2022-02-09 11:37 追加
ザムストPresents ”Vの肖像”vol.3 堺ブレイザーズ・樋口裕希「今は代表に選ばれて、試合で活躍したいという思いが一層強くなっています」 前編
樋口裕希インタビュー
SV男子
バレーボール競技者なら誰もが知っている「ザムスト」提供でVリーガーを深堀りするシリーズ。第3回は入団3年目、2月6日現在Vリーグのブロック部門で3位という位置にいる堺ブレイザーズのアウトサイドヒッター・樋口裕希。前編では、バレーボールとの出会いや、地元の進学校から大学バレー、そしてプロの道へと進んだきっかけなどについて語ってもらった。
進学校で教員志望だった少年がプロバレー選手に
群馬県高崎市出身の樋口裕希がバレーボールを始めたのは中学1年の時。小学生時代はドッジボールをしていた。ドッジボールでは全国大会にも出場したというから、当時からの運動能力の高さが窺える。そして、ドッジボールチームの先輩が中学ではバレー部に入っていたことがきっかけとなり、樋口もバレーボールを始めた。しかし、当時はまだバレーボールでプロの道に進むという考えは樋口の中にはなかった。高校は、地元の進学校・県立高崎高校に進学。同じ北関東の筑波大に一般入試で進学し、体育教員になることを思い描いていた。政財界にOBも多い超進学校である一方で、高崎高はバレーボールでも全国大会に進出するレベルであり、樋口もインターハイに出場している。まさに文武両道だ。そのような経緯もあり、樋口はスポーツ推薦で筑波大に進学した。
大学時代は3年生でインカレ準優勝を経験。1学年上には現在も堺でチームメイトの小池勇輝、サントリーサンバーズの秦耕介、元ジェイテクトで現・星城高監督の中根聡太らがいた。当時の大学でのポジションは主にミドルブロッカーだったが、オポジットに入ることもあり、アンダーカテゴリーで出場した「アジアU23男子選手権大会」では現在のポジションと同じアウトサイドヒッターを務めた。「当時、U23のコーチだった長江祥司さん(現・堺ブレイザーズコーチ)などからやってみないかと言われたのがきっかけです。世界で戦うとなった時に191cmという身長でミドルは厳しい。それに李博さん(東レ)のような速いクイックではなく、遅いクイックを打っていたので、それならばブロックの強いアウトサイドになった方がいいのではないかと」。大学時代にプレーの幅を広げた樋口はVリーガーになることも視野に入れるようになる。そんな時に堺ブレイザーズから声がかかった。「ミドルではなくサイドで起用してもらえるというのが大きかったです。また、社員ではなくプロ契約というのも、引退後に教員になってバレーボールを教えたいという、もうひとつの夢に向けてプラスになるのではないかと思いました」
こうして2018年、樋口は内定選手として堺ブレイザーズに入団。プロバレーボーラーとしての選手生活が始まった。
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