2022-01-21 18:05 追加
埼玉上尾・青柳京古「高い打点から打つミドルブロッカーもいるというところをアピールできれば」、KUROBE・ラッツ・メレーテ「日本のバレーの速い動きやディフェンスのよさを楽しみたい」 V1女子会見
SV女子
■埼玉上尾メディックス
●アントニオ・マルコス・レルバッキ監督
年明け最初の試合でしたが、1か月くらい空いてしまったので、少しやりづらさを感じた部分もあり、リズム感、感覚を取り戻せていないところもありましたが、そこまで心配はしていませんでした。試合勘が取り戻せていないせいでイレギュラーな流れが序盤にあり、2セット目はそれが特に顕著に表れてしまいました。カウンターアタックがなかなか決まらず、とられてしまったのが2セット目でした。
ーー昨年末、ロレンネ(ティシェイラ)選手がまだコンディションが整っていないとのことでしたが、今日はいいプレーも出ていました。監督の評価は?
マルコス:この1か月、彼女自身もフィジカル的に強化してきた中で、体脂肪率も落ちてきましたし、フィジカルも上がってきましたが、まだまだ彼女のベストではないと思っています。試合勘を取り戻しつつ、オポジットとしてチームを助けてくれる存在になってくれればと思っています。今日に関してはアタックだけでなく、ブロックも3本止め、サーブも頑張ってくれたと思います。
ーー内定選手の発表がありましたが、4名の選手は内定期間にベンチに入れて起用する計画はありますか?
マルコス:ミドルの山中宏予選手(青山学院大)以外はまだプレーを見たことがないので、まずは練習に参加させて、どのようなプレーをするのか確認したいと思います。東レの石川真佑選手の内定選手時代のように合流してすぐに活躍してくれることを望んでいます。レギュラー選手の中に入って刺激を与えるような存在になってほしいですね。彼女たちの技術、能力次第ですが、試合で通用するレベルなのかどうかまずは確認して、状況次第では起用できればと思います。チームへの合流時期は選手によっていろいろ予定があると思うので、まだはっきりとわかりません。
ーー第3セットの途中からミドルブロッカーの青柳京古選手と権田寛奈選手の交代がありましたが、その意図は?
マルコス:アイ(青柳)もこれまで活躍してきましたが、アスリートというのはいつ何があるかわからないので…。今日は2枚のローテーションの時に2回連続サイドアウトが切れなかったので交代しました。同様に、スバル(佐藤優花)も序盤に調子がよくなかったので、流れを変える意味で、目黒(安希)と交代しました。ゴン(権田)は今日、60%という高いスパイク決定率を出し、サンティアゴ(アライジャダフニ)の52.4%を超える活躍をしてくれました。
ーー日本のバレーボール界を盛り上げていくためには何が必要だと思いますか?
マルコス:日本のバレーは世界でもトップクラスの細かい技術力を持っているので、逆に世界がそれを学ばなければならないと思います。一方で世界の女子バレーは男子バレーに近づけようとしている印象があります。今後、世界の女子バレーはサーブもブロックも強くなっていくはずです。日本は国全体で大きい選手を探して、フィジカル的に強化していくことが重要だと思います。女子も大型選手のフィジカルを15歳くらいから鍛えれば、世界3位に入る可能性があります。男子はそれを先にやっている印象です。昔から技術的には素晴らしいと思っていますが、残念ながら高さとパワーが足りないですね。
ーーエンターテインメントや興業として見た日本のバレーはどう感じますか?
マルコス:日本の方々はバレーボールに限らず、スポーツが好きだと思いますが、盛り上げるという意味では、万国共通でメディア、テレビを使って、その面白さを伝えていくしかないと思います。宣伝する方々がしっかり介入して、話をしていくことが大事ですね。オリンピックの結果はいちばん一般の方々に影響を与えるので、そこも追求していかなければならないと思います。日本の女子バスケットボールがオリンピックで銀メダルを獲得したことで興味を持った子どもたちが小学生のチームに大勢集まっているという話も聞きます。
ブラジルでも男子バレーがオリンピックで優勝した時には影響がすごくて、外でバレーボールをする子どもがそこらじゅうにいるような現象がありました。
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