるのかなと。そこはその時にしっかり対応できるだけの力を持っていなければいけないと思います。

――中国戦でシュ・テイとマッチアップすることがありましたが、現段階で世界ナンバーワンプレーヤーとの差をどのように感じましたか? そして、「でも、こうやってみたら、シュ・テイにも立ち向かえるのではないか、面白いことができるのではないか」と思われた点があれば教えてください。

黒後:ブロックディフェンスという部分で、日本は粘り強いバレーを中国よりもやっていかなければならないなと感じました。そこはさらに磨かなきゃいけないなと思ったポイントです。いい状態の時に必ず決め切るということと、なかなかうまく回らなかった時のモチベーションの保ち方だったり、点数の取り方というところを詰めていけたらいいのではないかというふうに思います。

――苦しい時に1点を決めるのが理想のエースだと先ほどおっしゃっていましたが、そうするために、これから先、どんなことを磨いてパワーアップしていかないといけないと考えていますか? また、エースに任命されたことに正直プレッシャーを感じているのか、それともモチベーションになっているのか、その辺りの心境はいかがでしょうか?

黒後:やらなくてはならないなと思ってるところは、結構私は波があるので、その波を小さくすることを心がけたいなと思っています。プレッシャーは、1本に集中している感じなので、あるかないかと言われたら、ないのかなと思っています。

――ネーションズリーグがオリンピックにつながっていきますが、その過程でどんな自分になっていたいか、理想の姿といいますか、結果というよりは理想の姿というところではどのようにイメージされていますか?

黒後:1回で決まることが一番いいとは思うんですけど、粘って粘って、しつこいバレーができたらいいなと思いますし、自分自身もそういう諦めない姿を見せられたらいいなと思います。

写真:火野千鶴

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