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コラム

2022-10-11 08:00 追加

女子バレー世界選手権 準々決勝、日本はブラジルと対戦。連覇を狙うセルビアの相手は開催国のポーランド

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■日本に負けた後、一段と力をあげたブラジル
 1次ラウンドで日本に負けた後、ギマラエス監督は、「日本とやる時は最初から最後まで相手にプレッシャーをかけなければいけないのに、1、2セットはこちらの守備が全く機能しなかった。」、キャプテンのOHガビは、「日本は最初からサーブがアグレッシブだったのに、ブラジルはサーブの入りが悪く、日本に容易に攻撃させてしまった」とコメントしたが、その後しっかり修正して、中国とイタリアを破っている。

 日本戦を太もも痛で欠場したMBカロルが完全に復調し、ブロック1試合平均4.89本とブロック部門トップをいく。またOHプリ・ダロイトのレセプションが試合を追うごとにとても安定してきているが、日本は緩急長短織り交ぜたサーブで崩していきたい。ブラジル対ベルギー戦では、ベルギーのバックアタックにブロックが割れてしまう場面があったので、日本も得意のバックからの速い攻撃を絡めていきたい。

攻守ともに試合を追うごとに安定感の増すOHプリ・ダロイト(左)。ベテラン41歳MBカロル・ガタッス(右)もチームの支え

 ブラジルはロザマリア、タイナラがOH、OPどちらでもできるので、両サイドの選手の選択が幅広い。それに比べ、4人いるMBのうちベテラン2人と控えの若手2人には、まだ力の差がある。1次ラウンドの日本戦では、スタメンにカロルに代わり若手のクジエスが入ったことで、逆に周りが「自分が決めて、クジエスが楽にプレーできるように」と気負いすぎて空回りしてしまったように見えた。東京五輪の決勝でもMBカロル・ガタッスのブロードが思うように決まらず、そこからチーム全体がペースがつかめずに終わってしまったので、日本もなんとかMBに思うように打たせないように、ブロックとレシーブの連携で頑張りたいところだ。

 ブラジルの方が前日に試合を終えているので、体調回復には有利だろう。都市の移動もあり、日本にとっては疲労が心配だ。体調を整え、全員一丸となり向かって行きたい。

徳元コーチの誕生日を祝う選手たち。チームの雰囲気の良さが伝わってくる。この明るさで試合に臨みたい

■ここまでの大会最終順位
9位ベルギー、10位カナダ、11位ドミニカ、12位オランダ、13位タイ、14位ドイツ、15位プエルトリコ、16位アルゼンチン
以下は2次ラウンドに進めず、1次ラウンドの成績で決定。
17位ブルガリア、18位チェコ、19位ケニア、20位韓国、21位コロンビア、22位クロアチア、23位カザフスタン、24位カメルーン

最終順位10位と大健闘したカナダ。最終戦にドミニカに3-2で勝ち、笑顔で大会を終えた

取材:ブラジル在住 唐木田 真里子
写真:Volleyball World

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