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会見・コメント

2022-01-29 06:00 追加

東レ・小川愛里奈「Bパスからでもコンビが使えるようになったことが大きい」、日立Astemo・多治見麻子監督「相手が修正してきた中で後手後手になってしまった」 V1女子会見

SV女子

●越谷章監督

昨日の敗戦で日立AstemoさんのCパス、あとはラリー中のハイセットを非常に多くレフトから決められてしまって、それに対してのブロックの寄りとか、ディフェンスの、特にクロスのレシーブの位置取りとか、その辺のところが全然ダメで、獲るべきところで獲れなかったという反省からのスタートでした。
今日はしっかりそこを重点的に対策したのと、あとはサーブが走っていたので、得点もそうですが、サーブで崩してハイセットをシャット、ディフェンスからトランジションという形がよくはまって、非常によかったです。

昨日、中田が途中交代しましたが、今日はそれを糧にしたのか、すごい気迫でサーブレシーブも安定していましたし、アタックも打数は少ないですけど、昨日よりは「何かしてやろう」というところが出せていました。それがあれば2枚替えのところで白井(美沙紀)、西川のところで大きく流れも作れて、いい形になったのかなとは思っています。

あとはレシーブが昨日よりも全然粘り強く、うちはそんなに良くはないですけど、「絶対に上げてやるんだ」という不器用ながらも一発で相手に決めさせないで、ラリーをつないで、だけど点数をとれるというところ。非常にこういうところが大事で、だけど、昨日それをやればいいのに、負けてからやるのかというところが、まだまだ大事な試合で落とす原因なのかなと。もう一度チーム全員、その辺の共通認識を持って、日々、しっかり取り組んでいかないと足元をすくわれるというところだと思うので、そこはしっかり改善してやっていきたいなと思っています。

ーーサーブは昨日もよかったですが、今日、狙いや修正した部分は?

越谷:昨日はゾーン1方向を多めに狙って、タップ(ハンナ)選手のワイドを使えないようにしたかったのですが、逆に上坂(瑠子)選手が活きた要因になりました。相手のワイドではなく、Aのレフトで振られ、うちのレフトの選手がAをマークして、ブロック全体が右寄りになったので、ラリー中開けなくて被ブロックが増えてしまいました。その辺のところ、ミドルがタップ選手を見てしまうと、レフトが手薄になってしまうので、フロントレフトが頑張ってフロントまでいて、Aクイックをマークして、ミドルはとにかくレフトにしつこく行くという作戦でした。多少、レフトを引っかける場面が多く出たのと、そこからでもトランジションでしっかり攻撃できたのはよかったのかなとは思っています。

ーーサーブはレフトを狙っていたということですが、結果的に相手のリベロの齋藤選手が捌く場面も多くあり、結果的に相手の守備の要が機能しなくなりましたが…。

越谷:サーブは序盤は結構真ん中に入っていました。でも、どのチームもリベロは守備範囲が広いので、狙いすぎて弱くなるより、気にせずに思い切って、そこに打っていいと指示しました。それが結果的に彼女の良さが生かせず、リズムを作れなかったのかなと思っています。

ーーゾーン1を狙っていたというお話もありましたが…。

越谷:ゾーン1を狙っていましたが、真ん中に寄って、リベロが取りに行っていました。逆にリベロがゾーン1にいるんですけど、逆にそこを狙ってワイドを消したりとか、短くさせることで攻撃を単調にするという意図です。リベロはいい選手ですけど、うちがいいサーブを打っていけば、多少なりともプレッシャーになるのではないかと考え、少しでもコンビが使えないようにするという意図がありました。

ーーミドルブロッカーについては、今日は小川選手がいい仕事をしていました。印象付けるという意味では、今後、ミドルの選手たちをどのように起用していこうと考えていますか?

越谷:小川はハイセットやバックアタックも打てますし、樫村(まどか)は身長が高いし、大崎(琴未)もいいものを持っているので、ミドルの仕事はクイックやブロックもありますが、これからはバックアタックとかサイドでも打てるようになれば、オプションが増えます。なかなか実際にはできませんが、そういうところをやっていければ、国際大会などで日本の弱点でもあるところをいろいろ補えたりできるのかなと。「ミドルだからこのプレーしかしない」ではなく、いろいろやっていけたら、もっともっと能力が伸びるのかなと思います。せっかく日本のミドルは上背もあって体格のいい選手がいっぱいいるので、もう少し何かできたらいいのかなとは思っています。

ーーV Cupでは小川選手をオポジットで起用されたりしましたが、今季はそのような起用は考えていないのでしょうか?

越谷:緊急事態になれば…(笑) クイックに入らなくてもライトに開いて、ライトの平行と真ん中のバックと、それだけでも攻撃は成り立つし、女子バレーならではですけど、いろいろな発想ができるのかなとは思います。なので、PFUさんのタントゥイー選手がワイドをやったり、クイックに入ったり、ライトに開いたりと非常に面白いバレーをしているので、そういうところはどんどんアイデアを使っていかなければならないのかなと思っています。

ーー引き続きミドルブロッカーについて。ここ数試合、ベテランの井上(奈々朱)選手のスタメンが増えていますが、その意図は?

越谷:最初は大崎と交互に使っていましたが、JTに負けて、そこの部分をしっかり固めなければならないと思いました。チーム力を上げることが大事なので、そこをやりながら…。でも、今リーグは長丁場ですし、ベテランの力も必要になってきます。ミドルは手薄で、ケガをした時にもすぐに交代で出られることは必要だと思ったので、起用しています。リーグ終盤に向けて、駆け引きになっていくと思うので、誰でいくかを考えながらやっていきたいと思います。

ーー内定の深澤つぐみ選手(就実高)の合流の時期は決まっていますか?

越谷:卒業式が終わってからになると思います。コロナ禍で隔離期間を設けているので、今呼んで、隔離期間を経てチームに合流しても、卒業式で一度学校に戻るとなると、またこちらに戻った時に隔離になってしまいますので。いい戦力ではありますが、今シーズンは今いるメンバーの底上げが大事だと思っています。

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