2022-02-02 11:40 追加
ザムストPresents”Vの肖像”vol.2 堺ブレイザーズ・髙野直哉「子どもたちにVリーグの魅力をバレーボール教室などで見せて、目標にしてほしい」 後編
SV男子
入団6年目で初めて経験した決勝の舞台
天皇杯の決勝が行われた2021年12月19日。この日は髙野にとってVリーガーとなって初めて決勝の舞台に立った、記念すべき日でもあった。「あと少しの差で優勝できなかったことはとても悔しかったけれど、個人的には入団6年目で初めて日本一を決めるための舞台に立つことができて、そのことはすごく嬉しかったです。戦ってみないと得られない経験ができたことは収穫で、常にこういう舞台に立てるチームにならなければと改めて思いました」と髙野は言う。
Vリーグでは2012/13シーズンを最後に優勝から遠ざかっている堺。天皇杯での優勝経験はないという。髙野が入団して以降の堺はVリーグでは常に中位のポジションだったから、かつての圧倒的に強い堺をメンバーの一人として体感したことがなかった。でも、Vリーグで今現在も東レ、サントリーとともに僅差で首位争いをしている今シーズンは、ここ数年と比べて何かが違う。その要因を彼は「一人ひとりの勝ちたいという思いが結果に結びついているから」だと分析する。今季から移籍してきたセッターの深津旭弘、髙野と同じアウトサイドヒッターの迫田郭志、外国籍選手のオポジット、シャロン・バーノン エバンズと新戦力の力も大きい。「深津さんは移籍後、すぐにチームに馴染んでいました。ベテランだけど、コミュニケーションのとりやすい方で、率先してチームを盛り上げてくれて、若手のことも気にかけてくれています。迫田の加入でアウトサイドの層も厚くなり、できることも増えました。その分、ポジション争いも激しくなっていますが、僕はパスからしっかりリズムを作ること、ハイボールをしっかり打ち切るなど、攻守の両面からチームに貢献し、アピールしていきたいと思っています。今までやってきたことを試合で発揮して、リーグでは優勝したいですね」
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