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会見・コメント

2022-11-03 22:22 追加

埼玉上尾・岩崎こよみ「大久保監督に初戦勝利をプレゼントできて嬉しい」、NEC・吉田あゆみ「個人的には50%の出来。ミスをもっと減らしたい」 V1女子会見

V1リーグ 女子

●大久保茂和監督

開幕戦ということで、どのチームもそうですが、緊張感のある中臨みました。NECさんのホームの地で真っ赤に染まった体育館、とにかく気持ちで負けないように、今日は自分たちが主役になるんだという強い気持ちを持ってやろうということで、準備してきました。特に、サーブが強い気持ちで打てたことが試合の流れを引き寄せる勝因だったかなと思います。

――Vリーグの監督としては初采配で初勝利となりましたが、率直にどう感じていますか?

大久保:個人的には本当にホッとしています。開幕が近づき、練習ゲームを繰り返してきましたが、「1勝もできなかったらどうしよう?」という思いもありました。6月に就任してから選手の成長を感じながらやってきましたけど、自分の弱い気持ちをアシスタントコーチの馬場(大拓)と冨田(直人)が「僕ら自身が選手の成長を望み続けるという強い気持ちを持とう」と支えてくれているので、本当に助かっています。

――サーブは事前に準備してきたことがうまく発揮されたという手応えはありますか?

大久保:戦術の細かいところはお伝えできませんが、先シーズン、先々シーズンとマルコス監督時代から前後の揺さぶりに長けているチームだと思っていたので、それを半年間かけて、もちろん相手の嫌がる前に落とすことを生かすためにも多くの揺さぶりは継続して練習しているところです。

――日本代表組とサラ・ロゾ選手は世界選手権を終えてコンディション調整の段階かと思いますが、監督のプランとしては大体どのくらいの時期から試合に出場してもらおうというのは考えていますか?

大久保:内瀬戸(真実)、山岸(あかね)、そしてロゾはそれぞれ代表でVNLから世界選手権まで非常にタフな戦いをしてきました。(セルビア代表で優勝した)ロゾに関しては決勝まで動いていますし、体だけでなくメンタリティの部分でも切り替えがどのくらいできるかなというのを日々、お互いにコミュニケーションをとりながらやっています。なので、具体的にいつというのは12月になるかもしれないし、もしかしたら明日の試合になるかもしれない。「いきますよ、監督」と本人が戦う気持ちというか、試合に出たい、プレーしたいというのを置き去りに私が首を引っ張るわけにはいきませんので。山岸も悔しい思いをして帰ってきていますし、内瀬戸は代表では慣れないリベロのポジションで、心身ともに疲弊していますから、何とか美味しいものを食べて(笑)、戦う気持ちを上げていってくれれば。山岸もキャプテンとして、「私が支えるんだ」というところを今、やっている最中です。

――ベンチでの様子を拝見すると、ロゾ選手は合流して間もない割にはチームに馴染んでいるように見えましたが…?

大久保:馴染んでいます。本当に素晴らしいメンタリティというか、明るいですし、食事なんかも積極的にみんなと同じものを食べようとしています。世界選手権金メダルの勝者のメンタリティというものをチームのみんなにも伝えてくれることを期待しています。

――選手が監督はポジティブな言葉掛けをしてくれるとおっしゃっていましたが、意識してやっていることはありますか?

大久保:僕、全然ポジティブじゃないんですよね(笑) すぐに弱気になりますし。でも、眞鍋(政義代表監督)さんのもとでコーチを務めた影響もありますし、久光の酒井(新悟)監督のもとでもコーチを務め、いろいろなことを学びました。どちらも選手思いの素晴らしいリーダーですし、先輩方のようにはなれないですけど、僕なりに心がけているのはコミュニケーションを大事にしようと。僕も12歳くらいからバレーボールをやってきて、今42歳ですけど、傾向としてどちらかというと、フィードバックが「あれがダメ、これがダメ」、「あれができなかった、これができなかった」とできなかったことを探す選手が多いんです。そこで、できたことを大げさに喜べるか。できたことをスルーしないで、「今のはよかったね」と僕からだけでなく、選手同士でも流さずに言えるコミュニケーションを夏場からずっとやっていました。試合が近づくと不安になりますし、「私たち、あれが足りないね、これが足りないね」となりがちですが、そうではなく、できたことを大げさに喜ぶようにと話していました。

――岩崎選手についての評価を教えてください。

大久保:彼女は僕が2009年に初めて日本代表のアシスタントコーチになった年に19歳くらいで代表入りしました。竹下佳江さんが正セッターで、彼女はその控えでしたが、その時から体の強い選手でした。今日もツーアタックを決めましたけど、身長も日本のセッターとしては高く、もともと下北沢成徳高時代にアタッカーでしたので、非常にフィジカルの強い印象でした。それとともに出産を経て、若い選手たちとのコミュニケーションがとても上手になっているし、それに加えて、貪欲に「まだ上手くなりたい」、「もっと上手くなれる」というエネルギーをすごく感じます。

――岩崎選手は他の選手たちにいい影響を与えていますか?

大久保:そうですね。まだ1試合を終えただけですが、夏場のトレーニングの時から、新米監督としては非常に助かっています。

――監督として迎えたこの初戦、相当なプレッシャーや重圧を感じましたか?

大久保:勝手に自分にプレッシャーをかけて、選手にからかわれていましたね(笑) すごく緊張していましたが、みんなが「初陣の勝利おめでとう」と言ってくれました。選手を送り出す責任というのはコーチ時代と違うなと感じてました。

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