2022-12-03 13:40 追加
NEC・小島満菜美「地元でのホームゲームは新たな良さを感じた」、デンソー・松井珠己「苦しい場面でも精度にこだわっていかなければならない」 V1女子会見
SV女子
●金子隆行監督
第1・第2セットは高い集中力でサーブでしっかり攻めて、ブロックディフェンスも大崩れすることなくできたことはよかったと思います。オフェンスも古賀を中心にしっかり機能していましたが、最後、こちらがフロント2枚のケースのところで苦しい時間帯が続いたので、そこは古賀や古谷(ちなみ)にマークが行った時にどれだけミドル陣が頑張って切っていけるかというところは長いシーズンのひとつの課題かなと。そこはまた修正してやっていきたいと思います。
――競り合いや連続失点の場面でも選手が落ち着いているように見えますが、監督はどのように見ていますか?
金子:特別何かしているというのではありませんが、自滅してはいけないと感じていたので、そこは夏場からコミュニケーションをとるようにしています。とにかくチームで苦しい状況を乗り越えるというのを選手たちは理解できているということと、古賀や小島などがチームのマインドをそういうふうにしっかりとやってくれていることが、今は慌てずにできていることにつながっているのではないかと思います。まだ精度的には低いと思うので、精度はもっと上げていきたいです。
――今日はサラ(ウィルハイト)選手もサーブでコートに入りましたが、コートに戻ってきた選手も増えて、チーム作りの上で楽しみな心境でしょうか?
金子:そうですね。夏場からずっと頑張ってきたメンバーもいますけど、代表メンバーなどのコンディションが徐々に戻り始めているので、そこはチームとしては明るい材料かなと。ただ、それだけで勝っていくほどリーグ戦は甘くないと思うので、これからはチームの成熟というところでもう一度バックアタックを絡めたオフェンスといううちの強みを見直したい。最近、バックアタックの精度が高い日もあれば低い日もあり、極端になってきていると思うので、そこは常に高い精度に持っていけるようにしていきたいです。サラもバックアタックに期待していきたいですし、柳田(光綺)もこれからフルでいけるようになれば、バックアタックを打てる選手なので、フロント、バック関係なくオフェンスを展開していきたいと思います。
――今シーズンは山内選手、柳田選手がサーブレシーブに入らない体制となっていますが、それを踏まえての両選手の評価は?
金子:以前にも話したことがありますが、山内の存在感はもう少しオポジットして出してほしい。彼女のポテンシャルから考えると、まだまだ安定性がないかなと思うので。柳田に関しては、先週の土曜日は印象がありましたが、その翌日と今日の試合は彼女自身の躍動感あるオフェンスは印象が薄かったかなと。厳しいことを言いますが、優勝するために存在感をどれだけ各チームに見せていけるかというところが個々の選手にとって大事だと思うので、その辺は期待していきたいです。最終的な評価は最後、優勝しているかしていないかで彼女たちの評価も大きく変わると思うので、僕は常に期待だけはしていきたいと思います。
――今季は小島選手、塚田選手、山内選手の同期3人と、その3人と同い年の上野選手が同時にコートに入ることが多くなっていると思いますが、その年代の選手たちを監督目線ではどのように見ていますか? 先ほど小島選手は試合に出られなかった時期も経験しての今があるというお話もされていましたが…?
金子:塚田は非常に練習熱心で離脱することがない選手です。ひたむきに努力しますし、根が優しい人柄で、チーム思い。小島も同じようにチームを支える気持ちが強く、人のために頑張れる選手ですね。山内は仲間と一緒に成長していきたいという思いが強い。上野に関しては、優勝経験もあり、昔からの強いレッドロケッツを知っているので、そこに対して強いプライドを持って日々取り組んでくれています。この世代だけが中心というわけではありませんが、彼女たちのつながりがコートの中を見ていても非常に大きなものがあるのではないかと感じています。小島、山内、塚田は内定選手の時に優勝を経験し、そこから自分たちが主となってからは優勝していないので、そこに懸ける思いは強いはずです。そういう姿を若い選手たちも見て、どれだけ優勝したいという思いを出していくかが、このチームが勝っていくために必要なのではないかと思っています。
写真:黒羽白
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