2021-08-21 14:48 追加
サントリー 大宅真樹主将「試合中や練習中のマサさんの立ち振る舞いを見て自分なりに真似して取り入れました」柳田将洋「ふふっありがとう」
大宅主将柳田将洋対談
SV男子 / 全日本代表 男子
バレーボールV.LEAGUE DIVISION1MENのサントリーサンバーズ(本拠地:大阪府箕面市)のキャプテン大宅真樹選手と柳田将洋選手に対談していただいた。サントリーは二人の活躍もあり、14年ぶりにリーグ優勝を果たした。2021年度の代表にも選出されたが、惜しくも五輪に出場することは叶わなかった。二人の出会いやリーグ優勝、代表での思いや次のシーズンに向けての抱負を聞いた。
――お二人はもともとはどこで初対面だったんですか。
柳田:凄い人数が集まったときに多分(一緒に)いたと思うんですけど…。
大宅:代表の薩摩川内の合宿でしたかね。
――そのときのお互いにどういう印象を持ちましたか。
柳田:印象を持てるほどあまりしゃべれてなかったです。一瞬でした。
大宅:一瞬でしたね(笑)
――ということはお互いにちゃんと話ができたのは、柳田選手が海外リーグからサントリーに戻ってきてからということになりますか。
柳田:だと思います。
大宅:はい。
――そのときはお互いどんな印象でしたか。
大宅:マサさんはテレビとか雑誌などで見ていた選手だったので、勝手にこう、スター選手というか、あまり近寄りがたい存在…(笑)。そういう印象でした。
柳田:そうだったの?
大宅:はい。
柳田:僕は、(大宅選手は)けっこう名門の高校、大学を出てきてるので、どういう選手かなというのはありました。自分のイメージではガツガツしてるのかなと思っていたのですけど、実際はそれとは反対のカラーかな。最初はそんな感じです。
――そこからVリーグを戦っていく中で、どういうコミュニケーションを交わしてどう印象が変わっていったんでしょうか。
大宅:僕からというより、マサさんの方からいろいろしていただきました。僕もキャプテンになった初めてのシーズンだったので、最初はマサさんが代表でキャプテンをやられていて、(年齢が)上の選手とかいてやりづらさとかはあったんです。でも、キャプテンとして何か相談するのは、マサさんに話を聞いてもらっていました。だから最初のうちは勝手に僕が距離を取ったというか…。
さっきマサさんも言われましたけど、自分からガツガツ行くタイプじゃないので、最初は恐る恐るな感じでコミュニケーションを取る回数が増えてきた。マサさんも相談したら絶対丁寧に答えてくれましたし、いろいろ僕のことも気にかけてくれて、最初の印象とは全く変わったというか、相談しやすいチームメイトになって、そういう感じでリーグ中もお世話になりました。
――柳田選手としてはどうでしたか。
柳田:セッターとスパイカーの関係だったので、普段しゃべることももちろんありましたし、コンビネーションを構築していく上でも常に話していくことが大事だなと思って接してましたね。あとは僕が入ってからではあるんですけど、大宅がキャプテンをやるということになって、大宅自身も「キャプテンとして何ができるか」ということも察知しながらシーズンを戦ってるなというのは見ていて感じたので、自分がいろんなことをやっていた経験から生かせるものがあればと思っていました。
もちろんチームにも大宅自身のためにもなればいいなと思って動いていたので、それがシーズンを通していい形になって、優勝という結果を残すことができた。関係性をしっかりと作ったことで、ついてきたものなのかなと思っています。
――今コンビネーションの話が出てきましたが、具体的にこういうトスがほしいといった例はありますか。
柳田:一定のテンポで上げてくれれば、大宅はテンポをハッキリ使い分けられるので、そこまで心配しなかったです。後は自分自身の課題ではあるんですけど、浮いたトスが打ちやすいというのがあって、そこは大宅に合わせてもらいながら上手く出してもらってたかなと思います。
――大宅選手自身でキャプテンとして悩んでいて、相談したことで具体例をあげてもらえますか。
大宅:いろいろ相談しましたけど、試合中や練習中のマサさんの立ち振る舞いとかを見て、マサさんはキャプテンではないけどチームを引っ張るところ、鼓舞する姿をリーグ序盤で見せてくれた。それを最初は真似をしながらどんどん自分のものにして、リーグを通して少しはキャプテンらしくなれたのかなと思います。そういう実感はあります。まだまだですが。
柳田:ふふっありがとう。
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