2021-12-10 06:00 追加
バルデス・メリーサ(PFU)「自分たちのいいプレーが出て、楽しい試合だった」、柳田光綺(NEC)「個々の攻撃は決まっても、絡みのプレーがなかったのが敗因」 V1女子会見
SV女子
■NECレッドロケッツ
●柳田光綺選手
今日の試合、ストレートでの敗戦は悔しいですが、今自分たちに必要なことというのが課題としてすごくはっきり出た試合でもあったので、また明日の試合や次の皇后杯の試合につながるように、今日1日でしっかり修正していきたいと思います。
●山田二千華選手
今日の試合はPFUさんの勢いに押されるケースが多かったので、自分たちの軸をしっかり持って相手に向かっていけるように、もっと自分たちのやるべきことをしっかりやっていけたらよかったなと感じました。
ーー両選手に。PFUは昨シーズンとかなりメンバーが変わりましたが、どのような対策をとりましたか?
柳田:オポジットのメリーサ選手が攻撃力があるので、彼女よりもレフト陣の選手に決定させないようにというのを頭に入れて、対策として、ブロックディフェンスの部分に力を入れていました。
山田:柳田選手の言うとおり、レフトの選手にプレッシャーを与えるという部分で、サーブターゲットをフロントレフトの選手にして攻めていたのですが、今日はそこがうまくはまらない状態で、結局どこからも決められてしまうという状況を自分たちで作ってしまいました。
ーーどのセットも中盤まではリードしていたのに追いつかれてそのままセットを失うというパターンだったかと思いますが、そこについてはどのような対策を立てたいですか?
柳田:今すぐ出てくる考えとしては、自チームのオフェンスの部分も、個々で決めるスパイクはありましたが、ミドルとサイドの絡みや、ミドルとバックアタックの絡みなど、2人のアタッカーでコンビを組むことが足りなかったと思います。それがあることで、明日、PFUさんのブロックのシステムを崩せたりできるかなと。また、こちらがリードして、相手がバタバタしている状況の時に、自チームのラリー中の動きが遅く、相手以上にこちらが崩れてしまったという印象です。点数に表れない、目立たないフォローの動きだったり、そういう動きの部分を明日はメリハリをつけて、しっかり全員で意識していきたいと思っています。
山田:私が思うのは中盤までリードしているケースでも、どこかしらで自分たちが焦っている部分だったりとか、精度が低い部分があり、そこで結局リズムを自分たちで崩している場面が多かったと。そこで自分たちがもう一度落ち着いて、後半もう一度1点に対して自分たちがしっかり喜んで、流れを持ってこれるような準備をしていかなければならないと思います。
ーー柳田選手に。先発の試合と途中出場の試合で変えている部分はありますか?
柳田:自分の強みとしては、しっかり跳んで、高いところでコースを打ち分けることができることだと思っているので、そのためのコンディションづくりというのは先発でも後発でもいつも意識しています。また、後から入る時に関しては、流れがいい時はそれをもっと勢いづかせるために呼び込んだりなど、オフェンスに特化して意識しています。逆に流れが悪くて後から入るケースでは、逆に空気を読まないというか、流れを外から見ている部分があり、相手に対してどこが通用しているかを見る時間があっての途中出場なので、そこは勢いというよりも頭を使って、相手が嫌なところを見極めて打ち分けていくというのを意識しています。でも、自分の役割がオフェンスというのは変わらないので、スタートでも後からでも相手が嫌がる選手になろうという気持ちでいつも挑んでいます。
ーー現在、スパイク決定率が上位にいますが、決定率が高いことに関してはどのように感じていますか?
柳田:自分の打ち分けというよりは、セッターの澤田(由佳)や塚田(しおり)さんがライト側をいいタイミングで使ってトスを持ってきてくれて、自分が打つ時にブロックが2枚揃わずに1.5枚だったり1枚という状況を作ってくれているから、私の速いテンポでの攻撃が効いているなと感じています。速いテンポは私の強みではあるけれど、そこをセッターが生かしてくれているから現在の決定率につながっているのかなと思います。
ーー引き続き柳田選手に。昨シーズン出場機会が減って悔しい思いをしたこともあったかと思います。それが現在、好調であることの原動力になっている部分はありますか?
柳田:それはあると思います。昨シーズンも自分がプレーすることを選手として一番に考えていたけれど、何か足りないところがあってベンチ入りできなかったり、周りのサポートをするというケースがあり、その中でもチームのためにということを考えて行動していました。試合に出ていない時に感じたことがたくさんあったからこそ、今季は試合に出場して、プレーに絡んでいく役割の中で、試合の中だけではなく、人とのつながりなど試合以外のところや、先ほども話したような点数に絡まないところ、表情だったり声掛けだったり、そういうところを大事にできているかなと。今日の試合もすごく悔しいけれど、去年の経験から気持ちを強く持つことができているのかなと思います。
ーー山田選手に。現在、個人成績でサーブが1位ですが、サーブに力を入れようと思ったきっかけが何かあったのでしょうか?
山田:特別にという意識はあまりなかったのですが、自分の好きなコースにしっかり打ち込めるようになってから、サーブに対する自信がついて、そこから幅を広げて、「今度はこっちに打ってみよう」とか、 自分の中で選択肢が増えることによって、心の余裕も増えたので、そういう意味でサーブを攻めることができる自信につながったと思います。
ーー昨シーズンは同じチームの山内美咲主将がサーブ賞を受賞しましたが、コツを教わったり、参考にしている部分はありますか?
山田:特に教わったりはしていませんが、攻める姿勢を近くで見ていましたし、状況判断であったりとか、声をかけてくれる部分もあったので、そういうことを感じ取りながら、流れをしっかり意識して、イメージを作ることができるようになったと思います。
ーー今シーズンのブロックに関しては、ご自身の手応えとしてはもっと頑張れるかなという感じでしょうか?(12月5日現在12位)
山田:自分の強みであるブロックで成果があまり出ていないので、自分の持ち味をどう出していくか、逆に持ち味を出すためにチームにどう貢献したり、どうアプローチしてほしいのかという部分をもっと自分から発信していかなければならないなと。試合の反省点としてこういう部分が出ていて、これからまだリーグは続くので、成長しながら数字も上げていけたらと思っています。
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