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会見・コメント

2022-05-14 07:00 追加

サントリー・柳田将洋「パイプはほとんど自分にブロックが来ていない状況で打つことができた」西田寛基「成長したのは真ん中の攻撃を有効に使うことができた点」黒鷲旗決勝会見

黒鷲旗決勝男子サントリー会見

V1リーグ 男子

5/5(木)に丸善インテックアリーナ大阪(大阪市中央体育館)(大阪府)で行われた第70回黒鷲旗全日本男女選抜大会の男子決勝サントリーvsジェイテクトの記者会見のうちサントリー分をお届けする。

■サントリーサンバーズ
●柳田将洋選手(アウトサイドヒッター)

リーグとは違ったメンバー、試合のスケジューリングがタイトな中で、どのチームも「チーム力で戦うこと」が重要な中で6連戦の中で色々な選手がコートに立って優勝という結果を残すことができたのは、間違いなくそこが起因だと思います。
選手一人ひとりが自信がついたと思います。これを結果だけに終わらせずに今後の糧にできればと思います。
改めてこの大会を開催していただいたこと、ファンの方に足を運んでいただいたことに感謝したいと思います。
●西田寛基選手(セッター)

チームとして黒鷲旗で優勝の結果を残せてうれしいです。
僕自身VLEGUEはリリーフサーバーとして出ることが多かったですが、その中でVLEAGUEファイナルが終わって切り替えて覚悟をもって黒鷲旗に臨んで結果を残せたことは成長につながる大会になったと改めて感じました。
うまくいく、いかない場面も当然ありましたが、そこで自分が取り組む姿勢、トライしていく部分は勉強になった部分です。今後もその学んだ部分を生かしていきたいなと思いました。
●ムセルスキードミトリー選手(オポジット)

優勝することができて非常に嬉しいです。チームメイトに感謝の気持ちで一杯です。いろんな方から大事なサポートを頂くことができ嬉しいです。
6連戦はメンタル、体的に疲れはたまっていますが嬉しいという言葉しか出てこないです。今の気持ちをエンジョイしたいと思います。

――西田選手に。6連戦を戦う上で心がけたことと、大会が終わって成長をしたと思った部分は?
西田:いろんな選手が予選リーグの時からコートに立って戦うということは僕自身もBチームで色々な選手とコンビネーションを合わせていました。
逆にAチームでいつもやっているマサさん(柳田将洋選手)、(藤中)謙也さん、ディマ(ムセルスキー選手)、彭(世坤選手)、(小野)遥輝さんとはあまり合わせる機会がありませんでした。
ファイナルが終わってコンビネーションを合わせるためにコミュニケーションを取って1日1日だんだん良くなってきたのでそれは黒鷲旗に向け自信に繋がりいいイメージで臨むことができました。
いろんな選手がコートに入るということは僕自身も刺激を受けますし、気楽にやれる部分も大きかったです。
大会が終わって自分自身が成長した部分は、決勝に関してはあまりできてはいませんが、真ん中の攻撃を有効に使うことができた点です。
マサさんもレセプションの時から(セットが)割れても使ってもいいよ、相手のブロックがサイドに対して走る傾向があるので真ん中の攻撃がうまく使えるよと声をかけて下さいました。
皆さんの声掛けの部分も大きかったですし自分もそこに対してトライできたので成長につながったと思います。

――VLEAGUEから黒鷲旗でどのようなことを変えて形になったか?
西田:リーグ戦中は自分のパフォーマンスを上げることができませんでした。
苦しいこともたくさんありましたが、VLEAGUEファイナルが終わって「やるしかない」と自分に言い聞かせて覚悟を持たせてやっていったことが良かったと思います。
自分がダメだとしても、周りの皆さんがサポートして下さるというのは分かっていたことなので思い切りやって楽しむだけだという気持ちで挑みました。

――決勝の舞台ならではの特別なものについて。
西田:ホームゲームでもこの丸善インテックアリーナは使っていますし、あまり緊張しなかったつもりですが決勝ということで多少緊張していました。
もっとパイプを効かせて攻撃をしたかったのですが自分の上げやすいところに上げてしまっていました。
それを相手が早めに分析して対応していたら難しい展開になっていたと思います。

