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会見・コメント

2021-05-26 17:45 追加

清水邦広「北京五輪全敗の屈辱を晴らすためにも、東京五輪12名に残り、結果に貢献したい」

全日本代表 男子

――緊急事態宣言が出ました。東京オリンピックの開催について。選手同士で話すことはあるか。

清水:正直こういうニュースがたくさん出て、暗いニュースばかりになりますが、僕自身もまだ安心してオリンピックに向かえるかと言われると、半々かもしれません。でもスポーツ選手である以上、目標がある限りしっかりと準備をして、試合があるとなれば、しっかりと自分自身のベストパフォーマンスを出していきたい。つらい状況だからこそ、スポーツ全体で、みんなで手と手を取り合って戦っていくことが大事だと思います。

――オリンピック1年延期は清水選手にとってどのようなものでしたか。若いメンバーが台頭する中、最終メンバーに入るためにしていること、考えていることを教えて下さい。

清水:1年延期ということはベテラン選手にとってはすごく長い1年ですし、厳しいものでもあります。でも僕自身はプラスに捉えて、しっかりと準備する期間だと考えました。この1年通した中で、少しかもしれませんがさらに成長することができたと思います。最終メンバーに残るためにはやはり求められているサーブ力、ハイボールの処理、攻撃力でしっかりとチームに貢献できるようにしたい。

――たくさんの怪我を乗り越えてここまで来たと思います。今一番のモチベーションになっているのは。北京五輪との違いは。

清水:北京オリンピックは若手でしたし、何もわからない、右も左も分からない状態でプレッシャーを感じながら、若手なりに頑張ったつもりですが、終わってみれば1勝もすることができなかった、すごく悔しい大会でした。北京オリンピックの屈辱を晴らすためにも、東京オリンピックで活躍して、結果を求められる世界ですので、僕自身も結果に貢献できるように頑張っていきたい。

――清水選手にとってオリンピックの存在は。
清水:やはりバレーボールの世界でオリンピックは一番の最高の大会ですし、若い頃、植田辰哉監督が「オリンピックに出れば人生が変わる、世界が変わる」とすごくおっしゃっていました。僕自身もオリンピックに出て、バレーボールが注目されることによって、バレーボールの価値、自分自身の価値を上げることができたと思います。東京オリンピックでもしっかり結果を出すことによってバレーボールの価値、スポーツの価値が上がってくるんじゃないかなと思っています。今こういう状況だからこそできることはスポーツ選手として
少しでもみなさんに、スポーツに夢中になって辛いことを忘れられるようなプレーを見せたい。みなさんのために、頑張ってやっていきたい。

――故障続きだった2016年OQT以来をどう振り返りますか。

清水:あの頃は結果も出ず、すごく苦しい、自問自答した時期でした。怪我も重なって何度もやめたいと思ったり、バレーをすることが楽しくないという気持ちになったりもしました。
でも、いざ怪我をしてバレーから離れてみて、どんなにたくさんの人に応援されていたかを気づくことができました。まずはやはりバレーボールが本当に好きなんだなということを痛感しました。

5年の集大成としてオリンピックでいいプレーができれば、自分自身も報われるんじゃないかなと思います。そのためにはまだまだだめなところばかりですけど、もっともっと成長できるんだ、今の過程がすごく大事なんだと考えて臨んでいます。

写真:火野千鶴

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