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インタビュー

2014-03-22 20:35 追加

チームを支えたタフ・ガイ 橋場正裕

SV男子

橋場③今季のFC東京は、勝利をつかみかけては離れて、またつかみかけて離れての繰り返しになっています。端から見ていて、本当に強い時は強いんで良いチームだと思うんですけど、ダメなときは、何がダメなのかもわからないくらい振れ幅が激しいんで。まずダメだった原因を見極めないと。このリーグもそうですけど、来年、再来年の試合もこういう風になっていくと思うし。今までもそういうことが多かったので、なかなか負けの数よりも勝ちの数を増やすのは難しいのかなと思います。

バレー人生を振り返って印象的なことは、前田さんが移籍してきたときに、ちょっとなんか変な感じがしました(笑)。同じ高校出身で、一つ上でポジションも同じで、お互いに意識し合っていたこともあるんで。
前田さんですか? 高校時代は怖い先輩でした。(笑)

リーグ途中で引退することについての葛藤は、以前まではありました。リーグが始まる前までは、「いいのかな」とも思いましたけど、もう決めたことなんで、前を見ていこうと。
どんな先生になりたいかといえば、僕は僕らしく。よく「大丈夫か?」って周りは言うんですけど、自分らしくやれば問題ないと思います。教えるのは情報、マイクロソフトオフィスとか。大声張り上げたりとかはしません。

チームのみんなに伝えたいことは、今になって、すごくわかるんですけど、迷ってる間は、バレーを続けた方がいいと思います。僕はもう迷いがないんでやめますけど。ここでやるのもそうですけど、自分がまだできると思うんであれば、続けるべき。周りに「もうそろそろ体がきつそうだね」とかいわれても、自分ができると思えば何歳になってもやった方がいいと思います。もし、周りに逆にまだまだできるんじゃないかといわれてもここでやめて次のことがしたいと思えば自分が思ったとおりにやってほしい。ベテランも若手も関係なく、そう思ってやってほしいなと思います。

本当にやめる間際になって、色々な人に支えられていたっていう感謝の思いが出てきています。自分が今までやってきて何ができたか、今はわからないですけど、自分勝手なこともあったと思うし、その中でこうやって送り出してくれるというのは、すごくありがたいなと思います。

僕はもうこのチームからいなくなって、バレーに一区切り打つんですけど、そこで終わりではありません。生まれ変わるような気持ちで4月から新しいことを始めたいと思うし、常に挑戦とか失敗しても最初は当たり前だという気持ちでこれからもバレーと向き合っていきたいと思います。今まで見てきてくれた人に対して「ありがとう」という気持ちも込めて、これからもやっていきたいと思います。

引退試合には東京のマスコット「ドロンパ」が二人のポートレートを掲げてパフォーマンスした

引退試合には東京のマスコット「ドロンパ」が二人のポートレートを掲げてパフォーマンスした

3月16日引退試合後コメント
今シーズンは、チームに貢献出来たとは言えないシーズンだったので、申し訳ない気持ちもありますが、終わり良ければ全て良しという気持ちになれたのも、みんなのおかげだと思います。今日の試合を終えて、改めて、ホームゲームが最後の試合で良かったと感じました。皆さんが特別な応援をしてくださってくれることが、本当に選手の力になります。今まで、たくさんのご声援ありがとうございました。

写真:久坂真実 makoto sora

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