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2022-02-05 09:38 追加

You’ll never walk alone… FC東京休部発表から約2ヶ月 選手の「正直風化しているのを感じる」という声に V1男子

V1リーグ 男子

同じ日の会見ではFC東京と対戦したサントリーサンバーズの山村宏太監督が、筆者のアラインに関する質問を途中から遮ってFC東京の問題について語った。
「今日の最後はコートの中が全員プロの選手になった。今後Vリーグがどうなるのかわかりませんが、一応プロ化を進めているということで それに対して一つのサンバーズとしての答えなのかな。プロってこういうことだよねと思ってるんですけど。むずかしい問題ですよね。うちが社員選手が悪いとは僕は思ってないし、共存していく必要があるからこそ…JVAとVリーグ機構にはよりより形を模索してほしいし、バレーボール選手関係者全員が盛り上げたいという思いを持ってやっていると思うので、こういうコロナ禍の中で大変なのはわかりますがいかにして盛り上げていくか、お金の面でどうバレーボールの露出を増やしていくのか考えていかないといけない。そういう意味ではサンバーズは「やってみなはれ」の精神でいろんなことにチャレンジしているチームだと思っていますので…ああ、難しいな」。

この二人のコメントを聞いて、筆者は「なぜもっとFC東京の問題を書き続けてくれないんだ」というハッパをかけられた気がした。バレーボールマガジンでは当然休部についての記事も掲載したし、ハッシュタグ運動についてもリツイートしたりした。しかし、それ「だけ」では「風化」していってしまう。

改めて翌日、Vリーグのキーマンの一人である柳田将洋にFC東京休部についてを聞いてみた。
柳田は、「(バレーに関して)ネガティブなニュースが多くなる」ことを憂えているようではあった。だが、手原の血を絞るような叫びを聞いてくれたら自身の持つ影響力の大きさを鑑みながらまた発信をしてくれるだろうと思う。

柳田「クラブが廃部になってしまう可能性が高いのは、僕自身、僕だけじゃなくて危機感は凄い持っている。前にもどこかで話したんですが、危機感を持っていても何も変わらないので、行動できるきっかけだったり、行動力自体を僕自身は持っていかないいけないと常に考えさせられています。
確実に廃部になるのかは僕はまだ把握していないので、もしなにか別の可能性があるのであれば、それに対して自分たちも協力できる部分があればなと思う。仰る通り、レギュラーラウンド最後の試合だったんですけど、それがあるから自分たちの気持ちの持ちようが変化するのはあってはならないと思うので、いつも通りしっかり戦う準備をしていた。
バレーボール界は結構ネガティブな話題がニュースになりがちなので、僕自身が言っていいのか分からないですけど、そういう取り上げられ方は良くないと思うし、どうせならポジティブなニュースを世に出して行って、バレーボールが少しずつ話題になっていけるようにしないといけないなと思うんですけど、僕自身も力及ばずなところがとてもあるので、そういったところも含めて、現役の時に何が出来るのかを向き合って模索しながら、もちろん個人の結果を求めながら、二つの柱をやっていけたらいいなと思います」

栗山主将も長友優磨も「まさか自分たちのチームがなくなるなんて思ってもみなかった」と唇を噛む。そして何をしていいかわからないなかでも選手同士話し合って「前を向いてできることをしよう」ということでハッシュタグ運動「#NeverGiveUp東京」をスタートさせた。

サッカーのFC東京の試合の際に歌われる(今はコロナ禍でそうもいかないが)「You’ll never walk alone」各選手のとチャントを選手たが自分たちの声を吹き込んで会場に流す。FC東京の本拠地墨田区で行われるホームゲームは本日、明日の14時から開始。力をつけてきた大分三好ヴァイセアドラーと順位をかけて戦う。

#NeverGiveUp東京

文:中西美雁
写真:火野千鶴、縞茉未

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