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会見・コメント

2023-02-18 09:44 追加

仙台・佐藤あり紗監督兼選手「選手一人ひとりを見て、 応援してほしい」、千葉・森田実夢「普段は明るいチーム。そこをもっと残りの試合で出していけたら」 V2女子会見

V女子

■千葉エンゼルクロス

●𠮷田奈未主将(アウトサイドヒッター)

昨日のブレス浜松戦(ストレートで敗戦)の反省として、自分たちが硬くなってしまうというのがあって、とにかく、今日は楽しみながらやろうと副キャプテンの石川(綾菜)さんとも話しました。もちろん勝つことは前提で、今日は楽しくやりましょうと。楽しみながらできたら、もっとよくなるんじゃないかなみたいな話になって、それが今日はよくできていた試合だったのかな、と。1セット目を取った後、どうしても詰まってしまうローテがあり、それはどこのチームでもそうなんだと思うんですけど、マークがついてきたりとか、相手のブロックにはまると、どうしてもスパイカー陣も萎縮してしまう部分があります。そこも私がバックにいる時はサーブレシーブの範囲を広めにとったりして、スパイカー陣のフォローができたらいいなと思いながら試合をしていたのですが、惜しかったから余計に悔しいです。
ただ、仙台戦は今までずっとストレートで負けてきていて、点数もこういう競った試合はあまりなかったんです。なので、ここまで粘れたということは、残りの4試合もうまく粘れれば勝っていけるチームだと思います。今はなかなか勝てていないから、もう一度練習し直して、残りの試合を全力でできればというのが今の率直な感想です。

●森田実夢選手(アウトサイドヒッター)

私は途中から試合に出ることが多いんですけど、昨日も流れを変えるために 私が途中から入るのに、流れをうまく変えられなくて…。今日はああいう展開の時に入って、自分がいかに自分のプレーをして、チームを助けられるかっていうのが大事だと思うんですけど、やっぱりまだまだ力不足だと思う面がすごく多いと感じています。
スタートの人間だけが頑張ればいいわけではないので、自分が途中から入った時に、どれだけ雰囲気を変えられるか。雰囲気が悪い時、みんなが焦ってる時に自分が入ると思うので、その時に自分が1点でも多く取って、もっとチームが波に乗れるようにしていきたいなと思います。でも、吉田さんも言ってましたけど、今日の雰囲気は今季の今までの試合の中でいちばん良かったのではないかと思うので、これを忘れずに。あと4試合しかこのメンバーでできる試合がないと思うので、そこをもっと大事に。エンクロはこういうふうに楽しくやって勝っていくチームだと思うので、雰囲気を大事に練習からやっていけたらと思います。

――𠮷田主将に。昨日の試合もそうですが、やっているバレーは悪くないけれど、なんとなくうまく波に乗れなかっただけで、勝てていないと感じます。今日の第1セットのように、何かきっかけがあれば変わるのではないかと思うのですが…?

𠮷田:自分に自信っていうか、天狗になるとかではなく、今までここまでずっとバレーボール人生でやってきて、私はこれだけ練習も含めてずっとやってきたんだっていう…。もう19年目なんですけど、そこまで小学生からずっとやってきたんだっていう。だから、何も怖いものはないって、昨日からずっと自分に言い聞かせていて。1試合の中でスパイクの決定が2本しかなかったのは昨日の試合が初めてなんです。このチームはライトからの攻撃が決まらなければ、苦しい展開の方が多いと思うので、私個人としても責任を感じていて、結局私がダメだから、他の選手も慌ててしまい、良くない展開になってしまったかなと…。

昨日、応援の後で両親が家に来てくれたんですけど、親とはいろいろな話をするんですけど、その中で「お前が頑張るしかないんじゃない」と言われて、そこで切り替えようと思うことができました。

自分はここまで何のためにやってきたのって、相手ブロックに1本シャットされたからといって崩れていたら、他の選手もどうしよう、どうしようってなるよねと。別にキャプテンだから決めようとも思ってないし、キャプテンっぽいことをしようとも思ってないけど、 ただ、プレーではいちばん自分がやるべきことをやらないと、チームは誰もついてこないし、勝ちたいんだったら、私がいちばんやらなきゃいけないと考えて、今日の試合に臨みました。何がなんでも絶対勝ちたい、自分が決めて勝たせたい。後ろに行ったら、サーブレシーブで貢献して、ディグを拾って、前衛では自分で攻撃を決めて…と考えていたら、今日の試合になりました。

――お母様はバレーボール経験者?

𠮷田:母も日立茂原(後の茂原アルカス。2006年に廃部)というチームでプレーしていました(旧姓・阿比留そわ子選手)。母も一応経験者なので、小学生の時は母がコーチをしているチームでずっとやっていて、中学から八王子実践に入学して親元を離れました。

――森田選手は、昨日と今日のチームの違いをどういうところに感じていますか?

