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2022-02-05 09:38 追加

You’ll never walk alone… FC東京休部発表から約2ヶ月 選手の「正直風化しているのを感じる」という声に V1男子

FC東京ハッシュタグ運動

V1リーグ 男子

昨年12月8日にバレー界に激震が走った。サッカーJ1チームの株主がミクシィに変わるにあたり、FC東京バレー部は今シーズン限りで活動休止を言い渡された。サッカーのFC東京、バスケットボールの千葉ジェッツは存続という中での決断だった。国内トップリーグのチームがなくなる。しかも、唯一の関東拠点のチームで、バレーボール新規観戦者への広い窓口ともなっていた。

この衝撃の報せにバレー界からもいくつも反応があった。

FC東京に身をおいていた野瀬将平選手のツイートを引用する形で、元日本代表主将の柳田将洋があとを受ける。

発表から程なく天皇杯を戦わねばならなかったFC東京は、「前を向いて戦う」という意味を込めて、ハッシュタグ運動をスタートさせた。
キャプテンの栗山英之が代表してツイート。

それに呼応するようにやはり柳田将洋らが引用リツイートした。

しかし、年末年始をはさみ、このハッシュタグ運動も言い方を変えると「落ち着きが見られるようになった」、FC東京のファンタジスタ、手原紳にとってそれは「風化」に他ならなかった。

1月22日の試合後会見で手原は声を絞り出した。
手原:1月下旬の墨田ホームゲームで、手原の絞り出した「発表があった時と今だと、熱量というか風化してきているような。バレーファンとかFC東京のファンは色んなことを思ってくれているだろうし、ネガティブな思いもあるだろうし、僕ら選手はポジティブにやっていく中で、世の中的に発表直後は注目されていたけど、今は同じぐらいの注目度かというとないと思う。

そこの問題を解決しないといけないのはあるけど、僕らが出来ることは試合で見せる、頑張ることなんですけど、さらに第三者や他の人にもっと見てもらえるようにしていかないといけない。僕らで何か出来る範囲はもうやっているんじゃないかと、ハッシュタグや呼びかけをしていても、第三者に行くのかというと目に届く範囲にまでは行ってないし、限られたコミュニティでしかない。

だからどうしたら良いか…何て言うんですかね、何かあればいいんですけどね。もっと呼びかけとか。呼びかけたから何が起こるかは分からないけど、知ってもらうこともそうだし、その結果、バレーボールがもっといいスポーツになれば良いだろうし。
僕らがどうとかもあるけど、そもそもバレーボール界もリーグ自体もそうだし、今は春高や大学も色んなカテゴリーに凄く良い選手がいるから、夢のあるスポーツであるべきだし。僕らきっかけもそうだし、逆もそうだし、バレーボールっていうのをもっと知ってもらいたい。それをやるためにもっと模索してやらないといけないと思っています。

(たとえネガティブなニュースがきっかけだとしても、僕らだけが取り上げろって言ったら、じゃあコロナで飲食店が潰れている人や、家計が困難になった人たちが、オレたちがって言われたら何も言えないですけど。当事者になったら僕らはやっぱり辛いなって思うわけで、世の中にはいっぱいいる中で、僕らを通して、子どもたちもそうだし若い世代とかもそうだし、バレーボールに注目してもらうべきだし、リーグがより良いものになって欲しい。
批判とかそういうのではなくて、せっかく今はバレーボールがスポーツで表彰もあったし、良いものであるはずなのに、夢のあるスポーツであってほしいと思う。僕らの頑張りが足りないのか、アピールが足りないのか分からないですけど、やれることをやっていきたいと思います」。

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