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バレーボールマガジン>インタビュー>ザムストPresents”Vの肖像”vol.2 堺ブレイザーズ・髙野直哉「子どもたちにVリーグの魅力をバレーボール教室などで見せて、目標にしてほしい」 後編

インタビュー

2022-02-02 11:40 追加

ザムストPresents”Vの肖像”vol.2 堺ブレイザーズ・髙野直哉「子どもたちにVリーグの魅力をバレーボール教室などで見せて、目標にしてほしい」 後編

SV男子

バレー界を盛り上げていくために試合で感動、勇気を与えたい

コロナ禍で制限がある中ではあるが、Vリーグもバスケットボールやサッカーなど他競技に負けないように盛り上げていかなければならないという選手たちの思いも強くなっている様子。髙野は「観ている人に感動や勇気を与える試合を1戦1戦続けていくことが大事。その積み重ねで観てくれる人も自ずと増えていくはず」と語る。また、会場に足を運んでもらうために、ホームゲームの宣伝など、チームと選手がSNSでの発信なども積極的に行っている。「ただ、それだけでは限界がある。実際に試合を観て、感動したことによって、何度でも会場で観戦したいと思ってもらえるような試合をすることが一番大事だと考えています。そのためにも早くコロナが落ち着いて、積極的に会場に足を運べるような世の中になってくれれば」とコロナ終息後にも思いを馳せた。

バレーボール選手を目指す子どもたちへの思いも語ってくれた。「チームでは小学生にバレーボール教室を行っていますが、コロナが落ち着いたら、教えるだけでなく、会場に来て、試合を観てもらいたい。Vリーグの試合を観た子どもたちに『こんなプレーをしたい』と思ってもらうことも、バレー界を盛り上げたり、将来のVリーガーを育てるために大切だと感じています。僕も小学生の頃にバレーを始めて、Vリーガーになりたいという目標を持ってやってきましたが、今の子どもたちにも何か目標を持って取り組んでもらいたいですね」と話す。また、「子どもたちがバレー選手に憧れるようになるためには日本代表が強くなり、勝つことも大事。東京五輪では石川(祐希)や西田(有志)の活躍でバレーが注目されたと思いますが、今後はメダル争いにも食い込んでいけるようになれば、さらに憧れる子どもたちも増えていくと思います」と思いを語った。

自身については、「年齢的にも28歳となり、どんな時にもチームを安定させることが僕の役割。チームのいいリズムを作れるような選手になっていきたいと思っています」と語る髙野。今シーズンはまだまだ続くが、今後の試合も攻守に安定したプレーで活躍し、観る人を魅了してくれそうだ。

【プロフィール】
髙野直哉(たかの なおや)
1993年4月30日、大分県大分市生まれ。小1でバレーボールを始める。大分工高→東亜大と進み、大学時代にはU21、U23代表に選出され、世界ジュニア選手権、アジアU-23選手権に出場。2015年、堺ブレイザーズに入団。2017年、日本代表初登録。同時にユニバーシアード代表にも選出され、銅メダル獲得に貢献する。その後、2018年アジア大会、2019年W杯、アジア選手権などに出場。190cm/79kg。ポジションはアウトサイドヒッター。

文:高井みわ
写真:木村正史、火野千鶴

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