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会見・コメント

2021-07-24 14:33 追加

西田有志「初戦のベネズエラ戦にしっかり勝つことができれば、そのあとの結果につながる」囲み会見(全文)

男子代表・西田有志 囲み会見全文

全日本代表 男子

 6月28日にオンラインで行われたバレーボール男子日本代表囲み取材の中から、西田有志選手のコメントをお届けする。

――怪我の状態、現在のコンディション、ネーションズリーグ(以下、VNL)に途中から出場しての手応えを教えてください。

西田:順調に回復しています。痛みもほぼないので、状態はすごくいいのかなと思っています。(VNLは)終盤にしか出られてないんですけど、1か月ぶりくらいに試合をしっかりやれて、比較的自分の中で思っていたコンディションよりもよかったところもあった。もっと良くしていかないといけないですが、怪我明けということを考えると自分の中では比較的できた方ではあったのかなと思います。

――改めて12名に選ばれた率直な感想と、オリンピックに懸ける思いは?

西田:選ばれたのはいろいろな方々の気持ちもあると思いますし、そういった方々の思いを背負って戦っていきたいと強く思います。選ばれた12人にはその分のプレッシャーもかかる。バレーボーラーとしての12名なので、気持ちを強く持たないといけないし、求められるものはたくさんあると思います。
自分が代表に最初に入った時にいらっしゃった方々も多く変わって、ワールドカップからも変わって、今新しいチームになっている。自分の中では複雑なところはあったんですけど、自分が12人の中に選ばれたことをしっかりと考えて、自分が何をやらないといけないのかをしっかりとクリアして、オリンピックで結果を出して恩返しができるようにしたいと思います。

――選考から漏れた選手福澤(達哉)選手や、髙橋健太郎選手と何か話したことはありますか?

西田:福澤さんには「自分とタイプが似てる」と言っていただいて、高いジャンプをして、空中でしっかりと勝負するというアドバイスや、メンタリティの部分でのアドバイスにすごく支えられてきました。福澤さんがいなくなった時に、そこを自分でどうするのか考えてやっていかなければならないので、まだ少し心細いところもあります。「(何かあったら)すぐに連絡してくれ」と言われたんですけど(苦笑)。福澤さんたちの思い、健太郎さんも「自分の分までオリンピックを戦ってくれ」と言ってくださったので、そういった方々の思いを考えると、1日たりとも無駄にできないなと思います。

――VNLは終盤からの出場となりましたが、公式戦で若い選手が入って、コート内で今までと違う変化を感じたことがあれば、教えてください。

西田:本当に勢いがあると思いますし、外から見ていて本当にすごいなと。彼らの技術は僕より上に絶対行ってると思います。チームの中で、例年にないくらい平均年齢が若いので、そういうチームをどういうふうに回さないといけないのか。自分が自由にやらせてもらっていた部分は、上の方々がいてそうできていたので、チームの雰囲気をどう作っていくのかが今後のポイントになってくると思います。苦しい部分もあると思うので、それをどうやって助け合っていくのか、どう向上させていくのかは、これからもっと突き詰めていかないといけない部分かなと外から見て思いました。

――石川(祐希)選手がキャプテンになって変わったところは?

西田:キャプテンについては、僕は特に意識してないんですけど、チームをまとめようとしてくださるので、まとめやすいチームにしたらストレスも少なくなってくるし、自分も手助けできれば。キャプテンに頼るのではなく、チーム一人ひとりの自覚があってこそのチームだし、石川キャプテンのいう個々の強さにつながると思うので、それを認識して、しっかりとチームを救えるような選手になりたい。そこができれば、もっと良くなっていくのかなと思います。

――西田選手が大切にしている「焦るな、腐るな、諦めるな」という言葉は、怪我から復帰するに当たって、どんな影響を与えてくれましたか?

西田:トレーナーの方々も痛みがなくなってやれることが多くなっても、焦ってしまったら逆戻りするとおっしゃっていました。正直、試合に出たいという焦りはすごくありましたが、今蓋を開けてみれば、こういうふうにしっかり復帰できたのも、トレーナーの方々、チームメイトの方々のおかげですし、すごく感謝しています。そういう意味で、こういった座右の銘も忘れてはいけないなと思いました。

――改めて、この言葉の大切さ、重さをどう感じていますか?

西田:3つのポイントをしっかり捉えていれば、原点に戻れる。自分をしっかり保てると思います。これからもこの言葉を大切にしていきたいです。

――以前からメンタル面の課題を挙げられていましたが、延期を受けて、その部分での成長をどう捉えていますか?

西田:リーグを通してメンタル面ではしっかり成長できましたし、冷静さを保てるようになったと思います。怪我など、イレギュラーなところで焦りを感じた部分もありましたが、そこをどうクリアしていくのかを考えないと、ポイントはなかなか見えてこないので…。今回のネーションズリーグもそうですし、この1年でメンタル面は強くなったのではないかと思います。

――東京オリンピックは多くの方が観てくれると思いますが、地元・三重県いなべ市で応援している方々へのメッセージをお願いします。

西田:自分の地元で応援してくださる方がいることは嬉しく、心強いです。オリンピックが終わったら、いい報告ができるようにしっかりやっていきたいと思います。

――12名に内定した選手は、みなさん大学卒業、在学の方ばかりで、西田選手だけ高卒でVリーグに入りました。男子バレーは大学に進む選手が多い中で、海星高校を卒業して3年間、飛躍できた要因は?

西田:支えてくださった方が多くて、しっかりと教えてくださったおかげで今があります。Vリーグの環境でプレーする中で自分は結果を第一に考えて、ここまで来ました。結果を出せば上に残れるし、結果を残すためにレベルアップしないといけないと思うので、これまでもこれからもそこを求めていきたいと思います。

――高校からジェイテクトに入るところで大学は全然考えてなかった?

西田:少しは考えましたけど、(高いレベルに)チャレンジできるのであれば、そうしたいと思って、今の道を選びました。チャレンジすることが大事だと思うし、自分を誇りに思います。そこで自分がどう動き、チームをどう勝たせていくのかを考え、自分が勝ちの一つのピースとして働けるのが嬉しく思います。勝つための課題を自分の中でどうクリアするのかを考えてきましたし、これからもそうしたいです。強い選手でありたいですし、それによってチームが勝っていくと思うので。

――中学時代にご自身で練習メニューを組み立てていたそうですが、その経験が今にどう活かされていますか?

西田:自分の技術だったり、プレーを言葉にするのは難しくて、それを経験してきたおかげで、自分の中ではしっかり言葉にできるようになったと思っています。それをどういうふうに伝えていくかということが今後大切になってくると思います。

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