全日本バレー、Vリーグ、大学バレー、高校バレーの最新情報をお届けするバレーボールWebマガジン|バレーボールマガジン


バレーボールマガジン>ゲームレポート>髙橋藍パドヴァ、ヴェローナにフルセットで惜敗 「取るべき点数を取れなかったというのは反省すべき今日の課題」 イタリア1部

ゲームレポート

2023-02-15 12:23 追加

髙橋藍パドヴァ、ヴェローナにフルセットで惜敗 「取るべき点数を取れなかったというのは反省すべき今日の課題」 イタリア1部

パドヴァ ゲームレポート

Others / 全日本代表 男子

イタリア男子バレーボールリーグセリエA後半第8節、髙橋藍所属のパドヴァ(10位)は現地時間2月12日(日)にホームでヴェローナ(5位)と対戦し、2-3(21-25, 22-25, 25-20, 29-27, 17-19)で敗れました。
髙橋はスタメンで出場し、チーム2位の18得点の活躍でした。

第1セットスタメン

パドヴァ
OH:髙橋(日本)、アスパルホフ(ブルガリア)
MB:ヴォルパト(イタリア)、クロサート(イタリア)
OP:ペトコヴィッチ(セルビア)
S:サイッタ(イタリア)
L:ツェンガー(ドイツ)

ヴェローナ
OH:マガリーニ(イタリア)、モジッチ(スロベニア)
MB:コルテシア(イタリア)、グロズダノフ(ブルガリア)
OP:ケイタ(マリ)
S:スピリト(イタリア)
L:ガッギーニ(イタリア)

●試合レポート
ヴェローナは本来OHのケイタをOPとして起用します。
第1セット、1本目からOH髙橋のスパイクがOHモジッチのブロックに阻まれてヴェローナに先制点を許しますが、すぐにOH髙橋がスパイクで得点すると続く自身のサーブでエース1本を含む3連続ブレイクを奪い、パドヴァが5-2とリードします。ヴェローナもOHモジッチのスパイクやOPケイタのスパイクやブロックで11-11同点に追いつきますが、パドヴァはOPペトコヴィッチとOH髙橋に再びサービスエースが出るなどして17-15とリードを保ちます。しかしヴェローナのSスピリトがサービスエースを決めて17-17とすると、そこから更にOHマガリーニが続けてスパイクを決めて17-19と逆転に成功します。その後もOHケイタのスパイクやサーブで点差を広げると、最後はMBコルテシアのサービスエースが決まって21-25で第1セットをヴェローナが取ります。

第2セット、パドヴァはMBヴォルパトに代えてMBカネッラをスタートから起用します。出だしからパドヴァがOPペトコヴィッチのエースとOH髙橋が相手のOPケイタをシャットするブロックで会場を沸かせますが、すぐさまヴェローナがOPケイタやOHマガリーニのスパイクで4-6と逆転します。パドヴァはOHアスパルホフに代えてOHデスメット(ベルギー)を投入してサーブレシーブの安定化を図りますが、中盤にもヴェローナがOHモジッチのサービスエースやMBコルテシアのブロックなどで6連続得点を上げて12-18とパドヴァを一気に突き放します。パドヴァはあらたにOPグッツォ(イタリア)、Sゾッペラーリ(イタリア)、OHガルディーニ(イタリア)をコートへ送りますが、ヴェローナがOHモジッチのスパイクなどでそのまま得点を重ねて16-24とセットポイントを握ります。しかしパドヴァがOPグッツォのスパイクでサイドアウトを取ると、そのOPグッツォのブロックやOHガルディーニのスパイク、Sゾッペラーリのサービスエースなど新しく入った選手たちが次々と得点を決めて22-24と5連続ブレイクに成功。ただし最後はOPケイタがスパイクを決めて切って22-25でこのセットもヴェローナが取ります。

第3セット、あとがないパドヴァはOHを髙橋とガルディーニ、MBをカネッラとヴォルパト、OPをグッツォにして挑みます。すると序盤からOHガルディーニがスパイクとサーブで続けて得点を決めて4-2とパドヴァがリードします。その後もパドヴァはOHガルディーニとOPグッツォを中心に得点を重ねていきますが、点差は開かないまま12-12と中盤に入ります。そこで再びOHガルディーニがサービスエース、更にOH髙橋のスパイクも決まってパドヴァが15-12とすると、そこからはSサイッタがミドルなども絡めてうまくサイドアウトを切っていき21-18とパドヴァがリードを保ちます。セット終盤はヴェローナのストイチェフ監督にレッドカードが出るなどしてパドヴァが3連続ブレイクで24-18と先にセットポイントを奪うと、最後はOHモジッチのサーブがミスとなって25-20でこのセットをパドヴァが取り返します。

