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会見・コメント

2022-11-25 06:00 追加

サントリー・大宅真樹主将「(日本代表で一緒のチームの)関田さんとネットを挟んで試合をするのが久しぶりで意識をしていた自分がいた」V1男子会見

V1リーグ 男子

●山村宏太監督

第1、2セットジェイテクトさんの強いサーブに苦しめられ、直接失点も6本とられたのもリズムがつかめなかった要因です。
その後(第3セットまでの)10分間開けた後、難しかったと思いますが選手が立て直して第3~5セットは自分たちのバレーボールが展開できました。
もちろん強いサーブに対して練習をしていないわけではありません。(レセプション(サーブレシーブ)の)横の関係も練習しています。
アンラッキーな間のボールなどが来る状況の中で立て直すことができたのが今日の勝因だと思います。

――選手は第1セットから徐々にジェイテクトのサーブに対応してきたと言っていたが監督の所感は?
山村:スタッフとしてはどのチームもアラインをターゲットにしてくると思っていました。
今日のジェイテクトさんに限って言うとパワーサーブを自分の得意なコースに打っていこうというのが狙いだったと思います。
それに対して「こっちに打ってこないよね」という気の緩み、予測不足というところで対応が遅れてしまったという印象です。
実際アラインのところに狙いかどうかはわかりませんが散らしてきていました。その難しさが出ていたと思います。
アライン自体でとられたエースもありましたが、アラインがパスを安定させることによって藤中兄弟(謙也、颯志選手)が安定していったように見えました。
ウチはバランスを保たないといけません。アラインにケアに行くと広くなった分スペースが空きます。まずは一本目の精度を高くしようとして臨んでいました。
逆に一本目で自分のところでエースを取られて広く動けなくなり、相手に(スペースを)広く見せてしまったのが(サーブを)打ちやすくしてしまった原因です。

――開幕からアライン選手をアウトサイドヒッターとして起用し続けていることについて。
山村:アラインは非常に攻撃力に優れた選手です。うちで言うとディマ(ムセルスキー選手)に続くポイントゲッターという認識です。
これからパスも(強化ポイントですが)、今日は試合の途中から返球率が高くなっています。経験をさせることによりより良いプレーヤーになっていくという確信があります。
一朝一夕になしえることではありません。数多くこなさせていくということも必要になります。
できる限りコートに長く置きたいと思います。

――チームの状態をどのように見られているか?
山村:昨シーズンのサンバーズより今シーズンのほうが強いと思います。
ただどのチームも補強されていますし、ウチを倒すという目的がはっきりをしている中で、ディフェンディングチャンピオンとして狙われる立場です。
それを覚悟して臨んでいます。Vリーグ自体のレベルが上がっていると思いますし、各チームの補強は自分たちでコントロールできないのでまずは自分たちのパフォーマンス、チーム力を上げていくというのが僕らのミッションです。
周りを見すぎずに自分たちの成長をテーマに活動しています。

――柳田選手が抜けたこともあり、サーブの効果率が下がっているように見えるが(2021/22 7.9(3位)、2022/23 5.9(5位))どのように対応しているか?
山村:非常に難しい問題です。確かに柳田が抜けた穴はアラインだけでは埋めきれないと思います。
実際アラインはいいサーブを打っていて、交代するシーンはありますが、大宅がスパイクサーブからジャンプフローターサーブに切り替えたりなどしています。
何事もバランスが大事です。ウチはディマがフロント(前衛)にいるときにブレイクが取れています。ディマがバックコート(後衛)にいても30%台を出せているときには安定した試合ができています。
今日は第1セット序盤サーブでブレイクが取れ勢いがつく場面で相手の強いサーブでリズムを崩してしまったのはあります。
逆に第3~5セットはジェイテクトさんの強いサーブが入らなくなったりだとか、我々がそれ以外のところでブレイクを取ることができたのが勝因です。
いかにブレイクを取り、サイドアウトの場面で相手にブレイクを取らせないところが難しところだと思います。
それが偏りやすいのがストロングサーブの良いところであり、サーブが入らないときは相手に何もできずに点数を与えるところでデメリットになります。
強いサーブが求められていますが、精度も同時に求められているので、明日はどこに打てはいかに効果的なのかがミッションになります。
より強くではなく、より賢くバレーをしていく必要があります。

――ムセルスキー選手のサーブで効果が上がっていないように見えるが?
山村:ディマに関してはこちらからサーブの指示は出しません。監督になってから一度もキープをしてくださいといったことはありません。
サーブがいい時と悪い時の波が激しい印象です。今日の序盤はストロングサーブが入っていますが、途中手に当たっていないミスが増えてきました。
彼の試合の中のコンディションの波が気になっているところです。
今までなかったようなミスをしているところがあります。
今後よりタフな試合が続いていくと思いますが、その中で一本のミスはチームにとって大きな影響が出てきます。
とくに彼はチームの精神的支柱な存在です。常に高いレベルで安定している選手ですがその中での波をいかに抑えていけるかがスタッフの仕事です。

――ミスについてはムセルスキー選手本人のプレーが原因か?
山村:もちろん(セッターとの)コンビの問題もあると思います。
難しいシチュエーションでディマに託すシーンでトスが短くなってインナーに叩くイメージのボールが自分の思っているヒットではなくアウトにしているボールが多いです。
それが「まだ1か月だから」なのか「トスの状況が悪いから」なのか「そもそもコンビの確認不足」なのかは精査する必要があります。
状況がいい時は全く問題ないと思います。
途中大宅には言いましたが、ディマのミスが気になるのでほかの選手のところで回していい状況を作ってからディマに託すようなトス回しにしようといったところでほかの選手がミスやシャットを食らったりするので…。
結局難しいです。なるべくいい状況で打たせたいですが、決定力の高さが彼が一番あるので、ボールを託さざるを得ない状況もあります。周りのメンバーがいかにより良い形を作ることができるかがこれからの1点を争う試合に重要なことだと思います。

写真:黒羽白

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