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コラム

2021-10-14 17:50 追加

河野裕輔のエール!第10稿(後編) いよいよ始まるVリーグその2 各チーム展望とスタメン予想など

V1リーグ 男子

◆VC長野トライデンツ

開幕直前にアーマツ監督が解任され、元V2女子ルートイン監督の松本コーチが監督に昇任した。戦力としては昨年リベロで出場していた山本が引退。Lは角が専属で務める。
昨シーズンを振り返ると、なんといってもパナソニックからあげた1勝が大きい。あの時も粘り強くサイドアウトをしのいでおり、ブレイクチャンスを狙うスタイルであったが、今年も同じような展開をどれだけ作れるかが上位浮上のカギになる。その為にどれだけサイドアウトが取れるか、ここにすべてがかかる。

サイドアウトを取る=連続失点をしない事で、簡単に流れを渡さないよう注意しながらじわじわと点を重ねていくスタイルが理想的であると考える。
笠利、戸嵜、リヴァンの3枚を活かすためにMBの矢貫、森崎、中村の攻撃参加がどれだけできるか、昨シーズン新人賞の河東、経験のある椿のトスワークにも注目していきたい。

◆大分三好ヴァイセアドラー

ポールコーチが監督となり初めてのシーズン。昨シーズンからキャプテンの米田、石橋、島崎、ストックトン、田尻、松尾と6名の選手が移籍、引退した。新戦力はLの備が大同特殊鋼レッドスターから移籍加入、ベネズエラからエメルソンを獲得し、上位進出を狙う。ストロングポイントは、OH山田のサーブとバグナスの攻撃力。ここにエメルソンの攻撃力が加わる。

課題はミドルの打数の少なさかとブロックか。ミドルの攻撃参加が少ないため、どうしても相手ブロックがサイド中心に偏る傾向は否めない。これを大西、林、川口らMB陣が打数を増やすこととBickを多用することにより、なるべく4スロットを使った攻撃デザインにしたい。
また、川口は珍しい左利きMBであることから、この特徴もうまく生かしていきたいところだ。これらがかみ合った時、大分三好にとって上位進出は難しい事ではなくなるであろう。

◆最後に
前回から2回にわたって戦力予想を簡単にではあるが行わせていただいた。

今回のリーグにおいて重要になってくるのは大きく3つ。
1.チームの戦術コンセプト
 サーブ戦術、サイドアウト戦術、ブレイク戦術がどうなっているのか。
2.選手の戦術遂行能力
 意図のあるプレー、4枚攻撃、トータルディフェンスの個人での遂行能力
3.スターティングメンバー以外のレベルアップ
 やはり長いシーズンを7人で乗り切るのはかなり難しい。各チームのスターティングメンバ―以外のメンバーのプレーが大きく勝敗に関わってくるであろう。

いよいよ開幕するVリーグ。昨シーズンからどのような進化が行われたのか、非常に楽しみなシーズンであり、進化の内容が問われるシーズンでもあると考える。楽しんで観戦いただくのは大前提であるが、是非今コートの中で何が起こっているのかにも注目しながら観戦いただきたい。最後までお付き合いいただきありがとうございました。

※プロフィール 河野 裕輔(かわの ゆうすけ) 1975年8月1日生まれ ポジション OP.OH 古河4ますらおクラブ-古河2中-足利工大附高(現足利大附高)-中央大学-JTサンダーズ(現JTサンダーズ広島) 現在社業の傍ら、V.TVにて解説者、オーカバレーボールスクール埼玉校にてコーチ業を勉強中。

写真:黒羽白

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