第4セット、序盤からOH髙橋がスパイク、さらに2本のブロックなどで会場を盛り上げて7-4とパドヴァがリードします。その後もSサイッタのサービスエースなどサーブが走ったパドヴァが11-6と点差を広げますが、ヴェローナもOPケイタがOHガルディーニから2本連続でエースを奪うと、さらにMBコルテシアにもエースが出るなどして15-14と1点差となります。しかし点数がほしいところでOH髙橋がしっかりと得点につなげて22-19とパドヴァがリードを保ったままセット終盤に入りますが、ケイタに代わって入ったOPサポシコフ(ロシア)がサービスエースを決めると、その後OHモジッチが連続してスパイクを決めて23-23とヴェローナが同点に追いつきます。試合はそのままデュースに入り一進一退の攻防が続きますが、パドヴァがMBカネッラのクイックでサイドアウトを取った直後にOHモジッチのスパイクミスが出て29-27でこのセットを取ります。

第5セット、ヴェローナはOHにモジッチとケイタ、OPにサポシコフという今シーズンの基本フォーメーションで臨みます。序盤パドヴァはOHガルディーニのスパイクやサーブなどで得点する一方、ヴェローナはOPサポシコフにボールを集めて高い打点から確実にサイドアウトを取っていき、5-5と両者譲りません。そこからパドヴァが粘りのディフェンスからMBヴォルパトがクイックを決めて7-5と一歩抜け出しますが、コートチェンジ後にOHガルディーニにスパイクミスが続いて9-10とヴェローナが逆転します。その後OHガルディーニが自らサービスエースを決めて11-10としてパドヴァがまた1歩前に出ますが、13-13の場面でOHモジッチが巧みなショートサーブでエースを取って13-14とヴェローナが先にマッチポイントを迎えます。そのまま再びデュースに突入し、OHガルディーニがOHケイタをブロックして15-14とパドヴァがまたリードしますが、最後はそのOHケイタに2連続サービスエースを決められて17-19でこのセットを取り切ったヴェローナが2-3でパドヴァに勝利しました。

MVP:Sルカ・スピリト(3得点(うちサーブ1、ブロック1)

髙橋藍はチーム2位の18得点(うちサーブ2、ブロック3)、アタック決定率45%、サーブレシーブ成功率61%の活躍でした。

この結果パドヴァは6勝13敗16ポイントで10位維持。

次は現地時間2月19日(日)18:00(日本時間翌2:00)からアウェイでモンツァと対戦します。

●髙橋選手コメント
前のチステルナ戦みたいな感じで、1、2セット目にパドヴァが自分からミスを出してしまって、自分自身もそうですけど、少しブロックに捕まってしまったり途中様子見ながらのプレーになってしまいました。そういうのが少し1、2セット目は良くなくて、パドヴァのリズムが作れずに相手が楽な試合展開、相手がやりたいようなバレーボールなってしまったので、そこはまだまだパドヴァがこういう相手に勝っていくために求めていかないといけないところだとと思います。そこはすごく重要になってくるんですけど、3セット目からメンバーも少し入れ替わりながらそれぞれの選手がいいプレーを出して、自分自身もさらにそこからギアを上げてプレーの調子を上げられた。そこは本当にすごくいい形でバレーができたんですけど、最後に相手のサーブでやられてしまいました。パドヴァがその前に取れた点数もあったと思いますし、そういう取るべき点数を取れなかったというのは、反省すべき今日の課題なのかなと思いました。

もちろん来週のモンツァとの試合も簡単にはいかない難しい試合になると思うので、アウェイですけどパドヴァのプレースタイルというかパドヴァのバレーボールを最初から出していくというところを意識して、全力で、本当に勝ち点をしっかりと取りに行くというところを意識してやっていきたいなと思います。

文・写真:堤敏樹(『トシキブログ』より)

>> ゲームレポートのページ一覧へ戻る

同じカテゴリの最近の記事

コメント

Sorry, the comment form is closed at this time.

トラックバック