2022-03-31 17:17 追加
眞鍋政義監督「オールジャパン体制で一致団結して難局を乗り越えたい」 女子日本代表選手発表記者会見
女子日本代表登録選手発表会見
全日本代表 女子
公益財団法人日本バレーボール協会は31日、2022年度バレーボール女子日本代表チーム・火の鳥NIPPON代表選手39名の発表に伴い、記者会見を開催した。登壇者は眞鍋政義監督と中村貴司女子強化委員長。
会見ではまず、中村強化委員長から今年度のスケジュールについての説明があった。
39名の選手は4月11日からNTC(味の素ナショナルトレーニングセンター)にて合宿を行い、選出された20名が5月6日から国内の別の場所で合宿を実施。さらにそこから選出された17名がVNL(ネーションズリーグ)の海外遠征に帯同する。
一方、9月10日から中国で開催されるアジア大会には、VNLのメンバー17名以外から12名を選出する。また、アジア大会は世界選手権と日程が重なることから、監督やスタッフも別途選出する(現在、調整中)。
9月23日からオランダ、ポーランドで開催される世界選手権には、原則としてVNLのメンバー17名の中から14名が選出される。
なお、情報戦略班(アナリストなど)のスタッフは決定していない部分があるため、強化プラン等も含め、次回の記者会見で発表するという。
眞鍋監督は、「短いスパンでの強化となるため、オールジャパン体制で一致団結して難局を乗り越えたい。アジア大会、世界選手権の2チームを作るため、選手の人数が多くなっており、一人ひとりについて話すことは今回はできないが、全員に期待している」と話した。
主将になった古賀紗理那については、「彼女しかいないと思った。キャプテンは誰でもできるものではない。東京五輪でのケガからの復活も素晴らしかった。2016年にリオ五輪のメンバーから直前で外れる悔しい経験をしているが、同様の経験を前主将の荒木絵里香は2004年のアテネでしているし、2008年北京五輪主将の竹下佳江は2000年のシドニーで五輪出場を逃している。こうした悔しい経験をしている選手にぜひ主将にと考え、Vリーグ期間中に本人に伝えたところ、翌日にOKの返事をもらった」と経緯を話した。また、古賀の背番号を「3」とした理由について、「心機一転、背番号を変えてみないかと私から提案した。本人は番号にこだわりがないというので、彼女が憧れていた木村沙織がつけていた3番はどうかと簡単に決まった。偶然だが、木村の前には竹下も3番をつけていた」と語った。
その竹下佳江氏が「監督付戦略アドバイザー」として代表のスタッフに加わったが、「常時代表の活動に参加することはできないが、セッターのポジションを早く固定したいので、意見をもらったり、選手にアドバイスをしてもらいたいと考えている」とした。なお、39名中セッターは7名選出されているが、選手選考に関しては竹下氏は一切関わっていないという。
アメリカに留学し、7年ぶりに選出となった宮部藍梨については、「アメリカ(ミネソタ大)での試合を見て、高いブロックを前にレフト、ライトともに攻撃が安定しており、成長を感じた」と話した。妹の宮部愛芽世も姉妹での選出となったが、「大学(東海大)でインカレ日本一を果たしており、試合終盤の勝負強さに期待している」とした。宮部(愛)を含む、石川真佑ら2019年世界ジュニア選手権金メダルメンバーも複数名を連ねており、「かなり期待している。その中から1人でも2人でも中心になってほしい。それ以外の選手も含め、誰が最終メンバーに残るのか、今からワクワクしている」と期待を寄せた。
東京五輪後、体調不良で戦列を離れている黒後愛選手については、今シーズンVリーグに出場していないため、選出が見送られた。中村強化委員長が可能な範囲で所属先の東レと情報を共有しているということで、「プライベートなことなので、すべてを把握することはできないが、能力のある選手なので、早い復帰を願っている」と話した。
写真提供:日本バレーボール協会
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