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会見・コメント

2021-10-20 05:37 追加

フィリップ・ブラン新監督就任内定記者会見「日本チームの長所である速さと柔軟性を伸ばせば、よりパフォーマンスも向上するはず」(全文)

全日本代表 男子

――2点お聞きします。1点はパリ五輪では東京五輪を超える結果を目指すとおっしゃいましたが、具体的にパリ五輪で目指すことを教えてください。それともう一つ、日本人選手が代表選手中心にヨーロッパのリーグでプレーすることが増えていますが、それについてどう感じているか。ミドルブロッカーの選手はまだ海外に出ていませんが、出る必要性や難しさなどについてお聞かせください。

ブラン:何より大事なこととしてはパリ五輪出場権を勝ち取ること。日本チームはバルセロナ五輪を最後に連続出場が途切れ、それ以降は北京、東京を除き、出場権を獲得できていません。なので、まずパリへの出場権を勝ち取る。五輪に出場し、そこで結果を残すことよりも、もしかすると出場権を勝ち取ることのほうがもっと難しいかもしれないと私は認識しています。東京五輪では準々決勝進出という成果を出すことができましたが、まず考えているのは出場権を勝ち取ることだと思っています。

2つ目については、それぞれ状況によって異なるので一概には言えません。選手一人ひとりのレベルによっても違いますし、求められることはその都度変わります。もちろんヨーロッパリーグでプレーするのは貴重なことではありますが、Vリーグでの経験も非常に大事です。選手たちはどこにいても、それぞれの長所を伸ばし、成長していくことが求められると思っております。

ただ、例として挙げたいのですが、西田選手がイタリアでプレーしていることは非常に大事です。というのも、西田選手が伸ばすべきなのはブロックですし、イタリアリーグで身体的に大きい選手と対峙し、ブロックのスキルを磨いていくことは非常に価値のあることです。

髙橋藍選手もイタリアでプレーしたいと話していましたが、彼についてもジャンプフローターサーブなどのプレーを向上させていくためにイタリアリーグでプレーをするのはよいことなので、(実現したら)さまざまな経験をしてきてほしいと思います。

ミドルブロッカーの選手が受け入れ先を海外で見つけることは非常に難しい。フランスリーグやイタリアリーグなどのヨーロッパリーグは特に自国の選手をリベロやミドルブロッカーに採用する傾向があり、外国人選手である日本人がそのポジションを獲得するのは非常に難しいと考えます。ただ、山内(晶大)選手、小野寺(太志)選手なども今後海外でプレーできれば非常にいい経験になると思います。


写真:火野千鶴

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