2022-04-01 07:00 追加
サントリー・大宅真樹主将「昨シーズンのファイナルの映像を見返してムセルスキー選手へのトスのスピードが遅くなっていた」ムセルスキードミトリー「昨日の試合の後に自分のプレーの映像の確認をした」V1男子会見
SV男子
●山村宏太監督
この重要な名古屋での2試合連敗してしまったことが非常に悔しいの一言に尽きます。
昨日の課題である1本目の精度を高めていくという試合にしようというところでサーブミスを減らす、レセプションの精度を高めていく部分でサーブに関しては効果的なものが増えました。
昨日の課題をすぐに修正できる選手の能力の高さを改めて感じました。監督としての手腕の低さが今回の敗戦に繋がったと思うので責任を感じています。
選手は本当に頑張ってくれて、昨日の課題の修正に真摯に取り組んでくれました。名古屋さんは非常に力のあるチームですので、せめぎ合いのところで我慢しきれなかったのが今日の敗因に繋がったと思います。
残りレギュラーシーズンが2試合、ジェイテクトさんとの試合が残っていますので3位以上に残る可能性がありますのでファイナルラウンドに向けて可能性がある限りサンバーズらしく戦っていきたいと思います。
――重要な2試合にアウトサイドヒッターとして(内定選手の)鍬田選手を起用した理由と評価は?
山村:うちのチームは非常に攻撃力の高い選手が揃っています。それに反比例するかのようにレセプションに課題がある選手が多いです。
いい状況を増やして攻撃力のある選手をうまく使っていくのがウチのバレーボールだと思っています。そういう意味では藤中であったり、鍬田のようなレセプションを任せられる選手をコートに立たせておきたいのが一つの狙いです。
昨日謙也にもコートに立ってもらいましたが、まだまだ試合から離れていた感覚というものを取り戻せていないという判断で、今週と来週のジェイテクト戦に向けてもファイナルに向けても謙也のコンディションを上げていく意味ではもう少し時間が必要と判断し、鍬田を使っています。
鍬田に関しては新人らしからぬプレーで内定でありながら重要なポジションを任せています。本当に物おじしないメンタルをもっています。まだスパイクの面では大宅とのコンビが完全に合っているわけではないので、苦しんでいるところはあります。
レセプションに関してはかなりの範囲任せて取ってくれています。セット序盤に崩れてしまう状況がありましたのでそこが一つの課題です。
本来の彼の持ち味であるサーブに関しても今週に関しては若干ミスが多かったです。内定選手で卒業式がありチームを離れなければいけないという意味では調整も難しかったと思います。
今後が楽しみであるという評価は変わらないので彼を多くコートに立たせていくことになると思います。
――今日はムセルスキー(ドミトリー)選手をサーブから始めるローテーションにしたが?
山村:今日のマッチアップに関しては、結果的にディマが後ろからスタートするということになりました。
クレク選手がフロントにいる(ローテーションの)ときに彭(世坤)選手を当てました。最初はマサ(柳田選手)とクレク選手が当たるマッチアップでサイドアウトを重ねていきたいという狙いでした。
第1セットダウンしてしまったところでマサと憲伸のポジションをチェンジさせてその前の堺戦パターンと同じく、常に両サイドから2枚攻撃できるように第2セット以降行きました。
そうすると(ポジション5から2になり)レセプションで3人の真ん中を守る回数が2回になり負担が増えるのはわかっていたのですが、実際それで苦しめられるシーンだったり逆にウチがブレイクするチャンスを作れました。
そこでうちの今の課題であるレセプションが少ししんどかったのかなというところで相手を乗せてしまったというところがあります。
昨日はマサが高い返球率をしていたのでその期待を込めて思い切ってスイッチを決行しましたが前回うまくいったことが今週もある程度第2セットうまくいきましたが、最後まで我慢しきれませんでした。
ウチも点差が開いて強いサーブを打っていこうというときに2、3本続いていかないというところが今後の課題になります。
今日に関してはディマは高い決定率を残してくれているので大宅とのコンビを含め…昨日ディマが試合の後に自分のスパイクの映像を見るというのを初めて見たのでそれぐらいこの試合に賭けて自分の弱点やコースを見直してくれたのかなと思います。
――ムセルスキー選手の昨日からの変化は?
山村:最近彼と話した中では、もちろん自分を研究して得意なコースを(ブロックで)締めてきて、空けたところにフロアディフェンスが入っていてその球を上げられている、少し触られたボールがディフェンスに上げられるということで自分のアングルが狭くなっているということでした。
気づいてすぐ改善できる、また大宅のトスが短くなったり浮いてしまったりということでタイミングが合っていなかったということで大宅も積極的にコミュニケーションをいろんな選手と取ってくれています。
そういう意味では悔しい敗戦でしたが、チームの決断力を高める2戦になりました。この負けをいかに生かせるかです。目の前の嫌な気分から逃げずに昨日、今日起こったことに対して真摯に取り組んでいけるチームが成長できるチームです。
今回のWD名古屋戦、以前のパナソニック戦の2連敗を糧に成長していけるメンバーが揃っています。
ディマ自身も最新数字が上がっていませんでしたが、経験が豊かなベテランなので若干パワー、高さが低下している部分はあると思いますが、それを補うものは十分あると思います。
写真:黒羽白
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