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ゲームレポート

2022-11-05 10:32 追加

髙橋藍所属パドヴァ、大逆転でターラントを破り今季3勝目! チーム2位の得点で勝利に貢献 イタリア1部

パドヴァゲームレポート

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イタリア男子バレーボールリーグセリエA第5節、髙橋藍所属のパドヴァは現地時間10月30日(日)にアウェイでターラントと対戦し3-2(19-25, 21-25, 25-21, 25-19, 16-14)と0-2から逆転で勝利しました。

髙橋藍はこの試合も全セットスタメンで出場し、チーム2番目に多い18得点でチームの勝利に貢献しました。

第1セットスタメン
パドヴァ

OH:髙橋(日本)、デスメット(ベルギー)
MB:ヴォルパト(イタリア)、クロサート(イタリア)
OP:ペトコヴィッチ(セルビア)
S:サイッタ(イタリア)
L:ツェンガー(ドイツ)
ターラント

OH:アントノフ(イタリア)、レプキー(カナダ)
MB:アレッティ(イタリア)、ラリッツァ(イタリア)
OP:ステファニ(イタリア)
S:ファラスキ(イタリア)
L:リッツォ(イタリア)

●試合レポート

第1セット、パドヴァはいきなり連続ブロックで3-0と好発進を見せますが、ターラントも髙橋を止めて5-5とすぐさま追いつきます。

その後はパドヴァはペトコヴィッチと髙橋、ターラントはステファニを中心にサイドアウトを取っていき、一方がブロックやエースでブレイクをしてももう一方もそれらをお返しする形で中盤まで競った展開を見せます。

しかし昨季パドヴァでプレーしていたターラントのレプキーが元チームメイト髙橋のスパイクをブロックで止めて17-18とすると、続くサーブでデスメットが崩され17-20とターラントが連続ブレイクに成功。

パドヴァも髙橋の3枚ブロックを打ち抜くスパイクなどで抵抗を見せますが、ターラントのファラスキにエースが出て更に点差を広げられ、最後はデスメットに代わって入ったアスパルホフがネットに触れてしまい19-25でターラントがこのセットを取ります。

第2セット、パドヴァは序盤デスメットやMBクロサートで得点していきますが、サーブミスが続いてなかなかブレイクできません。

一方ターラントがペトコヴィッチを止めるMBラリッツァのブロックやレプキーのエースで8-11と抜け出します。

パドヴァは再びデスメットとアスパルホフに代えて状況の改善を図りますが、その後もサーブで相手を崩すことができず点差が縮まりません。

逆にターラントはレプキーがまたエースを決めるなどして15-19と点差を広げ、最後もレプキーのスパイクで21-25とし、このセットもターラントが取ります。

第3セット、後がないパドヴァはこのセットスタートからOHデスメットに代えてアスパルホフ、MBヴォルパトに代えてカネッラを起用します。

パドヴァはこのセット序盤から効果的なサーブで相手を崩すことに成功し、ターラントスパイクをうまく拾ってラリーからブレイクを奪って7-4とリードします。

その後レプキーのブロックなどで7-7と追いつかれますが、ペトコヴィッチのエースやターラントの連続スパイクミスなどで12-9とパドヴァが再びリードし、髙橋やアスパルホフのスパイクでこのリードを保ったまま終盤を迎えます。

最後もターラントのOPステファニがスパイクをアウトにして25-21でパドヴァがセットを奪い返します。

第4セット、パドヴァはペトコヴィッチ、アスパルホフ、髙橋のサイド3人、ターラントは好調のOPステファニとOHレプキーを中心にサイドアウトを取り合い、3点差以上離れない緊迫した展開が終盤近くまで続きます。

しかしターラントが常に先行していて、パドヴァとしてはやや苦しい状況でした。

その流れをガラッと変えたのがオポジットのペトコヴィッチ。

スパイクを決めて17-17とすると、そこから自身のサーブが走りまくり、自らスパイク、サービスエースを決めるなど5連続ブレイクに成功し、パドヴァが22-17と一気に抜け出します。

その後髙橋にもダメ押しのサービスエースが出てパドヴァがセットポイントを握ると、最後はカネッラがクイックを決めきって25-19とし、試合はファイナルセットへ。

第5セット、第4セットの勢いそのままにペトコヴィッチが序盤から2連続エースを決めて3-0とパドヴァリードでスタートします。

その後もパドヴァはトスをうまく散らしてサイドアウトを重ね、ターラントもステファニを中心に得点しますが、パドヴァがリードしたまま終盤に入っていきます。

ペトコヴィッチのスパイクで14-12とパドヴァが先にマッチポイントを握りますが、そこからターラントがステファニ、レプキーのアタックで追いつき14-14とデュースに持ち込みます。

しかし再びペトコヴィッチが力強いスパイクでサイドアウトを取ると、最後はアスパルホフのディグからつないだハイボールを髙橋が見事に決めきって16-14とし、パドヴァが0-2からフルセットの末の大逆転でターラントに勝利を収めました。

MVPはチーム最多25得点、うちエース4本、ブロックも3本と大活躍だったオポジットのペトコヴィッチが選ばれました。

髙橋は2番目に多い18得点(うちサーブ1、ブロック1)、アタック決定率50%、サーブレシーブ成功率52%とこの日も安定した活躍を見せました。

これでパドヴァは通算3勝2敗6ポイントで9位となりました。

次週は現地時間11月5日(土)18:30(日本時間翌2:30)から、ホームでシエナと対戦します。

文:堤敏樹
https://www.toshiki71.com/
写真:Lega Pallavolo Serie A

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