2021-09-19 14:01 追加
石川祐希主将「世界で勝つため、決勝戦はレベルの高い試合をしたい」、高梨健太「苦しい展開だったが、チーム一丸となって戦えた」 アジア選手権チャイニーズタイペイ戦コメント
アジア選手権 チャイニーズタイペイ戦会見コメント(石川、高梨)
全日本代表 女子
9月18日に千葉ポートアリーナで行われた第21回アジア男子バレーボール選手権大会準決勝・チャイニーズタイペイ戦の記者会見から石川祐希主将、高梨健太選手のコメントをお届けする。
日本 3(25-16、22-25、25-21、25-20)1 チャイニーズタイペイ
■石川祐希主将
世界選手権の切符を勝ち取れてよかったです。この大会で僕たちが目標としているのは優勝なので、明日はしっかり勝ち切って優勝したいと思っています。
今日の試合については、1セット目はいい流れで入ることができて、最後まで自分たちのペースでプレーできましたが、2セット目はミスが増えて相手のペースになり、そこからの修正ができなかった。3、4セットは少しミスが出た中で何とか勝つことができました。
このアジア選手権は3連戦して1日休んでまた4連戦というタイトなスケジュールで、集中力を切らさないことが非常に難しい大会ですが、それでも何とか勝ち切って決勝まで進むことができました。すごくいいプレーがそれほど出ているわけではなく、中国戦も負けてしまいましたが、それでも結果を残し、最低限の目標である世界選手権の切符を獲ることができたことに関しては、選手のみんなが本当によくやっていると思っています。
――3、4セット目のもつれる展開の中、石川選手の連続得点が大きかったと思いますが、勝負所を掴むためにどのような心境で、どんな狙いを持ってプレーしていましたか?
石川:「どこがで流れを変えないと」とは思っていました。前半は僕自身もミスをしてしまいましたし、流れが相手にあった状況なので、どこかで流れが変わらないと難しいなと思っていたところで、あのように僕が前衛の時に攻撃チャンスを何度も作れたというところでは、チームとしてよかったと思います。
個人的にもあの場面でしっかり球を持ってきてもらえたので、決めることができました。僕だけでなく、他の選手ももっと得点することが理想ですが、なかなか難しい状況でもありましたし、そういう場面で点をとるのが僕の役割だと思っているので、それが果たせたかなとは思っています。
――疲労もある中での連戦で、目標もひとつ達成したとはいえ、このメンバーで明日も勝ち切ることが現在や今後に向けて、どんな意味をもたらすと思いますか?
石川:五輪が終わり、メンバーも変わり、時間がない中で、本当にタイトなスケジュールですが、明日戦うイランなども同じ条件でやっていると思います。非常に難しい中で結果だけはしっかり残しているので、そこは評価できるところではないかと思っています。
でも、この先の世界選手権やオリンピックにつながる大会であり、アジアでチャンピオンにならないと世界では勝っていけない。イランも日本もオリンピックとはメンバーが変わっていますが、レベルの高い試合をしたいです。そこで勝つことにより僕たちの自信にもなりますし、世界で勝っていくための新しいスタートになると思います。明日は個人としてのベストパフォーマンスをすることと、チームでのベストプレーができるように準備していきたいと思います。
――この大会ではオリンピックで出番の少なかった李(博)選手が活躍していますが、彼のプレーはチームにどのように影響していますか?
石川: 李選手の攻撃は速いので、どこのチームも対応できていないなと感じます。 サーブレシーブがしっかり返れば、李選手の攻撃で得点できることは ひとつの強みになります。ミドルブロッカーとしては身長が大きくない中でブロックの割り切り、横のスピード、クイックに対してのコミットでワンタッチがとれることが李選手のよさです。高さに関しては山内(晶大)選手、小野寺(太志)選手の方がありますが、読みやしつこさ、手の出し方というところで李選手のブロックが機能していると思います。
――李選手の攻撃が通ると、サイドアタッカーの選手にとってもやりやすくなりますか?
石川:そうですね。あれだけ簡単に楽に切ってくれると。パスをしっかり返すことができれば、サイドアウトが切れているので、レシーバーからしても楽に点がとれて、心にも余裕ができます。アジア選手権は、イラン、中国、オーストラリア以外の国の身長が小さく、ブロックの技量も足りていないので、決まるケースも多いのですが、世界の強豪が相手の時は李選手の速さにも対応してくることをオリンピックやVNL(ネーションズリーグ)でも感じたので、引き続きミドルの強化は必要になってくると思います。
――高梨選手の成長を同じアウトサイドヒッターとして、どのように感じていますか?
石川:パスもしっかり返してくれますし、決めてほしいところで決めてくれる選手で、今日の試合では思い切りの良さなどで助けられた部分もあります。 試合に出る回数も増えてきて、安定しているという印象です。
Vリーグのウルフドッグス名古屋ではメインのアタッカーとしてプレーしていますので、そのプレーが代表でも出てきていますし、チームを引っ張っていける存在だと思います。今日も安定したプレーをしていましたし、もっともっと活躍してほしいなと思っています。
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