2021-09-13 12:59 追加
宮浦健人「緊張したが、1勝できてホッとしている」、高橋藍「会場の応援は心強く、違う力が出ることを改めて実感した」 アジア選手権カタール戦会見コメント
全日本代表 男子
■中垣内祐一監督
久しぶりのお客さんの前での試合だったためか、少し押し込まれた感があります。スタートはすごくよかったのですが、いいジャンプフローターサーブで久しぶりに崩されたという印象です。VNL(ネーションズリーグ)でも、オリンピックでも(ジャンプフローターサーブに)そうそう苦しめられた感はなかったのですが、今日は 1 セット目の終わりから 2 セット目にやられた感じがあります。でも、高梨(健太)が入ってから、サーブレシーブで安定感を発揮してくれたことが大きな勝利の一因だと思っています。
――今日は石川祐希選手が出られないという中、高橋選手が5番、大塚(達宣)選手が2番に入りました。途中出場の高梨選手も含め、3人のアウトサイドヒッターに期待したことや、それぞれの役割をどのように考えていたのか教えてください。
中垣内:今は2枚替えをするので、2番に入れるか、5番に入れるかは大きい意味合いを持たなくなってきています。どちらも練習しますし。今日に関して言うと、どちらに入るかというよりはアウトサイドもミドルも相手も高いですし、いいところでブロックされたりとか、あるいはジャンプフローターで苦しめられたりとか、そういうところで調子に乗りきれなかった感があります。その中で高梨は存在感を発揮したプレーをしていました。
――今日はサイドの選手が若手となりましたが、評価をそれぞれ教えてください。
中垣内:今日は高梨がいちばん高い評価になるかと思います。Vリーガーらしい安定したプレーをしてくれたと思います。次に高橋ですが、彼もシャットアウトを食らったり、サーブレシーブを崩されたりしたので、五輪に出た選手として1本やられるのは仕方ないけれど、すぐに切り替えて次のプレーで取り戻していってほしいなと思います。大塚は今日は特別に良くはなかった。ダメかといえば決してそうではないけれど、もっといいところを安定して出してほしい。今日は大塚をコートキャプテンに指名したので、意気に感じて頑張ってほしかったのですが、まだ若さというか、不安定さが出るのかなというところです。
――石川選手という大黒柱を欠きながら勝てたことに対しては、どのように感じていますか?
中垣内:もっと苦労するのかなとも思っていました。カタールは単発での技術がなかなかあります。スパイクをブロックの上から打たれていますし、強豪チームと大差のないプレーが随所に見られました。一方でディフェンスに粗さがあり、そういったところに我々が付け込む隙があると思いました。
相手ペースになるとセットを落とすこともあるかと正直思いましたが、何とか耐えきることができたのは、何度も言うように高梨の安定したプレーが大きかった。やはり石川は大黒柱であり、コートの上では安定したポイントゲッターであるため、石川不在の中、追い込まれた時にどうなるかと不安はあったのは事実です。
でも、一方で自分たちの得意な展開に持ち込めば、ラリーを続けたり、速いテンポに持ち込んでいけば、どんどん彼らはミスしてくれると思っていました。ディフェンスからしつこいバレーをすることで、我々のプレースタイルで試合ができると思っていたので、そういう意味では最後は自分たちのペースでできたのではないかと思っています。
――デビュー戦となった宮浦選手の評価と、大塚選手をコートキャプテンに指名したのはどのような思いからなのかを教えてください。
中垣内:宮浦はサイドアウトに関しては西田(有志)と遜色ないようなプレーをすると思います。ハイボールやトランジションのケースでは、相手ブロッカーをどんどんかわして、もう少し広角に打ってほしいなと。サーブも自分のリズムをしっかりとって打てば、決して西田に見劣りするようなものではないと思いますが、今日はデビュー戦のためか、いいところを発揮できなかったかなと。もっといいプレーが出せたのではないかという気がします。一方で課題はブロックやディフェンスの面で、まだまだ強化していく必要があると感じています。
大塚のコートキャプテンは、メンバーチェンジで交代すると再度指名しなければならないので、ミドル、セッター、オポジットでは難しく、アウトサイド2人のうちの1人かなと思っての指名です。特に理由はありません(笑) 高橋より大塚の方が年上だったからという理由で今日はそうしました。
写真:火野千鶴
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