森田:昨日は試合の入りの雰囲気はそこまで悪くなかったと思うんですけど、試合が進んでいくにつれて、被ブロックが多くなり(17本)、今まで練習試合とリーグ戦を含めても、 そういう試合がなかった。自分も、今まで小学生からずっとバレーをやっていて、あそこまでシャットされる試合はなかったんです。だから、私も途中で入って、シャットされた時に慌ててしまったのですが、そこで自分たちの攻撃が落ちてしまい、通らなかった。角度があるブロックシャットで、フォローもできない、 繋ぎもできないで、こっちがやっと返したと思ったら、向こうに1本で決められてしまう。こっちのブロックシステムができてなくて、決められるという展開で、自分たちが何もできないから、みんな落ちていく一方。タイムとかの時に集まっても話せない。言葉が出ない感じになってしまい、やはりそういう時って全然良くなくて…。でも、今日はずっと話し続けることができたのは、いい雰囲気に繋がってたなと思います。仙台さんはすごいチーム力があると自分は思っているので、そういうところは吸収していかなきゃいけないなって思うし、その今日みたいな雰囲気を作ることも大事ですね。ベンチに下がっても話し続けるような。

特に今日は石川さんが中心となって声をかけ続けてくれて、試合をしていくにつれて、どんどんしんどくなっていくのはみんな一緒だと思うんですけど、その時にどれだけ自分の身を呈してプレーができるか、声かけができるかが雰囲気作りに繋がっていくのかなと。そこをもうちょっと大事にして、普段はすごく明るいチームなので、そこをもっと試合中にも出していけたらいいかなと思うし、今日の1セット目は特にそういう雰囲気がずっとあったと思うので、それを継続して、あと4試合戦っていきたいです。

――引き続き森田選手に。母校の桜美林大の取材をさせていただいた際に、春高上位経験者などでも就職をする選手が多いと聞きました。今、GSS東京の中澤恵選手(早稲田大)が期間限定Vリーガーで4月から就職するというのも話題になっていますが、周りがそういう環境でも敢えてVリーガーの道に進んだきっかけがありましたら、教えてください。取材させていただいた選手も就職希望ということで、桜美林大はバレーボールだけでなく学生生活もしっかりすることや一人暮らしを経験できることなどに魅力を感じて選んだとおっしゃっていましたが…?

森田:私も大学選びの時にすごく迷っていて、体育大などからもお声がけいただいたりとかもあったんですけど、高校(川崎橘)の先輩がいたことがきっかけです。しっかり勉強もしたいと私も思って悩んでいる時に、桜美林大に通っていた川崎橘の先輩から、たまたま夏に連絡が来て、1回練習に来ないかという話をいただいて。迷っていたら、川崎橘で一緒にやっていたリベロの選手も練習に行くというので、一緒に参加しました。
私は元々観光業界とかの勉強がしたかったのですが、桜美林大にそういう学部があり、 バレーボールも一生懸命やって、勉強もしっかりできて、文武両道がしっかりできる大学ということもあり、選びました。その後、私がちょうど就活の時にコロナで、目指していた業界の多くが採用活動中止になってしまいました。1社だけ内定をいただいていたので、そこに就職しようと思っていたんですけど、大学3年の春休みから、3、4か月バレーボールができず、Zoomとかでトレーナーさんと繋いでトレーニングをして、各自で走ってという生活がずっと続いていました。新4年生だけでミーティングなどをして、引退するかどうするかとか、いろいろ話し合いました。

桜美林大は私たちが2年生の時に1部に昇格して、3年生の時に落ちてしまって2部だったので、私たちの学年はどうしても1部に上がりたかった。目標は春リーグに1部に昇格して、秋リーグで1部でやることだったのに、春リーグも東日本インカレもコロナで中止になってしまいました。秋リーグは開催はするけれど、入替戦はなく、優勝しても何もありませんということだったので、みんなでいろいろ悩んだんですけど、 それでも全勝優勝しようと目標を設定して、続けることにしました。練習や試合を重ねていくにつれて、自分のプレーも気持ちもすごい上がっていって、目標もしっかり達成でき、全勝優勝で終わることができました。それでもう少しバレーがしたいという気持ちになりました。私がバレーボールを始めたのは家族の影響なのですが、大学最後の試合は無観客で見せてあげられなかったこともあり、もっとバレーをしている姿を家族に見せたいと思って、Vに進む決心をしました。決めた時期が遅かったので、入れるかわからない状況でしたが、たまたま拾っていただき、このチームに入ることができました。

――ご家族はバレー一家?

森田:はい。祖母、両親が経験者で、姉、兄が始めて、私と弟も…となりました。

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