2022-02-04 20:13 追加
トヨタ車体・村永奈央「チームが苦しい状況の中、自分もコートに入って一緒に頑張りたいという気持ちになった」、NEC・山内美咲主将・古賀紗理那「まずは試合ができたことに感謝」 V1女子会見コメント
SV女子
●印東玄弥監督
今日の試合は、NECさんにコロナによる活動休止期間などがあったとしても、昨年までの力だとどうにもならなかった部分があったのを、早く勝ちたい気持ちを抑えて、1点ずつ、しっかり試合を運び、最後まで追い上げられた時も持ちこたえたというところは非常に良かったと思います。でも、必ず明日、NECさんはこの部分のところを修正してパワーアップして挑んでくると思うので、今日の試合を振り返ることよりも、明日はさらに良い状態になるように持っていくことを今はすごく考えています。なので、今日は安心は全くできていないという心境です。
ーーブロックタッチが抜けたところのレシーブなど連係が非常によかったと思いますが、オフェンスにつなぐディフェンスという部分ではどのように評価されていますか?
印東:本来はできるし、正しい判断も持ってるし、技術もあるけれども、負けていたり、劣勢になると、そういうことができなくなっていたという期間がすごく長かったので、もう一度どこを止めて、どこを守るか、どこにサーブを打って、どこの選択肢を消すかみたいなことを基本に立ち返って、皇后杯の後からずっと毎日継続してきたことが少しずつ形にはなってるのかなと思います。
単純に幾何学で考えたら、もうそことそこを結んだら、ここに来るってわかっているのが恐怖で動けないとか、そういう部分も出ていました。もうどん底まで来たので、開き直って、しっかりやろうというところは生まれましたが、まだ評価できる段階にはないと思います。相手が万全ではないということを差し引いて考えた場合、もう少ししっかりやる必要があると思っています。
ーー開き直れた要因として、先週1勝できたこともあったのでしょうか?
印東:(1月16日の試合で)皇后杯でコテンパンにやられた東レに対して、先に24点を取っておきながら、逆転されて、25-27で落とした。そういうふうに焦って手放してしまったところからだと思います。岡山戦の勝利というよりは、自分たちの本来持ってる力にちょっと気づけた部分があったと。「しっかりやれば勝てるんだ」という気持ちになれるという開き直りが年始から徐々に生まれてきたと思います。
ーー山形選手のコンバートについて。監督の中ではいつ頃から構想があったのでしょうか?
印東:リベロは安井(由香子)と小出(雛)が出ていたんですけど、2人とも故障してしまい、学生時代までエースアタッカーをしていた熊井(風音)しかいなくなってしまったので、そもそもリベロ2枚の枠すら満たしていなかった。そういう中で、非常に性格も明るく真面目で、ひたむきな山形は、久光の座安(琴希。現コーチ)さんも高校時代セッターで、リベロでオリンピックに行ったし、チームもリベロで優勝したことがあるので面白いのではないかと。セッターをしていて、その部分の理解、チームの中の仕組みなどの理解も非常にあると思うので、できると信頼して任せました。ただ、セッターの練習もしています。セッターを諦めたわけではなくて、コンバートというか、ディグリベロという位置づけになります。
ーー村永選手は自分から復帰を申し出たということでしたが、リベロで復帰というのはすぐに決まったのでしょうか?
印東:昨シーズンの彼女の最後の試合はリベロで出場しています。軟骨移植の手術を2回して、スパイカーとしてプレーするのが非常に厳しくなっていたのですが、サーブレシーブやディフェンスの面で非常に安定した力があったので、日本でいちばん大きいリベロという…、180cmあるんですけど、リベロで世界標準のサイズということで(笑)
引退を申し入れてきた時は止めていました。まだ20代で、できるだろうと思っていたので。そういうチームが苦しい中、彼女の「みんなと一緒に頑張りたい」という気持ちに火がついて、チームのために自分ができることは何かないかと考えて、復帰の意思を自ら伝えてくれたということは非常に嬉しく思いました。
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