全日本バレー、Vリーグ、大学バレー、高校バレーの最新情報をお届けするバレーボールWebマガジン|バレーボールマガジン


バレーボールマガジン>会見・コメント>西田有志「初戦のベネズエラ戦にしっかり勝つことができれば、そのあとの結果につながる」囲み会見(全文)

会見・コメント

2021-07-24 14:33 追加

西田有志「初戦のベネズエラ戦にしっかり勝つことができれば、そのあとの結果につながる」囲み会見(全文)

全日本代表 男子

――東京オリンピック、初戦となるベネズエラ戦の重要性は?

西田:自分も含め多くの選手が初めてのオリンピックで、プレッシャーもすごいと思いますが、ベネズエラ戦に勝てば流れに乗っていけるので、自分自身もチームも初戦は重要視しています。そこをしっかり勝つことができれば、そのあとの結果につながっていくと思います。

――改めて、オリンピックの目標は? 日本として目指したいところと、西田選手個人的には、アスリートとしてどういう大会にしたいと考えていますか??

西田:どの競技の選手の方々も絶対に金メダルを口にするでしょうし、それが現実的かそうでないかはやってみないとわからないし、そういう気持ちを持ってプレーしたいです。
結果を出さないといけないというのは当然ですし、勝ちにこだわるチームでありたい。自分のキャリアとしても、大会をクリアしていくことで選手としてのクォリティが上がっていき、自分のレベルも高くなっていくのではないかと思っています。

――VNLの中で清水(邦広)選手をコートの外から見ている時間が長かったと思いますが、感じたことは?

西田:清水さんはパワーというイメージは僕もあったんですけど、外から見ていて本当に多くの決め方、フェイント、プッシュ、ブロックアウトなど、いろいろな決め方をされていて、力だけじゃないということを思いました。(いろいろなやり方で)ハイセットを決め切れるのが印象的で、強く打って決めるのは憧れもありましたが、チームを救うための攻撃の引き出しを多く持つことが大切だと外から見ていて感じました。同じポジションとして、そういう技術のある清水さんを近くで見ることができて、すごく嬉しく思いますし、その技術を自分のものにできるように頑張りたいです。

――紅白戦で怪我をされて、オリンピックに間に合うかどうか不安もありましたか? 試合に出られるようになるまでメンタル面をどう保っていましたか?

西田:怪我自体も軽いものではなかったですし、重症といえる捻挫ではありました。どうなるかはわかりませんでしたが、チームの方がきちんと治すと言ってくださったので、それを信じて、安心してリハビリに取り組みました。
ボール練習は徐々に始めて、ひとつずつステップアップしていくつもりで取り組んだので、焦りを感じずに、ここまでできるようになりました。だんだんと良くなっているということは肌で感じていたので、試合に出たいという焦りはありましたけど、日々の(リハビリの過程での)気持ちの焦りはあまりなかったと思います。

――オリンピックが1年延期になり、プレー面で取り組んだこと、どのような努力をしたのかを教えてください。

西田:サーブにポイントを置いていて、サーブミスさえしなければしっかり崩せるという自信がありました。また、ブロックも点数をとれるようなブロック位置、ポジショニングをやってきたので、VNLやリーグでも数字に表れてきました。その2つのポイントを重点的にやってきました。

――サーブを強化するために、どんな努力をされてきましたか?

西田:スピードもそうですが、コースやテンポを重視しました。

――高校を卒業してから東京五輪に向けて、当時思い描いた理想や目標があったと思いますが、それにどのくらい近づけたと感じていますか?

西田:自分がここまでこれるとは全然思っていなかったです。1年1年がすごく刺激的でいい人生を歩んでいると思いますし、バレーボールをやっていく中で、自分はしっかり自信を持って良かったと言えるような人生にしたい。この1年はこれを重要視したなということをバレーボールを終わってから、しっかり話せるようにしたいと思います。
こういう人生になるとは自分も全く予想もしてなかったし、誰も思ってなかった。1年ずつ成長していく自分に満足じゃないですけど、ここまでこれたんだなと。まだまだ現実的な形になってないですけど、最後にこういう選手で良かったなと思って終われたらと思います。

――VNLを見ていて、サーブはさらに大事なポイントになっていると思いますが、改めて、西田選手がコツや意識している部分を教えてください。打ち出しの角度なのか、打点なのか、回転なのか、トスなのか? また、西田選手の代名詞ともいえるサーブとは、ご自身にとって、どういうプレーなのかを教えてください。

西田:流れを一気に変えるワンプレーで、そこは大事にしないといけない。他の国もそれで崩してブロックディフェンスからのトランジションが王道になっていると思うので、それを日本がどれだけできるかが勝敗の鍵を握っていると思います。これからも自分ひとりだけでなく、チーム全体としてサーブの効果率を上げていかないといけない。一番ポイントとしているのはトスで、いい状態でトスを上げ、そこに踏み込めるのかを重要視しています。打つコースは人と人の間。そこがこの1年形にしてきた部分かなと思います。

――1年の成長でサーブのスピードアップというお話もありましたが、それよりも人と人の間のコースが重要ですか?

西田:そうですね。そこがポイントになってくるかと思います。

――サーブ得意のコースは5、6ですか? 1番のラインはもともと得意でしたか? また、昔、石川選手にショートサーブが効くとアドバイスをもらったそうですが、その後どうですか?

西田:5、6と1、6が得意です。相手オポの選手がサーブレシーブに入っていればそこを狙うとか、状況によって変えています。1番のラインはもともと打っていたところはありますが、確率は少し低かったのでしっかり練習しました。
5番のショートは打つようにしていますし、相手選手のポジショニングなどの状況を考えて、データによりけりですけど、練習でもやっています。

西田有志の初書籍「エースの翔道」発売中! 詳細はこちら

写真:火野千鶴

>> 会見・コメントのページ一覧へ戻る

同じカテゴリの最近の記事

コメント

Sorry, the comment form is closed at this time.

トラックバック