2022-09-07 11:12 追加
男子世界選手権、準々決勝出場チームが出揃う。ウクライナがベスト8に。日本に勝った五輪王者フランスはイタリアと対戦
男子世界選手権 準々決勝組み合わせなど
Others / 全日本代表 男子
スロベニアとポーランドで開催中のバレーボール男子世界選手権、Round of 16で惜しくも日本はフランスに敗れ、12位で大会を終えた。順位以上の力を世界に見せつけることができたと思うが、ベスト8、それ以上に行くための「あと1点」の重みも感じた試合だった。準々決勝では3連覇を狙うポーランドがアメリカと対戦する。
■Round of 16の結果
9月3日 スロベニア3-1ドイツ、イタリア3-1キューバ
9月4日 アメリカ3-2トルコ、ポーランド3-0チュニジア
9月5日 オランダ0-3ウクライナ、フランス3-2日本
9月6日 セルビア0-3アルゼンチン、ブラジル3-0イラン
ロシアの代わりに出場したウクライナがベスト8に勝ち進んだ。オランダ対ウクライナはどちらもタイプが似ているだけにいい試合になると思っていたが、まさかの0-3。オランダは各セット20点にも届かない完敗だった。ブロック本数がオランダの1本に対しウクライナは12本と、ここまで大会のベストスコアラーのOPニミールを抑え込み、圧倒した。予選のグループリーグでは強豪ぞろいのF組を首位で通過したオランダだったが、この日はなすすべもなかった。逆にF組を辛勝で決勝ラウンドに来たアルゼンチンはOHパラシオスがコートへ戻り、要所でブロック、サービスエースが出てセルビアを下し、準々決勝へ駒を進めた。
■日本戦後のフランスのコメント(仏バレーボール協会サイトより)
Sアントワーヌ・ブリザール:「今日はディフェンスからチャレンジによるブロックアウトの判定まで何もかも日本のために機能しました。対戦相手がすべてうまくいくような試合があります。僕たちにもそういうことが今までにありました。しかし勝って準々決勝に行けることが何よりも大事です。僕たちがひどい試合をしてしまったと言うべきではありません。それは正しくありません。素晴らしい試合をした日本をただ称えるべきです。自分たちがすごくイライラした場面でも、じっと我慢して落ち着くように努めました。こちらのブロックとディフェンスがうまくいかない時、日本のバレーは信じられないくらい良かったです。今夜のような日本であれば、他の多くのチームもかなわないでしょう。大会はまだ続きます。先に行くほどプレッシャーは少なくなると思います。プレッシャーが少なければ、僕たちはうまくいくと思います」
■準々決勝組み合わせ(日付は現地時間)
9月7日 会場:リュブリャナ(スロベニア)
イタリア対フランス、スロベニア対ウクライナ
9月8日 会場:グリビツェ(ポーランド)
アルゼンチン対ブラジル、ポーランド対アメリカ
今年のネーションズリーグの準決勝や東京五輪の3位決定戦の再現の組み合わせがあり、リベンジなるか? ウクライナは大舞台での経験がやや劣るが、チームの団結と集中力で突き進むか? 準決勝はそれぞれの会場の勝者同士が、カトヴィツェ(ポーランド)で対戦する。
■ここまでの大会最終順位
9位セルビア、10位オランダ、11位トルコ、12位日本、13位イラン、14位キューバ、15位ドイツ、16位チュニジア
以下は予選のグループリーグで敗退、決勝トーナメントに進めず。
17位カナダ、18位メキシコ、19位エジプト、20位ブルガリア、21位カタール、22位プエルトリコ、23位カメルーン、24位中国
取材:ブラジル在住 唐木田 真里子、写真:Volleyball World
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