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コラム

2021-08-04 13:15 追加

ロシア、ブラジル、アルゼンチン、フランスが準決勝進出。ベスト4を「死のグループ」勢が占める結果に。‐東京オリンピック男子バレー

Others / 全日本代表 男子

イタリア vs アルゼンチン 2 : 3 (25-21, 23-25, 22-25, 25-14, 12-15)

準々決勝第3試合は波乱の展開となりました。A組2位のイタリアがB組3位のアルゼンチンにまさかの敗戦。試合は序盤から競った展開となりましたが、第1セットはサイドのユアントレーナ、ミケレットを中心に高さで勝るイタリアが有利に試合を進めて先にセットを先取しますが、2, 3セット目はアルゼンチンのリベロ・ダナニを中心とする高いフロアディフェンス力とセッター・デチェッコが織りなす多彩な攻撃がひかり、ギリギリのところでセットを連取して先に王手を掴みます。またイタリアはキャプテンザイツェフが予選のポーランド戦で負傷していた左手大事をとり、第3セットからベットーリに交代。第4セットはそのベットーリ、そして最年少のミケレットの活躍でアルゼンチンを圧倒して取り返し、試合は最終セットへ。

第5セットは競った展開ながらもイタリアが1点リードする展開。しかし9-10のところでアルゼンチンのオポジット・リマがサービスエースを取ると、その後もネットから離れた難しいハイセットを決め切るなど3連続ブレイクでアルゼンチンが逆転に成功したします。勢いそのままに最後はエースコンテがスパイクを決めてゲームセット。フルセットの激闘を制したアルゼンチンが2000年シドニー五輪以来21年ぶりのベスト4を決めました。逆に敗れたイタリアは3大会連続のメダルの夢を断たれました。

第5セットに覚醒したアルゼンチンのリマ

ポーランド vs フランス 2 : 3 (25-21, 22-25, 25-21, 21-25, 9-15)

続く準々決勝第4試合もフルセットの激闘となり、B組4位のフランスがA組1位のポーランドを逆転で下しました。ポーランドは第1セットからクレクとレオンのダブルエースが爆発して大量リード。フランスも代わって入ったセッター・ブリザールのサービスエースとブロックで連続のブレイクに成功しますが、このセットはポーランドがそのまま逃げ切ります。しかしそのまま2セット目もスタートからブリザールを起用したフランスが、1セット目終盤の良い流れそのままにこのセットだけで9本の大量ブロックとミドルを含む多彩な攻撃でセットを奪い返します。第3セットは再びクレクとレオンのツインキャノンが火を吹いて第3セットを取り返し先に王手を取りますが、第4セット以降はパトリィを中心としつつも多彩な攻撃を見せていたフランスの勢いが止まらず4, 5セットを連取。フランスがB組4位からの逆転勝利を収めました。フランスはロラン・ティリ監督最後の大会で史上初の五輪ベスト4入りです。

ポーランドはクレクとレオンの個人技にたよりすぎ、ミドルとレオンの対角のアウトサイドを有効に使えていませんでした。特にもう1人のアウトサイドはクビアク、シリフカ、セメニウクと全員がコートに立ちましたが、セッタージズガがこの誰も生かすことができませんでした。ポーランドは2004年のアテナ五輪から5大会連続の準々決勝敗退。世界選手権2連覇してもやはりオリンピックでは勝つことはできませんでした。

準決勝予定

8月5日(木)

13:00 ブラジルvsロシア

21:00 フランスvsアルゼンチン

ブラジル対ロシアは、今年のネーションズリーグとオリンピック予選で現在ロシアがどちらもストレートで2連中。ロシアのサーブ&ブロックをブラジルが打開していけるかがカギ。フランス対アルゼンチンは予選ではフルセットの末アルゼンチンが勝利しましたが、今のフランスは大会序盤とは別チームになっているのでどうなるか見ものです!

視聴方法
ウェブ配信

写真:FIVB
文責:堤敏樹 https://www.toshiki71.com/tpkyoday6others/

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