2023-01-13 08:00 追加
サントリー・大宅真樹主将「今日はチームスローガンを一人ひとり体現しようとやってくれているのを感じた」 V1男子会見
SV男子
●山村宏太監督
昨日の敗戦から今日の試合に向けて、なかなか難しかったです。
その中で選手たちが勝つために何が必要なのか昨日に比べ数字は少し良いですが、ディマのコンディションが苦しい中他の選手たちの活躍が大きかったです。
名古屋さんも変わらず高いパフォーマンスを出していましたがクレク選手への対応、マッチアップも面白かったです。
かなりハードな試合だったのが第一印象です。
――クレク選手に対する対策は考えていたか?
山村:昨日今日に関してはどこを(ブロックで)締める、ボールをディフェンスしていく内容は変わっていません。
昨日できていなかったことを修正しようというところで流れて当たったボールがコントロールできない、脇のボールをトライしていくことで(昨日)上がらなかったボールが上がったりしました。
今日のほうがクレク選手のパフォーマンスが若干落ちていた印象です。もう一度自分たちのスキルを見直していこうというところでした。
――年明けからアライン、ムセルスキー選手がチームに戻ってきたがムセルスキー選手のコンディションは戻っていないと判断しているか?
山村:実際(ムセルスキー選手は)肩のコンディションから長い間練習ができませんでした。練習に戻ってきてからは今度体調を崩してまた練習ができない状況でした。
昨年末からしか練習ができていませんでしたので上がり切っていないと思います。
――その中でムセルスキー選手を起用しているのはチームに必要だからということか?
山村:ウチのチームの大きな特色としてディマがフロントにいるときのブロック、(フロア)ディフェンス、後衛にいるときに彼を引っ張りながらクイック、パイプを使えるのが大宅の持ち味です。
攻撃、守備に関してディマの存在は大きいです。「彼が機能しないから勝てない」ではなく「彼をうまく利用して勝っていく術を持っている」のがサンバーズです。
彼が悪いから負けるは良くないよねという話をして今日臨みました。そういった意味で回りの選手が頑張ってくれました。
――アライン選手のコンディションは?
山村:十分休息が取れたのかなと思っています。サーブ、スパイクは両日とも高い数字を出しています。血行障害のような症状から復帰し、その後そういった症状は訴えていません。
そういった中で長いシーズンを戦う上で飛ばしすぎたのかなという反省点があります。コミュニケーションを取って今後進めていきます。
――首位のWD名古屋に1勝1敗という数字はどのように捉えているか?
山村:できれば2勝したかったというのが率直な感想です。WD名古屋さんも高いパフォーマンスを発揮していますが、両チーム間隔が空き試合勘が戻っていない点や高梨(健太)選手が怪我明けということありますので昨日が(WD名古屋の)最高のパフォーマンスではありません。
全力ではないと思います。お互いそのような状況でタフな試合になりました。
1勝1敗…。満足はしたくないですが2敗するよりは良いですし、昨日相手が先勝したので何としても今日勝ちたったというのが正直な気持ちです。
――佐藤選手のサーブの役割をどのように考えていたか?
山村:シチュエーションによります。劣勢の場面ではリスクを取って攻めていかないと追い上げるのは難しいです。
今日は相手からブレイクを取るシーンが多かったですが向こうが苦しい状況でこちらがミスをして相手に得点を与えてしまうと今日の試合の中でも嫌な流れになりました。
相手に流れを渡してしまうタイミングになってしまいます。いかにそこでコントロールできるかが重要です。
それが攻めた結果ならいいですが、謙次の場合は置きに行ってミスがあり勝負をさせた方が良いのかは考えます。
ブレイクした後の場面では相手が苦しいのでチャンスサーブを打つだけではなく嫌なところに打つ練習はしてきているので自分のパフォーマンスを発揮することがまず大事であとはシチュエーションに合わせた選択ができるかは彼らに託されています。
その決断が自分にとっての成長につながる要因です。言われたからこうしたは無責任です。自分の責任を自分で取れる選手が増えないと監督の指示に従って動く選手だけでは優勝はできないし、仮にしたとしても選手たちが楽しいのかなと僕は思います。
チームに求められていることを理解して、自分が最後決断し責任を持ったプレーをしてくれればそこは(問い)詰めるところではありません。
今日の試合で言うと第1、3セットはウチの(サーブ)ミスが多かったのでそこで謙次が率先してサーブをミスすれば他の選手のミスも目立ってしまうから考えよう。謙次がサーブをするときにはディマ、アラインがフロントにいるのでブレイクする可能性が高かったし、それと謙次のサーブが相まって少し崩せば勝ちだということは言いました。
その中で今日はいろいろなサーブを打って崩してくれました。
(サントリーとしては)あれが正解です。キープ(するサーブを打った)だけでも相手が崩れる、攻めた結果相手が崩れて結果ブレイクができる両方ともウチのチームではあり得ます。
その経験を糧にして自分がどんなサーブを打たないといけないかを決められるようになって欲しいです。
写真:黒羽白
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