――セッターが1人で予選リーグの時に山村監督に聞いた際に、出場できない場合は棄権すると言っていたが。
西田:聞いてはいませんが棄権はすると思っていました。

――その点でプレッシャーはあったか?
西田:逆に怪我をしないようにプレーをすると怪我に繋がることもあるのでいつも通り落ち着いて練習をしたり試合をして楽しむことを心掛けていました。
怖いなということはなかったです。

――ムセルスキー選手に。2大会連続で黒鷲旗を優勝、MVPを取ったことについて(注:2020、2021大会は中止となったため2019、2022で連続優勝、ムセルスキー選手は連続MVP受賞)
ムセルスキー:2大会連続優勝することができ1回目の優勝はたまたまではなかったのが明確になりました。その点も嬉しく思います。
MVPは自分の努力が成果になっているのではないかと思います。自分が頑張ってきたことが個人賞の形になるのはモチベーションになるので嬉しいです。

――流れが悪いときに得点を取っていたがチームのために取り戻そうという責任感はあったか?
ムセルスキー:チームメイトに関する責任感というより、自分に対する責任はあります。その点は4年間一緒なので自分のベスト、いい姿を常に見せないといけないという気持ちがあります。
どの状況の中でも特に厳しい場面になったからこそさらに自分の全力を尽くして自分にふさわしいプレーをしたいという気持ちは常にあります。

――スポーツと政治は違うということで優勝したことで伝えたいことは?
ムセルスキー:チームメイト、スタッフ、関係者、ファンの皆さん、我々を支えて方に感謝の気持ちを改めて表したいです。
VLEAGUE、黒鷲旗を優勝し、自分にとって最高の形で日本のリーグ終えることができました。
自分のスポーツマンとしての立場に焦点を当てて感謝の気持ちを表します。

――リラックスをしてスパイクを打っているように見えたが?
ムセルスキー:VLEAGUE中は難しい状況もありましたが、日々の練習の成果がどんどん出てきました。
6連戦で色々なチームと戦ってたくさんのセットをプレーして自分のベストコンディションで臨まないとうまくいかない背景の中でプレーをしていました。
コンディションは良かったのでいいプレーができたのかもしれません。

――ムセルスキー選手と柳田選手に。劣勢の中動じずに盛り返せる源は?
ムセルスキー:チームに常に戦う精神、諦めない気持ちがあるので難しい場面でも自分のいいプレーを追求しづつけるチームになっています。

柳田:自分たちの役割がどのような局面でもはっきりしている点はリーグ中も黒鷲旗のチームも変わりません。
誰がどこの役割をこなすかというところは変わらず迷いがありません。全員が連携して動いていました。
トランジションの場面でチャンスがあったらハイセットでムセルスキーに打たせたりだとか、そこで自分たちのいい状況に持っていくことが一つの決まりの展開になっています。
それは今のチームの強みの一つであることは間違いありません。
そこに対して迷いなく今大会でもそのような展開を作っていって他のプレーの幅を広げるような、悪い状況の時に改めて立ち返ってステップを踏めたことが連続得点に繋がる、難しい場面でも自分たちがやれるシンプルな選択肢をチョイスして得点に繋げられています。
2、3点先に行かれた状況でも冷静に、あまり多く考えずに次のプレーにフォーカスできたと思います。

――柳田選手に。リーグと違うメンバーがプレーをしていた中で感じたことは?
柳田:大宅(真樹選手)と西田の特徴は違いますが、それぞれにいい面があって本人も言った通りパイプはほとんど自分にブロックが来ていない状況で打つことができました。
僕としてはブロックと対峙するという以前にまずしっかり自分が打てる状況さえ作ればそこにセットが飛んでくるイメージで打てていました。
仮にブロックが来ても冷静にスパイクが打てていましたし、今日に関してもクイックが通らない場面でももう一度クイックを通すという西田なりの強気のトスワークが随時でていたので勝ちに繋がったと思います。
メンバーが違えどそこで発揮できるサンバーズの強さはもう一つ証明できました。今後選手が戻ってきたときもお互いの強さ弱さを理解し合いながらさらに強くなると思います。

――アジアバレーボールクラブ選手権でクラブの選手として世界の選手と戦えることについて。
柳田:僕たちは日本のチャンピオンチームとしてどれだけアジアで通用するのかというところを確かめられるチャンスです。
まずはそこです。優勝を狙う中でそれでどれだけ通用するということは代表とはまた違って僕たちのチームにも外国人が数人いる中で自分たちのクラブがイランのチームも含めどこまでいけるのかというのは僕も経験がないので楽しみではあります。

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